憧れのヴィンテージ VS 肉迫する現行ラインナップ【Vintage】
2015-10-01
イシバシ池袋 アコギフロアでは、少し前に趣向を変えて、Gibson同モデルのヴィンテージと新品現行モデルを交互に並べて展示しています。
やはりヴィンテージの何物にも変えがたい熟成されたオーラは別格ですし、近年のリイシュー物はヴィンテージと見比べても復刻の精度が日々上がってきているなぁと感心します。
実際手にとっていただくのが一番ですが、まずは眺めに来ていただくだけでも楽しいですよ。
１時間くらい、“ここはどうなっているんだろう”“へぇ?ここが違うんだ?”とマジマジと覗き込むだけでもあっという間に時間が経ちますよ。
私はヴィンテージや一生物に値するギターをご覧頂いているお客様には必ず“今買えなくても結構ですからぜひ弾いていってください”とお伝えしています。
これはどれでもご遠慮なくご試奏いただける当店のポリシーでもあるのですが、それを守る為だけではないんです。
ヴィンテージは“コレだっ！”と思うものに予期せず出会ってしまった時に即断できるかどうかが鍵だと常々感じています。
“良さそうな物があったら実際手にとって音も気に入れば買おう”と考えているとします。
今まで何十本とネットや店頭で見てきたモデルだけども触るのがこれが初めて・・・という時にビビッときた時、アナタなら即断できますか？
即決できる方は度胸のある方ですしそれは大正解です。
買い逃さず一生の宝になるでしょう。
ただ大半の方は“これがこんだけいいのなら、前に見たあの個体はどうだろう？ウェブでチェックしたお店にも行ってみようかな？”と思い直すと思うんです。
しかしです、ここで大きな落とし穴があります！
迷っていたり、次のスケジュールを組んでいる間に、本当に良い個体は即売れていきます。
“なぜ高額の物をそんな簡単に買えるのか？やっぱりお金があるからか・・・”確かにそれも否定しません。
しかし、私はそれだけではない気がしています。
即断できる方はご自分の中に判断基準の引き出しを多く持っていらっしゃるんだと思います。
想像してみてください。
見た目は好きで今までどこかの楽器店で販売される度に足繁く通って実際手にとって弾いてきたけど今ひとつピンとくるものがない、もうこのモデルはこういうものなのか・・・と諦めかけていた時、ルックス最高！サウンド最高！プレイアビリティ最高！の物に出会ったらどうします？
これは迷い無く買い！でしょう！
こういうことなんです。
ヴィンテージとの出会いは一期一会、見られる時、触れられる時、弾ける時にどれだけ多く体感しているかで、今目の前にあるギターが自分にとって求めていたものなのかどうか、自分の中での答えが導き出せるのです。
買おうと思ってから腰を上げていては遅いんです。
いつでも買える準備をして何気なく何かのついででも楽器店を巡り気になった個体は弾く。
そして予定外でも出会いがあったら、出会ってしまったら躊躇無く買う！
これがヴィンテージの一つの買い方だと思っています。
ですので冒頭お伝えしましたように、“今買えなくても結構ですからぜひ弾いていってください”とお伝えしています。
触ると新しい発見、疑問点が出てきて自分でもっと深く興味を持って調べていくようになります。
そうして手に入れたギターは誰が何と言おうと自分の中では絶対！となる訳です。
自分の好きなタイプだけ弾くだけでも継続すれば全体の傾向も何となく分かってくるものです。
全く違う個体、メーカーに出会ってしまっても急遽判断できます。
ヴィンテージを基準にお話しましたが、新品でも個体差、という話になれば発想は同じだと思います。
“今買えなくても結構ですからぜひ弾いていってください”と
“でもこれだ！と感じた時は無理をしてでも買ってください！”は
セットでぜひ実行してみてください。
それが他のショップ様の場合もあるでしょう。
その中で当店の個体を気に入っていただければ幸いです。
お待ちしております。
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