JACKSON BROWNE 3月11日東京公演レポート

ジャクソンブラウンのライブレポートをお届けします!

2015-03-11 アコースティック・ギター売場の白井です。CSNに続いてジャクソン・ブラウン東京公演を観てきました。自他ともに認めるウエスト・コースト・ロック・ファンの私は興奮のしっ放しです。早速、コンサートのレポートです。
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会場は渋谷オーチャード・ホール。二部構成のステージは定刻19時スタート。ここ暫く愛用するギブソン・ロイ・スメック・モデルを持ってジャクソンが登場。相変わらず若々しく、とても60代後半とは思えぬ出で立ち。いつも通り新旧取り混ぜた演目でしたが、新作『スタンディング・イン・ザ・ブリーチ』から多めの選曲となっていました。オーディエンスの声援に受け応えしながら、リラックスしたムードの中コンサートが進行しました。以前と比べると声がかすれ気味だったり、伸びがなかったりする瞬間がありましたが、それでもパフォーマンスは地に足ついたものでした。
ギター・コレクターとしても知られるジャクソンですが、今回も上記ロイ・スメックのほかに、ギブソンLG-2、同CF-100E、マーティンD-28、同OOO-17、同F-55、フェンダー・ストラトキャスター、テスコのエレクトリック・ギターなど様々なギターを使用。「ユア・ベイビー・ブライト・ブルース」では、リゾネーターが山高のカバーに覆われた珍しいリゾネーター・ギターを使用してスライド・プレイを披露。一曲終わるごとにギターを持ち替えるのは、我々ギター・ファンの興味を惹きます。ギター誌の取材もあったようで、詳細はいずれ明らかになるでしょう。

バックアップ・バンドに新しく加入したギタリスト二人、ヴァル・マッカラム、グレッグ・リーズの活躍も見逃せませんでした。大男のヴァルはフェンダー・テレキャスター、同ジャズマスター、ギブソンSGを使用。特にリード・プレイではフェンダーのギターを多用し、ブライトなフェンダー・サウンドを活かしながらも、粘りのあるチョーキングやハンド・ビブラートを駆使した骨太のプレイを披露してくれました。期待大のギタリストです。グレッグやオルガンのジェフ・ヤングとの掛け合いはコンサートをぐんと盛り上げました。
グレッグ・リーズは、ジャック・テンプチンやジュール・シアーズも在籍したバンド、ファンキー・キングスの出身。ギターも演奏しますが、スティール・ギターで圧倒的な存在感を誇示。ウィリアムスのペダル・スティール、スプロ(?)などのラップ・スティール、ワイゼンボーンなどを取っ替え引っ替え使用。ジャクソンのバックでスティール・ギターと言うと、かつてのサポート・ミュージシャン、デイヴィッド・リンドレーを思い出しますが、グレッグはデイヴイッドに勝るとも劣らないプレイで会場を沸かせました。なお、バーズのオマージュ「ザ・バーズ・オブ・セント・マークス」では、リッケンバッカーの12弦ギター660/12を使用し、バーズの彷彿とさせるジングル・ジャングル・サウンドを聴かせてくれました。

本編のステージは、グレッグのラップ・スティールを大きくフィーチャーした「孤独なランナー」で終了。アンコールは「テイク・イット・イージー」と「 泉の聖母」のメドレー。グレッグはフェイズ・シフターをかけたペダル・スティールで、オリジナル・レコーディングに参加していたスニーキー・ピートの雰囲気を良く再現していました。
そして、最後に演奏されたナンバーは「ビフォー・ザ・デリュージ」。直前のMCでジャクソンは福島、アメリカの原発問題に言及しました。東日本大震災から丁度4年を迎えた日本に向けて、ジャクソンは特別な気持ちを込めて歌ってくれたのでしょう。何度も聴いてきた曲ですが、これまでにない胸の高鳴りを覚えました。
休憩時間を挟み三時間近い演奏が終了。充実感に満ちたコンサートでした。次の来日が楽しみです。

余談ですが、ジャクソン・ブラウンはある日本製の古いエレキ・ギターを探していました。この一件、日本の楽器業界総動員とまで言われており、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれません。こちらにも協力要請がありました。レアなモデルだったため期待に添えなかったのですが、ギター好きのジャクソンらしい話ですね。

ちなみに、セットリストなどは下記オフィシャル・サイトで確認いただけます。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/JacksonBrowne/

それでは、最後にジャクソンやバンド・メンバーが使用したモデルの中で、当店でも販売中の商品を3本ご案内しましょう。

Gibson LG-2 VS Red Spruce

ジャクソンが使用するLG-2は1940年代製と言われていますが、表記のモデルもその当時のLG-2の雰囲気を持っています。ピックアップも装備。

Martin D-28

ジャクソンは暫くの間ギブソンのアコースティックを多用している印象がありましたが、今回のステージでは王道のD-28も演奏。表記の商品はお買い得なチョイ傷特価品です。

●Rickenbacker B-6 1940年代製 販売価格¥178,000(税込)

ラップ・スティールの名器B-6です。グレッグ・リーズが3月13日の東京共演では使用していたそうです。
ジャクソンのバックではかつてデイヴィッド・リンドレーも使っていました。ジャクソン・ファンならお馴染みのモデルでしょう。入荷したてのほやほやです。おそらく1945年製です(ポット・デートより)。ペグのつまみが交換されていますが、70年前の楽器にしては綺麗なコンディションを保っています。Ritter製3/4サイズ・クラシック・ギター用ギグ・ケース付属。’These Days’を奏でたくなる逸品!

ジャクソンと同じギターを奏で、コンサートの余韻に浸るってみてはいかがでしょうか。

店舗情報

イシバシ楽器池袋店

IKEBUKURO STORE

〒170-0013

東京都豊島区東池袋1-50-35 P’Parco 7F

TEL:03-3980-1484

営業時間:11:00 ~ 21:00

アクセス:【JR】池袋駅(徒歩1分)

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