「パーツの人」の観る ? 4回目 ?

ポットを観る 其の1

2014-11-12 「パーツの人」でございます。

間が開いてしまいました・・・。なるべく続けられるようガンバリまっす。
Give me 時間!

それはさておき・・・

”観る”4回目、今回からポットを観ていきます。

ポットとは日本名では可変抵抗器、英語ではポテンショメータ(potentiometer)とほぼほぼ同義語として扱われており、ギターやベースにおいてボリュームやトーン等で使用されている部品を指します。ギターにおいては奏法上、頻繁に操作するポイントですし、経年変化等によってガリノイズが出たり、動きが悪くなる等の問題も起きやすいポイントです。その他、サウンドの変化を狙って交換を希望するプレイヤーも多いのですが、抵抗値、カーブ、ミリ/インチなどなど、以外と種類が多く見えてしまい困惑しがちな部品でもあります。

という訳で、今回よりギター・ベースにおけるこのポットを観ていきます。



ポットに限りませんが、

ミリサイズとインチサイズ

この2つの言葉だけで、あたかも2種類しかないように扱われてしまう場合が多々あります。この点についてはいずれお話させて頂きたいと思いますが、まずは今回のポットにおいて、ミリサイズ、インチサイズ、この2通りの俗称の中にはどんな違いが観えるのでしょうか?

ギターでよく見るポットは大きく分けて、ミリサイズ系とインチサイズ系とした場合、ザックリ行きますと、ミリサイズ系は国産のポットや、比較的低価格帯で使用される台湾製のポットとなっている場合が多く、インチサイズ系はCTSやBournsのようなブランドのポットとなっている場合が多いです。

ただこれらが全てに当てはまる訳ではありません。例えば台湾製でインチサイズにて製造されている物も多くありますので、実際にはその個体がどんなサイズで作られているのかが重要で、上記の内容はギター・ベース本体における大まかな目安でしかありません。

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判りやすいところでポットを裏から見た時の大きさ・外周ですね。ギターやベースでは一般的に直径約24mm(24φ)の物か約16mm(16φ)の物を使用することが多いと思います。比較的低価格帯の物は16φのポットを使用することが多い気がします・・・。しかしとても古い楽器だったり、一部のアクティブEQを搭載した楽器等ではプラスチックケースの物を使用していたりと、上記以外の形状をしたポットを使用する場合もあります。ちなみに画像ではCTSが24φタイプのみ写っていますが、16φタイプの小さい物もあります。

どちらを使用したほうが良いかに関しては、個人的には1個のみ交換の場合などは周りのその他のポットに合わせますが、それ以外の状況ではほぼポットを取り付けたい所のスペースに対して選ぶことが多いです。スペースに余裕がある状況では大きい方がハンダ付け等の作業がし易いことも有り24φポットを使用することが多いです。逆に色々詰め込まれてスペースに余裕が無い時や、直ぐ隣にザグリ等に干渉するような狭い場所では、16φポット等の小さい形状のポットを使用したりします。

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取り付け軸の直径は個体による細かな差はありますが、一般的にギターに使用される所では、ミリサイズ系で16φポットは約6.9mm径、または約7.9mm径。24φポットは殆どが約7.9mm径。(8.8mm径(9mm)他、一部違うのもありますよ!) CTS等のインチサイズ系では約9.4mm径になっています。(USAのジャスマス、ジャガーのプリセットには軸が細いタイプが使用されてます)
それに伴いピックガードやボディ側のポット穴も、約7mm、約8mm、約9.5mmと空けられています。という事は、この部分の太さは無加工での取り付け可否に直結する部分となります。

ミリサイズ系ポットが付いていた穴にCTSを取り付けようと思えば必要な穴径が大きくなり ますので穴を拡げる必要がありますし、逆にCTSから国産ポットのようなミリサイズ系に変更する場合は、軸に対して穴の方が大きくなってしまいますので、ポットを中央に止めるのが難しくなります。ただこれに関してはその為のスペーサーワッシャも発売されています。

Sonic Pot Adaptor Ring

例えば、「グレードアップやサウンドの変化の為にポットをCTSに交換をしたい!」といった時、ミリサイズ系ポットを使用した楽器の場合は、楽器側はそのポットの軸径に合わせた穴が開いている事が殆どです。CTS等のインチサイズの物に交換をする場合は、十中八九、取り付け穴の拡張加工が必要になりますので、残念ながら無加工での交換ができないことになります。

とりあえず今回はここまで。
次回につづく・・・?

それでわ!

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