ヤマハ ソプラノサックス YSS-475とYSS-675の比較

ヤマハ ソプラノサックス YSS-475とYSS-675の比較

2020-09-03 ヤマハソプラノサックス YSS-475とYSS-675の比較
スタンダードシリーズのYSS-475と一つ上のモデルのYSS-675を比較しましたのでご参考にして下さい。
価格差は12.5万円ほどあります。
まずは全体の形状です。
YSS-475の全体像です。
オーソドックスなネック一体式のストレートネックを採用したモデルです。
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YSS-675の全体像です。
ネックはデタッチャブルタイプでストレートネックのM1ネックを標準装備としたモデルです。ヤマハのソプラノサックス用オプションネックは18種類ラインナップがあり交換することによって音色、吹き心地、ストレートとカーブドネックの角度によっての構え方の好みなどが変える事が出来ます。
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YSS-475のネックとパームkey、上部keyの形状です。
一体型のストレートネックでkeyの針バネはネズミ色をしたステンレススプリングが採用されています。指貝は白蝶貝に似たポリエステルです。手に馴染みやすい形状です。Keyポストはスポットのハンダ付けが採用されています。
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YSS-675のネックとパームkey、上部keyの形状です。
デタッチャブルネックは標準のM1ネックが採用されています。パームkey、指貝は475と同じ形状ですがkeyポストは一体座になっているので音にコシが出ます。針バネは青黒い硬質ニードルスプリングが採用されているので475に比べしっかりした反応が手に返ってくる感触です。
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YSS-475の中央の操作keyの形状です。
低音のテーブルkeyは連動式が採用されているのでスムーズな運指が出来ます。
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YSS-675の中央の操作keyの形状です。
475とほぼ同じ形状ですがサイドkeyが475に比べてやや上にセットしてあるのと右手薬指で操作するHighF#keyが横長に大きなパーツになっています。
左手小指で操作するテーブルkeyも475同様の現在主流の連動式になっているので低いC#からBbなどはC#を押した時点でBbkeyも傾くので小指を滑らせる感じで移動出来るのでスムーズな動きが可能になります。475よりも全体に大き目の形状になっています。
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YSS-475の下部形状です。
一番低い音のBb、B、C#のkeyがほぼ直線に並んだレイアウトになっています。Keyポストはスポットハンダ付けになっています。
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YSS-675の下部形状です。
475とほぼ同じレイアウトですがクローズドC#keyの浮止めkeyの位置がオフセットになっています。Keyポストはこの部分はスポットハンダ付けになっています。
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YSS-475のベル形状です。
シンプルなレーザー彫刻が施されています。
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YSS-675のベル形状です。
手彫りの繊細な彫刻が施されているので高級感があります。
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YSS-475のオクターブ機構です。
ネック一体型なのでシンプルなオクターブ機構のレイアウトになっています。
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YSS-675のオクターブ機構です。
デタッチャブルネックの為アルトサックス等と同じようなネックのボウガードを作動させるために複雑な作りになっています。
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YSS-475のサムフック、ストラップリング形状です。
ストラップリングは洋白系の素材を採用して強度重視の作りになっています。
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YSS-475のサムフック、ストラップフック形状です。
ストラップリングはやや小振りのブラス製になっています。音の円やかさを重視しているようです。マーチング以外はあまり使用されませんが譜面ばさみの取付パーツと止めネジが付いています。
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YSS-475のLOW key形状です。
タンポはトーンホールのセンターに合っていて作りの良さが見て取れます。彫刻はレーザー彫刻でシンプルなものになっています。
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YSS-675のLOW key形状です。
475同様タンポはトーンホールのセンターに合っています。タンポの質自体も475よりも上級な品質の革タンポが採用されています。手彫り彫刻は芸術的で見た目も良く高級感があります。
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YSS-475のベル形 状と彫刻模様です。
シンプルな彫刻になっています。
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YSS-675のベル形状と彫刻模様です。
手彫りの複雑で品のある彫刻が施されています。
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YSS-475とYSS-675の違いのまとめ

ネック形状が違う!
YSS-475は一体型のストレートネック形状のシンプルな作りでYSS-675はネックの取り外しと付け替えが可能なデタッチャブルネックになっています。

keyポストの構造が違う!
YSS-475や吹き易さ、鳴らしやすさに重点を置いたスポットで管体に取り付けるkeyポストを採用しているのに対してYSS-675は管体上部は一体座でのkeyポストになっているので板金を管体にハンダ付けされるので音のコシや抵抗感が増し強弱の幅が出る作りとなっています。

テーブルkeyの形やサイドkeyの取付位置が違う!
どちらも現在主流となっている連動式テーブルkeyを採用しているので低音のC#、Bbなどの運指がスムーズに出来ます。YSS-675のテーブルkeyサイズが少し大きめに作られていてより確実な操作が行える作りとサイドkeyも押し間違いが起きないよう上方にセットされています。

音が違う!
上記のような作りの違いにより管体重量はYSS-475が1331グラム、YSS-675が1433グラムと比較に使用した楽器では100グラムほどの差がありました。
パーツ形状や重量の違いにより音の響きも変わってくるので比べて吹くとYAS-475は軽い音に感じ、YSS-675の方が音のツヤが増した上級のサウンドに感じます。
ソプラノサックスはサックスの種類の中で管体が短いのでアムブシュアの咥える力加減や息のスピードや量によっての音程の差が大きく慣れるまではアルトサックスでは音程が取れたドレミファソラシドがソプラノサックスだと何処かの音がシャープしたりフラットしてしまったりと練習が必要ですが、YSS-475の方が楽に鳴らせるので初心者の方にはこちらがお奨めです。但しより良い音が出る楽器を求める方はYSS-675が勿論お奨めです。
注-管体重量は個体差があるので同じモデルでもプラスマイナス数グラムの違いがあります。なぜ違ってくるかと言うと金属支柱などのパーツ組立はハンダ付で行なわれハンダの量による重量の差が出ます。タンポ(トーンホールを塞ぐパッド)の取付もラックと言う接着剤をトーチで溶かして取付ますがラックの使用量での重量差が出ます。

サックスは調整がとても大切な楽器です。
サックスの音程を変える仕組みは沢山の穴を楽器に空けて閉じたり開いたりして音程を変えているので閉じた時に少しでも隙間が開いてしまうと音が出しにくくなったり、本来の音色が出なかったりしてしまいます。
SHIBUYA_EAST店は専属のリペアマンが常駐していますのできっちり調整、点検したサックスをお届け、お渡ししております。ご購入後の調整も保証期間中は無料で行なっておりますので是非お買い求めはSHIBUYA_EAST店をお選びください。スタッフ一同お待ち申し上げます。