渋谷EAST特別オーダー品!YTR-8345R「BSL」が入荷!
2017-12-09
こんばんは。
渋谷EAST店のこばやしです。
愛すべきヤマハの懐かしい逸品をご紹介する、郷愁のヤマハシリーズ
もう何度記事を書かせていただいたか正直良く覚えておりませんが・・・
本日は番外編でございます。
まずは写真をば・・・

モデルの解説はさておき・・・
このトランペット、なんか曇ってますね。
ちゃんと磨いてから撮りなさい!!おばか!
なんて言わないでくださいね。
これは原朋直氏のモデルで一躍有名になった、ブラッシュド サテン クリア ラッカー仕上げという名前で、れっきとした表面仕上げの種類なのです。
名前の通り、
ブラッシュド (管体表面にブラシ等で細かい傷をつけて)
サテン (繻子織のようななめらかな風合いにして)
クリアラッカー (その上にクリアラッカーをかけた)
という感じの仕上げです。
ブラッシュドサテンクリアラッカー!
ブラッシュドサテンクリアラッカーーー!!
・・・長いですね。
まあ、つまるところラッカー仕上げですので、触るとツルツルしてます。
ですが金属そのものには細かな凹凸があるため表面積が増え、ブワっと広がるような音色が得られる中々面白い仕上げなのです。
私、実は隠れサテン好きだったりします。(誰に隠すというのだろうか)
サテンと一言で済んでしまう仕上げですが
実はいろいろあるんです。
地金の真鍮に細かな傷がついててラッカーかけたタイプ(今回の楽器がそうですね)
それにラッカーかけないタイプ
表面のラッカーに細かな傷がついてるタイプ(アジア系の楽器に多いですね!)
銀や銀のメッキに細かな傷がついてるタイプ(ヴィンテージの楽器に見られますね)とか!
一回ブラッシュドサテンにして、軽く磨いたタイプなど・・・(なにそれ・・・)
もういろんな種類があるんです。
今回ご紹介するYTR-8345R BSLは ブラッシュドサテンクリアラッカーの略で
ヤマハにそういうモデルはありません。当店で命名しましたのでご了承くださいませ。
さて本題です。
いくつか画像を貼りますね。
(原先生モデルの場合、もともとのYTR-8335と比べていろいろなカスタムが施されています。
今回のYTR-8345R BSLは、基本的にYTR-8345Rの表面仕上げを変更したモデルですので
パーツ変更等の改造を行ったわけではございませんのであしからず。)

主管抜き差し管がラウンドクルークかスクエアクルークか・・・永遠の課題です。そして#3スライドのウォーターキィの有無の差、いわずもがな8345Rはリバーススライド。

マウスピースレシーバーの大きさも異なります。

ベルは8335GHの方がベルが膨らむのが早めですね。これは8335に搭載されているYL-3ベルの特徴でもあります。8345RはLボアですので、YRベルが搭載。これは最後のほうでキュゥッと広がる形状をしております。

ボトムキャップにへヴィウエイトパーツを取り付けているのも原氏モデルの特徴ですね。僕はへヴィパーツ好きですね。が!軽いほうがもっと好きです!!

もっとも大きな違いはボアサイズ!8335GHはMLボア、8345RはLボアですね!
なんでこの写真だけ手抜きっぽくなっているのか。それは永遠の謎。
はい、こんな感じで、まったく異なる2本。
個人的に、YTR-8345Rにはサテンが合いそうだなぁ・・・と思ったらめちゃくちゃぴったりで大当たりだったというわけですね。
ぶわっと迫る感じの響きのサテンと、鳴りきった時のビィーーン!感が素敵なLボア。
この二つの組み合わせ、秀逸であります!
あ、YTR-8335GHもとっても素敵ですよ!
というか、YTR-8335GHが好きで、今回のモデルに踏み切った節があるので・・・
なんだか8345R推しすぎて、なんとなく語弊があったかな?という言い回しが多くなっちゃいました。スミマセン。
さて、現在店頭展示中です。試奏承ります!
気になる方はご注文ページも合わせて眺めていただければ幸いです。
またの更新をお楽しみに!
担当 こばやし