このブログでは渋谷店に入荷しました珠玉のヴィンテージ商品をご紹介していきます。
1969年製、Gibson Les Paul Customが入荷!!
1954年にレスポールモデルの上位機種として誕生し、一度1960年に生産をストップしますが、1968年に生産が再開されたレスポール・カスタム。今回入荷した個体はシリアル:809XXX、Pot Date:1376902×3の1969年製の個体です。
当記事の写真は高解像度画像となっております。画像をタップして拡大して細部までご確認いただけます。
1ピースネックの可能性もありますが、おそらく本機は3ピースのマホガニーネック、エボニー指板というウッドマテリアル。ボディは1ピースバックで過渡期ならではの仕様となっています。ヘッドのGibsonロゴの”i”にドットが無いのもこの頃の最大の特徴の一つです。
ペグは一度別ペグを取り付けていた形跡がありますが、現在はオリジナルのクルーソン・ワッフルバックに戻されています。ペグのトルクはゆるい部分もございますが現状問題はございません。ネックジョイントはショートテノンとなっています。
ピックアップにはステッカー・ナンバードPAF(2.737.842)を2基搭載。ブリッジはワイヤーありのARB-1(PAT.NO.2,740,313 DJの刻印あり)。キャパシターはブラックビューティーが搭載されています。Pot Date:1376902×3、もう一つはハンダで見えませんがオリジナルと判断しています。ブリッジサドルはナイロン製となっていて交換されています。
その他にジャックプレート交換(オリジナル付属※破損で使えず)、セレクターノブ交換(オリジナル付属※破損で使えず)、フレット、ナット交換となります。
ボディに関してはトップ面に塗装の痛みが一部ございます。ブラックで分かりにくいのですが若干変化している箇所がございます。ボディエンド部ですのでおそらく保存している段階で布等を挟んでいた部分が塗装負けしたような感じです。ヘッドはペグ周りにブッシュをかましていたようでその部分のタッチアップがございます。またエスカッションの位置を動かした形跡があり、ボディに追加のネジ穴が空いております(ネジ穴はエスカッションで隠れますので見た目的には悪くありません)。
ただし、50年以上の時を経た個体としては綺麗な外観をキープしており、ウェザーチェックや傷、打痕などはあるものの、大きなダメージなどはなくフレットコンディションも良好で即戦力としてお使いいただけるかと思います。トラスロッド含めプレイコンディションも良好です。
これから先、確実に価格が高騰し、手の届かない価格になる可能性も十分にある1本です。
レスポールカスタムのビンテージを持っている。その満足感を今こそ得てはいかがでしょうか。