昭和と平成のHEADWAY HD-308 実機で比較したら?

(おいら)のジャパンヴィンテージ列伝!

日々少しずつジャパンヴィンテージの集まってくる頻度が増えてまいりました!
買い取り絶賛受付中!皆様ありがとうございます!!!

さて、そんな中、ジャパンヴィンテージの代表格HEADWAYの新旧同モデルが入荷しました!
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HD-308 1981年製HD-308 Reです。

いずれもマホガニーボディのStyle-18モデルの最高峰、オール単板スペックです。

同モデルの昭和と平成が同居する事はなかなかありません。
せっかくなんで色々実験したくなるのがジャパヴィン担当者の性(サガ)なんですのょ、、、

ペグが違うや材の質は昔のほうが、、、とか、そういう話ではなく、画像で客観的に確認出来て、スペック上では記載のないおそらく世間にあまり知られていないと思われる違いを網羅紹介していきましょう!

私も粗を探すように手探りで調べましたので色々勉強になりました、、、汗汗汗、、、


はい、まずはヘッドロゴ
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かつて類を見ないギターアングル
書体は酷似していますが、一方は艶のない黄色に近く、もう一方はゴールドデカールに近い雰囲気です。
Martinのヴィンテージと近年モノのような大きな差はありません。


続いてネックグリップ。
握ると明らかにソフトVシェイプと現代風のロープロファイであるのが分かるのですが、これを画像で伝えるのが難しい、、、

そこで登場!!!
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必殺!養生くん!
あっ、自信ないから画像小さいし、、、

こ、これを巻くとですネ、目視できるのではないかと、、、
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はい、分かりにくいー 汗

も、もうチョイ、寝かせてみますか、、、
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おぉ、分かった! 他スタッフに何も告げずに見てもらって「Vか?そうじゃないか?ですね!」って私を深く気遣う優しい答えが返ってきたから大丈夫なはず

どっちがしっくりくるかは好みですね。


はい次!
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指板の厚みが違う!

これは自分でもよく気付いたもんだと、
同じポジションで1mmくらい十分違います。
もちろん音の構成にも少なからず影響を及ぼすでしょう。


ドンドンいきます
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ネックとヘッドの境界のシェイプが明らかに違う!

今回、他は僅かな差を見ていく作業となりましたが、ここだけは明らかな違いがありました。
意図した改良点なのでしょうか、、、


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バックブレーシング、下2本の形状が違います。
従来のマーチンタイプのかまぼこ状と、少しシャープに作られているほうとです。
ちょっと画像では分かり難いですが肉眼だと明確です。

これもサウンドキャラクターにも影響していそうですね。


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ってなってくると、もっと気になるブレーシングとしてトップのXブレースがありますね。
やはり違いました。
交差角度、交差位置ともに違います。
フォワードシフト、リアシフトというほど大きな差ではないので、意図したか否かですが僅かに違います。
ちょっとミラーを入れて、視覚的に分かるように金定規を当てると、、、
片側は定規がサウンドホールから覗くのに対し、もう一方はすっぽり収まっていますね。
ほほぉーーー


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さらに内部を探索すると、サイドにありました!
サイドの割れ止めにて、上から2番目のブレースに当たる部分の材質が他と同じローズウッドの物と薄くテープ状の物との違いがありました。
左右とも同様です。
交互に違っているようです。


で、それぞれのコンディション、音はというと
<<どっちもえぇ!!!>>

という身も蓋もない話になってしまいましたが、やっぱ凄いんです、ヘッドウェイ!
長年中断期間があったとはいえ、同じ質感で復刻させるその完成度、精度の高さはずば抜けています。
これはデータや工業品では成し得ない、“百瀬”という偉大な技術と経験、その記憶が故に成し得た偉業だと思います。

大抵のブランドは「昔の〇〇のほうがよかった」と言われがちですが、ことHEADWAYに関しては昭和ヘッドウェイを知る方々が平成HEADWAYを買い足している、そんな印象を強く受けます。
まだまだ進化している素晴らしき日本の名工ブランドHEADWAY、その一部を垣間見た貴重な解剖でした!


いやぁ、久しぶりに真剣に取り組んだなぁ
寝よ


そしてそして、今回ごく一部の内容を除いては、どっちが昭和でどっちが平成か述べませんでした。
画像も順不動です。
これは実際お買上げ頂いた方、ご来店頂いた方のお楽しみ!ということで、、、

決して途中でどっちがどっちが訳わからなくなったんじゃないですから!



そんなHEADWAYも、
いやいや私はYAMAHAだ!という方も、
やはり本家MartinだGisbonだ、という方も
全てはコチラ!!!




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