本当に涙ぐましい切磋琢磨の時代でした
2018-01-14 1週間お待たせしました!俺(おいら)のジャパンヴィンテージ列伝!
本日は80年代頃にタイムスリップして・・・

こちら某国産メーカーのミドルクラスです。
当時は派手なギターが好まれ、中でもやはりD-45ルックスの物は重宝されました。
メーカーによってどこまでの精度で作り込まれたかは本当にピンキリですが、これはポジションマークには絶対本物のアバロンを使用することに拘り続けた“アノ”メーカーです。
で、よく見るとボディバインディングのアバロンと質感が違うのがお分かりいただけると思います。
そう、ボディ周りはイミテーション(なんちゃって)です!
さすがにオールアバロンになると上位モデル、更にサイド、バックも忠実にD-45しちゃったモデルは最上級モデルに位置しますから、よく見かけるギターはポジションマークか、せいぜいサウンドホールリングまでです。(と言ってもそれも大変贅沢なことですが・・・)
さて、あらためて、本家のアバロンバインディングと見比べるとどれくらい違うかというと・・・


はいっ!明らかに輝きが違いますね!
もちろん下がD-45大先生ですよ!
ポジションマークと同じ輝きを放っています。
もっと拡大してみましょう。


全っ然違いますね!
そりゃ皆さん憧れますゎ
で、次の話なんですが、たまにソリッド・アバロン、ラミネート・アバロンって聞きませんか?
これは何かというと、どちらも本物のアバロンに違いないのですが、一枚ずつ厚みのあるアバロンで繋ぎ合わせているか、薄いアバロンを積層で繋ぎ合わせていっているかの工程の違いなんです。
先程のD-45は現行モデルですが、これはラミネートです。
で、こちらがソリッド・アバロンです!

どれくらい違うか?もう一度並べて見てみましょう!


どうです?
上がD-45、下が某国産最上位モデルです。
上のラミネートのほうがキラキラ小奇麗に輝いています。
下は輝きは控えめでしかし重厚な朴訥とした高級感が滲み出ています。
これにグッとくるかたも多いでしょう!
D-45も90年代初頭までは下のソリッド仕様でした。
どこかで見かけることがあればチェックしてみてください。
並べれば分かりやすいですが、単独で見分ける方法ですが、

ソリッド・アバロンを更に拡大しました。
こちらは1?足らずの感覚で全く異質の貝模様になっているのが分かりますでしょうか。
その境目には筋も入っています。
ヴィンテージですとここで塗装が小刻みにクラックしてますので光に当てるとよく分かります。
これがいいんですねぇ?
めっちゃ高いですけど・・・
そんな仕様への拘りも妥協せず、価格帯ごとに出来得る最大限の手を尽くして形にしてきたジャパンヴィンテージの先人達には感服します。
そんなソリッド・アバロンのギターも
ここに掲載しています!