オススメアイテムを独自の目線で随時ご紹介。本日は・・・、
2016-06-16 御茶ノ水本店 エフェクターフロア 石川 と申します。
昨日BOSSのWAZA Craftシリーズ最新作『BOSS / TU-3w』が発売されWAZA Craftシリーズもこれで5台がラインナップされました。
そこで今回は『WAZA craftシリーズを見直してみよう!!』ということで改めてラインナップを見ていこうと思います。
そもそも『WAZA craftとはなんぞや』ということで…
メーカーサイトから紹介文を抜粋致します。
創業以来、BOSSのエンジニアはアナログ回路設計から最先端のデジタル技術を駆使したDSPまで、あらゆる技術や培ってきたノウハウ、そして音に対する熱いスピリットを注ぎ込み、最高のギター・サウンドを追求し続けてきました。
そのクラフトマンシップの結晶といえるコンパクト・ペダルが「技 WAZA CRAFT」です。
熟練のエンジニアにより、一つひとつのパーツの選定からこだわり抜き、丹念に組み上げられたアナログ回路を搭載。
さらに、完成品を出荷する前に日本国内で最終サウンド・チェックをするなど、細部に至るまでこだわった「技 WAZA CRAFT」は、極上のサウンドと卓越した弾き心地をギタリストに提供します。
上の文章からわかることは
1,アナログ回路をもったペダルであること。
近年のBOSSのラインナップはDSPを用いたデジタルペダルが多く発売されておりました。
「もうBOSSはアナログのモデルは出さないのかなぁ…。寂シイナァ(・ω・ )」などと思っていましたがBD-2W/SD-1Wが発表されたときは歓喜ものでございました。
2,国内でサウンドチェックを行ってから製品が出荷されている。
古いヴィンテージのBOSSペダルは日本製のものもありましたが80年代半ばから生産は台湾に移行しています。
WAZA craftも生産は台湾で行われていますが、製品の最終チェックは日本国内で行われ確認作業が完了したのち国内はもちろん全世界に向けて出荷されています。
WAZA CRAFTはオリジナルのペダルの改造、所謂モディファイモデルと思われがちですが実際は0から回路を組み直し本来なら別のモデルとして発表されてもおかしくないまったく別の基盤となっています。
オリジナルの「S」tandard モードに改造を施して「C」ustomモードのサウンドを出しているわけではなく、WAZA CRAFT本来サウンドである「C」ustomモードのサウンドから「S」tandardモードの出せるように幅を持たせているのがWAZA CRAFTなのです!!

BD-2W
オリジナルに比べS・C両モードともに若干コンプ感が控えめな印象で、そのせいもあってピッキング・ニュアンスはさらに良い反応になっています。
「C」ustomモードは低域が強調され、太く粘るサウンドに仕上がっています。

SD-1W
オリジナルに比べレンジが広く感じます。「C」ustomモードでは倍音が豊かになりそれに伴い音圧が増え、さらにオープンなトーンに仕上がっています。ゲインブースターとして使用してもノイズも少なくニュアンスも絶妙です。

DM-2W
当時使用されていたBBD素子が入手困難となり生産完了となっていましたが、別のBBDを利用しオリジナルのマイルドなディレイ音を再現しています。
「C」ustomモードはアナログ独特の暖かみのある音ながらクリアサウンド、ディレイタイムは2倍以上長い最大800msを実現し、ディレイ・タイムを足元で操作できるEXPペダルに対応。

VB-2W
後継機が出ていないうえに、現在ではオリジナルモデルは以外にも(?)レアなモデルとなっています。
「LATCH」「UNLATCH」モードではエフェクトオフでもBBD素子を通っていますが、BYPASS」モードはBBDを通らずに「BYPASS」するモードとなっています。
※サウンドには直接関係ありませんがこのモデルに使われているノブもきちんとオリジナルと同じものを採用しているところもうれしい限りですヽ( ε∀ε )ノ

TU-3W
「WAZA CRAFTのチューナー!?( ✧Д✧) カッ!!」と発表当時は驚きました(笑。
チューナーとしての基本的な機能は既存のTU-3を継承していますが、ペダルチューナーは機能をオンにしている状態よりもオフにしてバイパスしている状態がサウンドの肝になります。
そこでBOSSコンパクトペダルとしては初となるトゥルーバイパスを採用しながら回路を新たに設計し直し、きらびやかな出音のバッファの選択方式を採用。
バイパス音にこだわってチューナー選びをされる方にお勧めです。
実際、TU-3Wのバッファ音もアンプ直の音と比べてもはっきりと違いが分かる音となっていてどれも弾いていてワクワクと楽しく弾けるもばかりです。

WAZA CRAFTシリーズを改めて一挙に見ていきましたがどのモデルもBOSSの本気が見てとれるモデルばかりです。
最近のBOSSの新製品の発表スパンを考えると
『そろそろ次の製品の発表があるのではないかな( ・ὢ・ ) ムムッ』
と待ち遠しい限りです。