YAS-61が中古で入荷しました!
2016-01-26 こんばんは、ウインドパル御茶ノ水本店のこばやしと申します。今回郷愁のヤマハはアルトサックス。
YAS-61っ!

1967年発売のYAS-61ですが、当時はまだ珍しい国産の
プロフェッショナルモデルとして登場。
専用ケースは真っ黒い姿で、当時憧れた方も少なくないと聞きますね。
YAS-62がユージンルソー氏の監修の下開発されたっていう話がありますが
このYAS-61は、ミッシェル・ヌオー氏からアドバイスを貰ったという逸話がありますね。
ヌオー氏・ルソー氏はいったいどんな気分だったのか
まぁ当時の話を正確に知ることはできませんので
なんともいえませんが。
サウンドはクリーミーでどこかふわっと雑味がまざるようなカンジ。
初代62よりも音量や音色の輝きの面でやや劣る印象ですが、クリーミーさは断然上ですね。
さて!まず最初はこちら!
なんと言ってもこれです。J型の低音キィガード。
しかもめちゃめちゃカッコいいデザインですね。

まるで中世の騎士かのような威圧感
実は各キィガードのデザインも結構こだわってるんですよ!
こちらはサイドF♯キィガード。

これなんてもう完全に中世の騎士かって感じですね

裏のキィガード、お前もか・・・
見た目つながりではありますが、彫刻がシックな雰囲気なんですよね。

そしてこの縄目調の胴輪。

このデザインは次のYAS-62初代モデルにも若干引き継がれていて、
62の初期ロットではこの縄目調の胴輪が採用されていたりもします。(パーツが余ってたんですかね?)
さてさて見た目以外の所に着目してみましょう。
こちらっ!

矢印をご覧頂ければお分かり頂けるでしょうか?
これはセルマーのバランスドアクション以前の楽器には
結構多く採用されていたシステムなんですが
G♯キィの向きが逆なんですね。
ちょっと判り難いのでこちら。YAS-82Z。

こっちの方が
ちょっと無理がある設計だったんですね?、もともと。
ちなみにこの辺の低音キィのシャフトがごちゃごちゃしてる部分
まず82Z。

ここも61はちょっとすっきりしてます。

ただしこれだと
このYAS-61は、ミッシェル・ヌオー氏からアドバイスを貰ったという逸話があります・・・
と最初にお話しましたが
これは別に、開発に関わっていたとかそういう話ではないようで
ヌオー氏が日本に来日した際に、吹いてもらったらしいんですね。
そしたら
「音色も操作性も良く、なんと言っても音が出しやすい!ヤマハは世界水準に達していますね!」
そんな感じのコメントを残していったとのこと。
なんかいまいちアレですね。
吹かなくても言えそ・・・ もう少し踏み込んだコメントが欲しかったですね。
ちなみに当時はプラスのネジが使われていました。
なくさないように注意が必要ですね!

さてさて「郷愁のヤマハ」シリーズ、次回の更新をおたのしみに。
ウインドパル御茶ノ水本店のこばやしでした!