今を生きるフルートメーカーパール!・・・ところで、ピンレスシステムって何?【フルート・ピッコロ】

パールフルートが誇るシステムの一つ、一本芯金、ピンレスシステム。その魅力に迫ります!

2015-07-09 最近、ウインドパルでガンガン取り扱い始めたフルート、パールですが・・・
202085 B


パールフルートの個人的に好きなところは、安い機種も
ピントップアームをつけてるところですね。
107577 B

ポイントアームって言うほうが一般的かも知れませんが・・・
コレがあると見た目がゴージャスでキリッとした印象になるだけでなく、
調整がびしっと決まって、音色の向上に繋がります。
でも個人的には見た目がカッコいいのが嬉しい。
112195 B

いやー、カッコいいですね!
モデルはPF-665E。台湾製、尚且つ日本(千葉)工場で検品しているモデルです。


ちなみに、実は先日パールフルートの工場を訪れたんですが、その際にも見つけました。PF-665E。
あ?、ちゃんと検品してんだなって。笑(失礼)

ん・・・?

113535 B


普段ヤマハを見慣れているせいか、何か違和感を感じますね?
と思ってYFL-311を見てみますと・・・
91668 B

そうです、コレがピンです。
じつはフルートのキィって、二重構造になっていて、言わば焼き鳥&串の状態。
キィにピンを貫通させ、中に入った芯金に打ち込むことによって芯金とキィを連動させ、離れたキィを動かすことができます。

う?んシステマチック。
つまり焼き鳥と串を固定し、串と鳥を同時に動かそうって訳ですね。

で、本題のパールですが・・・
つまりそのピンが無いんです。

イメージ図にするとこんな感じです。
106669 B


もう焼き鳥に例えるの、逆に分かりにくくなってるような気もしますが・・・
繋がった焼き鳥同士が同時に動き、なおかつ串にはネジで固定。


アーム・・・一般的にブリッジって呼んだりしますね。
この(余計な)キィのおかげで、キィをもろくさせるピンを打ち込む必要がなくなるんです。(諸説あります)
同じ理由から、取り外しが可能なんです。ピンレスは。
ピンは打ったり外したりっていうのは難しいですから、分解してメンテナンスできるってのは
とっても大きなメリット。


この機構の凄いところは、芯金の数を減らせるところですね。
それがパールの一本芯金に繋がります。
一本芯金の解説に関してはまた後日ということで!

ちなみにこの665Eは頭部管が銀製、その他は洋銀製。
ヤマハのYFL-311は頭部管が銀製、キィが洋銀製、管体は白銅製。
ヤマハが管体に使用している白銅ってやつは、銅とニッケルの合金。
パールの洋銀ってやつは、銅とニッケルと、亜鉛。

亜鉛が入ると硬度が上がる傾向にあるようで、ヤマハは恐らく加工のしやすさ、パイプが作りやすさ展性の高さを重視し、
パールは音色を重視して洋銀を使用しているのでしょうか・・・?
(単に材を変更するのが面倒なだけだったりして・・・)


近いうちに一本芯金について改めて解析してみたいと思います。
それでは皆様ごきげんよう?!

担当は ウインドパルこばやしでした。
ご注文は下のリンクからどうぞっ!
202085 B


KOBAYASHI

店舗情報

イシバシ楽器WINDPAL管楽器専門店

WINDPAL STORE

〒101-0062

東京都千代田区神田駿河台2-2 B-1F

TEL:03-3233-1490

営業時間:11:00 ~ 19:00

アクセス:【JR】御茶ノ水駅(徒歩1分)

【東京メトロ】丸の内線 御茶ノ水駅(徒歩2分)

【東京メトロ】千代田線 新御茶ノ水駅(徒歩2分)

SNS:
Twitter
Facebook
Instagram