Ishibashi Mail Magazine

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第7回(2008年4月24日発行)

「ソロギター」

ソロギター:ギターをやった事のある方なら誰でも一度は憧れたり、トライしてみようと考えるのではないでしょうか。ギターはピアノとは違い、コードやベース音を押さえながら単旋律を弾くのが難しい楽器です。

ソロギターをマスターするのにはまずクラシックの奏法を身に付けるのをお薦めします。難しい教則本でなくてもまず右手の親指から薬指までを使えるようになるととても便利です。クラシックギターの右手の動きは低音弦でベース、高音弦でメロディー、そして間の弦でコード感を出す。各パートも独立して演奏する事ができます。

またソロとしての演奏には限界がありますが、ジャズギターのコードソロのように親指またはピックでのダウンストロークを中心に演奏するソロもまたとても魅力的です。右手の指を上手く使いソロのジャズギターとして確立しているジャズギタリストにはジョー・パスがいます。彼のスタイルは一般的に「ジャズギター」というイメージに一番近いのではないでしょうか。それからバーデン・パウェルのようなボサノヴァのソロギターの奏法も魅力的ですね。

僕はクラシック、ジャズ共に練習して両方のよい点を織り交ぜてソロギターを演奏しています。またボサノヴァ、カントリーのスリーフィンガーなども取り入れています。ギターは未完成な楽器であるがゆえに、こういった様々なジャンルの奏法を取り入れてオリジナリティー溢れるソロギターがギタリストごとに進化し続けていると思います。

僕はソロギターのアルバムを10年ほど前に二枚リリース(残念ながら現在廃盤)していますが、ソロギターのライブも定期的にやっています。自分の実力を試すと同時にギターの原点をいつも感じながら演奏しています。

最近はまっているのがチック・コリアの「スペイン」。これはたいていの人があの有名なリフをマスターするのが目標となっていると思いますが、僕のソロでのスペインはあのリフよりもサンバになったパートのほうを難しくアレンジしました。サンバの2ビートのベースラインを1度と5度を交互に右手の親指で弾きながら、上のメロディーを独立させて演奏します。まだ他のギタリストは誰もやっていないでしょう。ご興味のある方は是非、僕の公式サイトのライブ案内をチェックしてソロギターのライブを見にいらしてください!!!

杉本篤彦