Vintage Sax / スーパーバランスアクションについて

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SUPER BALANCED ACTION

スーパーバランスアクション

1948年から1953年位のモデルで、シリアル番号は35800から55200位までのモデルです。

一つ前のモデルだった、BALANCED ACTION(バランスアクション)はテーブルキーが現代の原型となる形状となったものを採用し、低域のフィンガリングが格段に良くなりました。(当時のコーンやキングなどに比べて)。
トーンホールの開け方はインラインで若干、右手で操作するキーが内側に手が入る形となっていたのを、スーパーバランスアクションではオフセットとなりFから下、Gから上あたりを境にキーに角度が付き、より自然な構えでフィンガリングが可能になりました。現代サックスの原型とも言えるモデルです。

初期から中期のモデルはベルに付けたキーガードがセパレートになっており、彫刻模様も渦を巻いたような葉と花柄をあしらった豪華なものを多く見られます。
マーク6に移行する直前のモデルにはベルキーガードがマーク6同様の一体型のものに変更になり、彫刻模様もマーク6に多く見られる彫刻に変わっています。

外見的な特長はオクターブキーの形状テーブルキーのあたりですぐに見分ける事が出来ます。

ジョンコルトレーンの愛用楽器としても有名です。

サウンドは明るく、甘い中にも渋みがあり、マーク6に比べれば、やや軽めと言った感じでしょうか。
コルトレーンは独特のサウンドを持っているので、あまりオーソドックスな、この楽器の音としては違うような気がします。
スコットハミルトンとか、あの辺りのサウンドをイメージしていただければスーパーバランスアクションのサウンド傾向が、お解り頂けると思います。
コルトレーンはオットーリンクのマウスピースのチェンバーをハイバッフル系(チェンバー容積を狭くして高域を出しやすくしたタイプ、極端に言えばデュコフのようなマウスピース)に改造するような使い方をした為、あのようなサウンドになっていると思います。

この楽器の味を引き出すマウスピースは、より渋さを追求するならば、マスターリンク(オットーリンクメタルの1940年代モデル、星が四つ刻印されており、フォースターモデルとも呼ばれる)、トーンマスター(オットーリンクメタルの1950年代のモデル、現在のスーパートーンマスターより小振り)を装備する事で非常にいい感じのサウンドが出せます。勿論、人それぞれですから、どんなマウスピースを使っていただいても全く問題ございません。

シリアル番号から製造本数を計算すれば2万本弱、その内、アメセルは何本かと言うのは、はっきりしていないので、もうすでに40から50年前、コンディションを保った楽器は非常に入手が難しくなってきています。


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