YAMAHAで探す、あなたにぴったりなトロンボーンの選び方講座
2018-07-22
YAMAHAで探す、あなたにぴったりなトロンボーンの選び方講座
こんにちは。
渋谷EAST店のこばやしです。
このブログは、「トロンボーンについて知りたい学生」や、「お子さんがトロンボーンを吹いてるから楽器を買ってあげたい親御さん」に、
トロンボーンをどうやって選べば良いのか、全力で親身になって解説したい私によるブログ記事です。
トロンボーンは種類が多く、モデルによって仕様が結構違っていて、「とりあえず安いやつ」という選び方が通用しない楽器です。
近所の楽器店に買いに行く前に、一度このブログに目を通してみて下さいね。
当店は石橋楽器店の中で、一番トロンボーン在庫数が多い店舗、渋谷EAST店。
そんな渋谷EAST店には、「トロンボーン選びに来ました!」というお客様が頻繁にいらっしゃいます。
お客様からの相談の中でも多いのが、
1 中高の吹奏楽部を始めとする、吹奏楽で使いたい。
2 大学のジャズサークルで始めたい。
以上の2つ。
今回のブログでは、上記のご相談を例に挙げながら解説をしてみたいと思います。
シーン1「吹奏楽で使いたい!」
吹奏楽というジャンルは、一般的には再現音楽と呼ばれています。ジャズとは違い、楽譜に書かれた情報を、いかに正確に演奏するか?という音楽形態です。
そのため、使用するトロンボーンに求められるのは、
・広い音域(低い音が出せる) というのが最重要項目に来るわけですね。
・マックス音量(大きな音が出せる) 次点で求められるのは音量ですね。
後は正直、好みで良いんじゃないかなぁ?と思います。
さて、広い音域をカバーできる仕様は、テナーバストロンボーンというジャンルです。
こんなやつ↓
テナーバスの特徴は、メインの管の途中に、F迂回間(F管)が付いていて、ロータリーバルブを操作し切り替え可能だという事。
このF管を使用する事で、より低い音域を演奏出来るのですね。
吹奏楽では、このF管付きのテナーバスが無いと、演奏が困難な楽譜に遭遇します。
F管が付いていない楽器はテナーって呼ぶんですが、別にそれを使って吹奏楽をやっても良いんです。でももし、低い音が出てきたらその部分だけテナーバスに持ち替えるか、友達に吹いてもらうことになります。でもそれってあんまり現実的じゃないですよね。
だから吹奏楽部のトロンボーンは、ほぼほぼみんなテナーバスなんです。
オススメはこれ。画像クリックで商品ページへ飛びますので詳細はそちらでご確認ください。
YAMAHA / YSL-456G。
ここで詳細なスペックを書いてしまうと、なんというか
「そんなに専門用語使われても困るぞ。」って感じがしますので、ここではシンプルに行きたいと思います。
この楽器はF管付で万能な楽器です。
以上。
ただし、次の項目で解説をしますが、状況によっては楽器のパワー不足を感じるかも知れません。
現代の吹奏楽は音量戦争のようになっており、少ない人数でも、とにかく大音量を求められる事があるんですね。
そこでマックス音量を上げる為に管が太い太管トロンボーンという仕様があります。
管が太いと息をドンドン吹けるし、音量を上げても変な音になりません。
(・・・スピーカーをイメージすると分かりやすいかもしれませんね。小さいラジカセって、音量を上げるとバリバリとノイズが混じって汚い音になりますよね?でも大きいスピーカーは何処までも音量を上げられそうな気分になります。ただし消費電力は大きい感じ。)
そんな楽器が実は吹奏楽のスタンダードのような存在になっていたりします。
その為、YAMAHAのトロンボーンラインナップの大多数を占めるのは、
「太管であり、テナーバスである」仕様の楽器なんです。
太管であり、テナーバスである楽器のおススメはこれ。
YAMAHA / YSL-882
なんとこの882シリーズは、微妙に仕様を変えたモデルが複数用意されており、好みに合わせて選べるというモデル。
ちなみに当店には、
882
882G
882O
882GO
の4種類をすべて展示しています。(売り切れている時もありますが・・・)
これらの違いは、このブログでは割愛します。なぜなら「そんなに専門用語使われても困るぞ。」って感じがしますので。
吹いてみて気に入ったやつを選ぶ程度で良いかと思います。
シーン2「大学のジャズサークルで始めたい!」
ジャズトロンボーンの花形、リードトロンボーンで重要になってくるのは
自由な表現力。
これに尽きると思います。
ですので、F管は必要なく、大音量もいらないってことで
太管ではない(細管)、テナートロンボーン。
という仕様がおススメ。
という訳でコレです。
YAMAHA / YSL-891Z
そんなに高級な音色じゃなくて良いなあって方にはコレ。
YAMAHA / YSL-354
以上。ちなみに、ビッグバンドジャズでは、リードトロンボーン以外にも
裏方に徹するトロンボーンもあります。そういうパートの人は、吹奏楽向けの太管テナーバスを選ぶのがおススメですね。
以上。
渋谷EAST店こばやしの
「YAMAHAで探す、あなたにぴったりなトロンボーンの選び方講座」
でした。
「BACHのトロンボーンが欲しいんだが」
「YAMAHAとBACH、どっちにしようか迷ってます」
「太管のテナーバスってってたくさん種類あるけどどれが一番良いのか教えて」
そういうご相談はまた次回にしたいと思います。
それでは、渋谷EAST店でお待ちしております!
試奏やご相談はお気軽にどうぞ!