YSL-651、40年前のプロフェッショナルモデルを紐解きます。
2015-01-09
突如姿を現したYSL-651、現代によみがえりました。
調整前はドロドロで汚れていたのですが、洗浄によりなんだか想像以上にキレイになっちゃいました・・・!
だいたい1970年代ごろ、ヤマハが最上位機種として製作していたモデルです。
著名なプロプレイヤーも使用していた、なんていう噂がはびこっていますが、正確な情報が少ないためこの場では割愛させていただきます?。
しかし、今のカスタムをどうこう言うつもりはありませんが・・・
このころのプロモデル、すっごい丁寧に作られていますよね?。(今のも丁寧です)

スライドの支柱の造形に惚れぼれしますね。

スリーブのロウ付けも美しいです。


とにかくいちいちフォルムがカッコいいですね。
・・・ところでみなさま気になっているであろうスライドですが、このころのヤマハって今とスライドが若干違うんですよ。まあたぶん”進化”しているんでしょうけど・・・

はい。
コレだけじゃよくわからないですね・・・
拡大してみましょう。

そうです。当時のスライドのストッキングは若干テーパーがかかっているんです・・・微妙に。
現在は、ストッキングだけボコッと(凸っと?)出っ張っていて、そこから樽型になっています。接地面積を限界まで減らしたんでしょうか?
進化の背景には必ず失うものがありますから、この進化で失われた音色もありますよね。
この微妙な芸の細かさがなんともカッコいい651ですが、さすがに楽器としての寿命も残念ながら近づいているはず・・・
当店ではそういう楽器はあんまり高くお出ししませんのである意味お買い得かも?
気になる方は是非ウインドパルまでどうぞ!
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担当こばやし