いつもイシバシ楽器をご利用いただきありがとうございます。
御茶ノ水本店 フェンダーフロアのトウガサキと申します。
この度大変ありがたいことに、Fender Made in Japan から私が考案したモデルが発売開始いたしました!
日頃からご愛好いただいております、ISHIBASHI FSR (2026)としての展開です。
早速ご紹介いたします!
よろしければ店頭にて実機もご覧いただければと思います。
FENDER / ISHIBASHI FSR Made in Japan Traditional 60s Telecaster Sherwood Green Metallic

販売価格:¥159,800(税込)
▼商品ページ▼
当店の在庫はコチラ
近距離撮影や重量測定、お取り置きなどお気軽にご相談ください!バック在庫の状況次第ですが、未展示品をご購入いただける場合もございます。詳しくは店頭スタッフまでお問い合わせくださいませ。
画像の個体はコチラ
(展示品 S/N:JD25032527 重量:3.50kg)
ブログ作成時(2025/3/11現時点)に店頭に展示している個体です。程よい重量と色が濃い指板で、なかなか良い個体だと思います。
※シースルーのフィニッシュではございませんので、ボディ材の木目による外見的個体差は基本無いものとお考えください。
各店在庫状況はコチラ
個体と紐づいたページもございますので、個体厳選にもご利用ください。
個体を厳選するのであれば見るべきポイントは以下の3点です!
①重量
(平均3.5kg前後となるかと)
②鳴り
(重量においても言えることですが、アルダーボディなのでそこまで大きな個体差は発生しない傾向ではあります)
③指板の外見
(色の濃淡や道管)
※ホームページや通販諸モール等でお探しの場合、商品ページの説明欄にシリアルナンバーや重量が記載されているページからご購入いただくと該当の個体がご用意されます。
(個体情報がない、モデルの代表ページもございますのでご注意くださいませ。ここからご購入の場合は手配される個体はランダムです。詳しくはお電話などでご案内可能ですので、お気軽にお問い合わせください。その他お取り寄せなどのご要望もお待ちしております。)
<スペック>
- Body_Material : Alder
- Neck : Maple
- Neck_Finish : Gloss Urethane
- Neck_Shape : “U” Shape
- Fingerboard : Rosewood
- Fingerboard_Radius : 9.5
- Flet : 21,Narrow Tall
- Position_Inlays : Ivory Dots
- Nut_Material : Bone
- Nut_Width_mm : 41
- Tuning_Machines : Vintage
- Scale_Length_inch : 25.5
- Bridge : 3-Saddle Vintage-Style Strings-Through-Body Tele with brass Barrel Saddles
- Pickguard : 3-Ply Parchment
- Pickup : Vintage-Style Single-Coil Telecaster (Bridge, Neck)
- Pickup_Switching : 3-Position Blade (Position 1. Bridge Pickup, Position 2. Bridge and Neck Pickups, Position 3. Neck Pickup)
- Controls : Master Volume, Master Tone
- Pickup_Cover : None
- Control_Knob : Knurled Flat-Top
- Switch_Tip : BARREL Black
- Hardware_Finish : Chrome
- Strings : 9-42
<商品ページコメント>
イシバシオーダーの限定モデル、Sherwood Green Metallic のテレキャスターが誕生!ボディカラーの“Sherwood Green”とは、英国のロビン・フッド伝説で有名な「シャーウッドの森」が由来とされ、もともとは“高級車のボディカラー”として使われていた緑系の色を指します。
このフィニッシュはフェンダーカスタムショップ製品でこそ稀に見かけますが、レギュラーモデルや現行品としてはごく少数しか出回っておりません。こういった環境や認知のされ方もあり、「特別感」を醸し出すデザインに仕上がったと自負しております!
さらに森や自然を想起させる「緑色」と、そのほとんどが木材で構成される楽器の「ギター」は、言うまでもなく相性抜群。奇を衒いすぎず、かつ個性的なルックスを実現しています。限定モデルにつき他のプレイヤーと被りにくいのもポイントです。
スペックについては、おそらくテレキャスター史上最もバランスが良いだろう“60s Telecaster (Custom)”をそのままに、“Sherwood Green Metallic” というカラーも、その色自体は特に年齢や性別を選ぶ傾向にございません。
しかしながら「全プレイヤーに!」というわけでなく、この雰囲気が琴線に触れた「あなた」にお選びいただきたい一本です。
弊社の限定販売でこのモデルを展開する意義は、ここにあると考えております。
ご自身のギタリストとしてのアイデンティティの一部に、本モデルを加えていただければ発案スタッフは冥利に尽きます。
また、サウンド面にもこだわっており、通常Traditionalシリーズの使用ボディ材はバスウッドですが、本器はアルダーボディを採用しており、60年代テレキャスターの特徴とも言える中音域が豊かで粘りのあるサウンドとなっております。
バンドアンサンブルの中でも埋もれない極上のテレキャスターサウンドに仕上がっております!
ビビっときた皆様、是非お早めにご検討くださいませ。
上述の通りスペックは Traditional シリーズの人気モデル “60s Telecaster Custom” を基調としております。
そこに合わせるのが Sherwood Green Metallic のオシャレなボディカラーとバインディングのアクセント。真っ白なバインディングだと印象が浮いてしまうと思い、くすんだ白色(オリンピックorヴィンテージ ホワイト)をダメ元でお願いしたところ、Fenderが完璧に仕上げてくれました。

コメントにも書いた通り、シャーウッドグリーンは高級車のカラーとして人気でした。当時のアメリカ自動車文化の影響を色濃く受けて、今や定番である代表的なカスタムカラーのギターがつくられています。



有名な話ですが、エレキギター(特にFender)と車には密接な関連がございます。車文化に明るくない自分でも、車にも「ジャガー」や「マスタング(ムスタング)」という名前のモデルがあるのは何度か耳にしてきました。
ギター史を語るうえで、車文化はかなり重要な背景です。主なポイントをいくつか挙げます。
1. カスタムカラーは「自動車の塗料」
1950〜60年代のFenderのカスタムカラーの多くは、実は自動車メーカーのカラーをそのまま採用しています。
当時のカラーチャートは、
自動車メーカーの塗装色を参考にして注文する仕組みでした。
代表例:
- Lake Placid Blue
→ 1958年の Ford Motor Company 車のカラー - Fiesta Red
→ Ford Motor Company の1956年カラー - Sonic Blue
→ General Motors 系カラー - Surf Green
→ General Motors の Cadillac 系カラー - Sherwood Green Metallic
→ GM系の高級車カラー
つまり、1950年代の若者は
**「ギターの色=車の色」**という感覚で選んでいたわけです。
2. 1950年代アメリカの文化背景
Fenderが誕生した1950年代のアメリカは、
- 車社会の拡大
- ロックンロール誕生
- 若者文化の爆発
という時代でした。
例えば
- Ford Thunderbird
- Chevrolet Corvette
のようなスポーツカーが人気だった時代に、
- Fender Stratocaster
- Fender Telecaster
も「未来的な工業デザイン」で登場します。
ストラトキャスターの
- コンター加工
- シャープなヘッド形状
- クロームパーツ
などは、50年代アメ車のデザイン文脈とかなり近いと言われます。
3. ラッカー塗装も車文化の影響
初期Fenderの塗装は
ニトロセルロースラッカー
でした。
これは実は
- 自動車
- 家具
- ピアノ
などに広く使われていた工業塗料です。
つまりギターは当時、
ほぼ自動車と同じ塗装技術で作られていたと言えます。
4. Leo Fenderは車好きだった
創業者の
Leo Fender
自身も機械いじりが好きで、
- ラジオ修理
- アンプ設計
- 機械的な構造
に強い関心を持っていました。
そのためFenderのギターは
楽器というより“工業製品”の思想
で作られています。
これは
- ネックボルトオン
- パーツ交換の容易さ
- モジュール構造
などに現れています。
この発想は、自動車整備の思想とかなり似ています。
5. ギターと車は「若者文化の象徴」
1960年代には、
- サーフミュージック
- ホットロッド文化
が結びつきます。
代表例:
- Dick Dale
彼の音楽は
Fenderアンプ+サーフカルチャー+カスタムカー
という世界観でした。
↑ご興味あればタップしてお読み下さい↑
当モデルについてアメ車文化を絡めて言及すると

このラインは「モール」と呼ばれる箇所です。標準搭載のものもあれば、現在は取り付けパーツとしても流通しています。
1950年代後半のアメリカ高級車のカルチャー内でブームになりました。
ところでこのライン、何かを連想させませんか?

ベタベタのフリになってしまいましたが、
勘の良い方はお気づきの通り、ギターの「バインディング」にそっくりです。
しかもこの「モール」、役割としては
車のクロームモール(メッキモール)は、窓枠(ウインドウモール)、ドアサイド、バンパーなどに装着し、高級感の演出やドアエッジの保護(ドアガード)に役立つドレスアップパーツです。
1950年代後半から1960年代のアメリカ車は、クロームモール・ツートーンカラー・豪華内装、などで“ドレスアップ”されていました。
現在ではAmazonや楽天で汎用品が数千円から購入でき、強力両面テープでDIYも可能ですが、特に欧州車では経年劣化によるウロコ汚れ(サビ)が出やすいため、定期的な磨きやコーティングによる保護が重要です。
という感じで、(薄いながらも)実用性がありつつ装飾的な意義を持っているという、役割までもギターの「バインディング」と重なります。
こういった文化的背景や当時の時代の雰囲気を反映したモノは、それを知るとより魅力的に見えるかと思います。が、そこに行き着くには表面だけ見ても関心を持っていただける「成り」をしていなくてはなりません。パッと見で目を惹くデザインは、自分が考える商品として必須項目でした。
Fenderのおかげさまで、本モデルは目に留まるようなフックがあるルックスになっています。
是非このギターを使いこなすだけにとどまらず、深く向き合ってもらえたら嬉しいです。興味があることを入り口に、ギターや車の文化にも触れてもらえればと思います。ずっと使う道具なので、話題になった時にサラっと語れるとさらにカッコいいと思います。あわよくば「イシバシ限定モデルなんだ」と軽くPRして頂ければと、図々しいお願いもしておきます。
スペックについては正直、私がテコ入れをする余地がないほど完成されているので、ほとんどいじっていません。
(強いて言えばボディ材を バスウッド→アルダー にしていますがこれも割とよくあるスペックです)
商品ページのコメントにも記載した通り、アルダー×ローズのマテリアル構成は、テレキャスター内で随一のバランスと取り回しの良さがあると感じます。リアの高音が痛くないテレキャスターは本当に使い勝手が良いですから。アルダーボディが中音域をプッシュしてくれるので、リードプレイやソロも全然イケちゃいます。ミックスポジションやリアでややToneを絞ると、ギタボがやりやすいサウンドも出せますよ!
Traditional シリーズの60s Telecaster Custom について、Fender公式の触れ込みはこんな感じです↓
フェンダーの伝統的な楽器製作の美学と日本の洗練されたクラフトマンシップを融合することで導き出されたMade in Japan Traditionalシリーズ。フェンダーの正統なDNAが、確かなMade in Japanクオリティで蘇ります。
Made in Japan Traditional 60s Telecaster® Customはバインディングが施されたグロスフィニッシュのバスウッドボディを採用。21本のヴィンテージスタイルフレットを装備した9.5インチラジアスの”U” シェイプメイプルネックがTraditionalシリーズならではのクラシカルな演奏性を提供します。3つのスレデッドスチールサドル付きヴィンテージスタイルTele®ブリッジ、そしてTraditionalシリーズのために選定されたオリジナルピ ックアップはリアルで音楽的なヴィンテージトーンを奏でます。細めに設計されたナット幅は日本のプレイヤーにも弾きやすい仕様となっています。堅実なギタークラフトマンシップと、プレイヤーのニーズに柔軟に対応する答えが、本シリーズに反映されています。
※なおご案内している通りボディ材はバスウッドからアルダーにグレードアップしております。
当モデルのネックは Traditional シリーズの標準的なモノなので(Uシェイプ・グロス塗装・9.5R・21本のナロートールフレット)となっております。
<補足>
サテンフィニッシュや薄めなネックをお求めの方は、最新シリーズのAmerican Professional Classicをオススメします。
国ごとに若干塗料が違うので完全な同色ではありませんが、今なら当店に近いルックスかつモダン仕様のモデルがございます。

販売価格:¥242,000(税込)
特別モチーフにしたアーティストや元ネタはなく単純に、カッコよくてカワイイ緑色のテレキャスがあったら良いな、というごくごくシンプルな動機で考案いたしました。
実機を拝見してみると、正にイメージ通りの仕上がりで大変満足しております。さすが天下のFenderさんです。
自分の思想をゴリゴリに詰め込んだスペック大改造モデルも良いですが、まずは皆様に選ばれないと意味がないので、実用性重視で安定感あるモデルになっております。また機会があれば自分好みなモデルも提案してみようと思います。ご期待くださいませ。













決してお安くはありませんが、Fenderの限定モデルにしてはコストも抑えられているほうです。
気になっていただけたら、是非店頭でお試し下さい。
皆様のご来店、お待ちしております。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
イシバシ楽器御茶ノ水本店
フェンダーフロア
担当:東ヶ﨑