2025年初頭に生産終了がアナウンスされたAKAI Professional MPC LIVE IIの後継機として、「MPC LIVE III」が発表、発売されました。

サンプラーといえばAKAI MPCと断言できるくらいスタンダードを確立したモデル。
多くのプレイヤーに長年にわたり愛用されてきたシリーズです。
MPC = 「Music Production Center」
この言葉どおり、MPC LIVE IIIは単なるサンプラーではなく、音楽制作全般をカバーできるほどの機能が揃っています。
リズムマシン、ソフトシンセ、オーディオトラックなどなど・・・まさにDAWソフトがハードウェア化されている感覚です。
IIと比較してクリエイター、パフォーマーどちらにとっても操作効率が上がるポイントが、至る所に詰め込まれています!
MPC LIVE IIIの進化を紐解いていきます。
■8コアプロセッサ、8GB内蔵RAM、128GBストレージ
内蔵CPUの強化によって、MPC LIVE IIに比べ処理能力が4倍になりました。
IIでも処理速度にあまりストレスを感じなかった記憶がありますが、これがさらにスピードアップするわけですね!
RAMは2GBから4倍に、ストレージは16GBから8倍へ増強。
長時間のライブセットでも問題なくサウンドを仕込んでおくことができます。
■RGB MPCeパッドに3Dセンシング技術を搭載
反応のスレッショルド、反応のレベル、ベロシティカーブの設定をそれぞれ設定できるので、自分好みのパッドの感触にすることができます。

■高音質スタジオマイク搭載
野外でのフィールドレコーディング、ボーカルや生楽器などの簡易的な録音、サンプリングがマイクを用意しなくてもできるようになりました。
スピーカーの近くにあるのでハウリング起こすんじゃないか・・・?と思いましたが、スピーカーをオフにしないとマイクは使用できないのでご安心を。

■2つのコンボ入力端子
XLR、フォーンの入力に対応した入力端子にマイクプリアンプが搭載されました。
これによって本体に直接マイクの接続が可能になりました。

■16個のRGBパフォーマンスボタン
IIとの外観の変化で一番目を引いたこのボタンは、ステップシーケンス、オートメーション、エフェクトコントロールに使用できます。
ステップシーケンスはこれまでディスプレイの中で行えましたが、押した感触がないため意図したステップの隣が押されてしまっている・・・なんてこともありましたが、物理的なボタンなのでそんなストレスも解消されます。
ステップを入力しながら別の画面を確認できるのもナイスです。

■アサイナブル・タッチストリップ・コントローラー
ここには自由にパラメーターの割当てができ、ノブでは操作しづらい素早いパラメーターの変化を加えることができます。
Track Levelをアサインさせればミックスの効率がはかれますし、Touch FXをアサインさせるとリアルタイムにエフェクトをかけることができます。
個人的にはTouch FXのBeatrepeatが気に入りました!
■コンピュータ接続用USB-Cポート
PC、Macだけでなく、iOS、Andoroidスマートフォンとも接続でき、USB接続だけでオーディオサンプリングが行えるようになりました。

MPC LIVE IIと同様に充電式バッテリー、スピーカー内蔵でポータビリティは健在。
7インチ高解像度マルチタッチ・ディスプレイでの操作感もそのままです。
AKAI Professional MPC LIVE IIIの発表と同時に、本日発売です。
イシバシ楽器御茶ノ水本店では店頭展示を開始していますので、ぜひお試しください!