レスポールとストラトキャスターを比較!
2021-08-06ようこそいらっしゃいました。
Finest Guitars 長谷川でございます。
動画からいらっしゃた方、ありがとうございます!
まだ動画を見てない方は、読み終わった後に是非ご覧ください!
今回から始まりますGuitar Anatomy Labは、
ギターの不思議をちょっとマニアックに解明していくコーナーです!
記念すべき第一回の内容は、
レスポールとストラト、音の帯域の違いは?!
でお送りします!
1本ちゃんとしたギターを買いたいけど、どのギターにするか決めらない…
そんな方の参考にしていただければ幸いです!
音を聴けば違いは分かる物の、実際どう違うのかを、
アナライザーを見ながらシーンごとに画像を切り出し比較してみます!
youtubeの方でも解説しましたが、
こちらのブログではもう少し詳しく見ていきましょう。
【使用機材】
Gibson Custom Shop / 1959 Les Paul Standard
Fender Custom Shop / 1957 Stratocaster
Marshall / JCM-2000
RUPERT NEVE DESIGNS / RNDI DI
Shure / SM57
■クリーントーン・コード弾き・アンプ

グラフの上下が音の帯域の音量、左側が低音、右に行くにつれて高音の帯域が表示されています。
簡単に説明すると、高音成分がきらびやかさや派手さ、低音が音の太さを強調する成分です。
比べてみると、レスポールの方がロー~ミッド辺りが良く出ていて、ストラトの方が高音成分が多い様に見えます。
レスポールは太い音、ストラトはキラキラした鈴なりと、イメージ通りの結果がグラフからも見て取れますね!
ただ、これはモチロン、アンプのキャラクターを加味したサウンドです。
時間の都合で動画ではご紹介できませんでしたが、実はDIを通して、アンプを通さないライン録音も同時に行っておりましたので、そちらのグラフもご覧ください!
■クリーントーン・コード弾き・DI

最初に見ていただいた画像と同じタイミングで抜き出した画像です。
DIのキャラクターが加わるとはいえ、より素の音が表示されています。
やはり、純粋にハムバッカーを搭載しているレスポールの方が音量が大きいですね。
レスポールが1.3kHzから低音にかけて多く鳴っているのに対し、ストラトは比較するとフラットに見え、超低音部分はかなりすっきりしています。
超高音部分もレスポールに比べて成分が多めです。
それでは、リードのドライブサウンドも確認してみましょう。
■ドライブサウンド・リード弾き・アンプ

こちらはアンプをを通した音です。
クリーンの時よりも違いが分かり易いのでしょうか!
ストラトのミッドやローがレスポールに比べかなりスッキリしてますね。
■ドライブサウンド・リード弾き・アンプ

アンプの歪みを通す前のサウンドなので、DIの方はさらに違いが表れてますね。
弾き方に違いが出てしまうことを考慮しても、やはり違いはグラフにもしっかり表れてきます。
人間の耳は低音が大きくなればなるほど、それより高音の音が聞こえづらくなっていく特徴があります。
低音が多めに出ていれば、実際に出ている音量+高音をかき消す効果でより太いサウンドに聞こえ、
低音が少なければ、高音までしっかり聴こえ実際出ている音よりキラキラして聴こえ易いのです。
(いくら低音が少なくても、鳴っていない音は聞こえませんので、ちゃんと高音まで広く鳴っている事が条件です)
音の違いを視覚化してみましたが、いかがだったでしょうか。
今回は瞬間でのでの比較でしたが、帯域の減衰の仕方、サスティンなどでも出音や弾き心地も変わってきます。
どちらの方がいい楽器!ではなく、バンドの編成によっても向き不向きのギターが出てきますね。
どの音域が聞こえやすいギターが自分やバンドと相性が良いか、チョイスする手助けになったなら幸いです!