ウィリアム・ベネット 80歳記念 世界ツアーin 紀尾井ホール

ウィリアム・ベネット氏80歳を記念した、なんとも豪華なコンサートに行ってきました

2015-06-27 梅雨真っ只中の渋谷ですが、週末のセンター街は相変わらずの賑わいです。

そんな梅雨の晴れ間となった、6月25日木曜日に東京四谷の紀尾井ホールで行われたフルーティストなら一度は耳にしたことのある巨匠のコンサートへ行って来たのでご紹介させていただきます。

紀尾井ホール

その巨匠とは!!
William Bennett(ウィリアム・ベネット)

William Bennett

フルートをジェフリー・ギルバード、ジャン=ピエール・ランバル、マルセル・モイーズの各氏に師事。
ロンドン交響楽団の首席奏者を務めた後、イギリス室内管弦楽団、セントー・マーティン・ザ・フィールズ等にて活躍。
映画「アマデウス」ではフルートの独奏を演奏した。
ソリストとしても世界各国でリサイタルを開催し、クリフォード・ベンソン(ピアノ)との共演、録音は世界的に極めて高い評価を得ている。
教育者としての活動においては世界各国での多数のマスタークラスを開催。オーレル・ニコレの要請により、ドイツ・フライブルグ音楽大学のフルート科教授に招かれている。
また、現在でも自身のサマースクールを毎年開催し、世界中から参加者を集め、深い音楽解釈、豊かで幅広い表現力、美しい音色等、高い芸術性で効果的な指導をしている。
今日のフルート界における第一級の演奏者であり指導者である。
イギリス・ロイヤルアカデミー(王立音楽院)フルート科名誉教授。1995年、英国エリザベス女王より名誉大英勲章第4位(O.B.E)を授与。


教則本などでもよく名前が登場しているあの人です。
まさにフルーティストみんなの師匠ですね。
その師匠が愛弟子2人を引き連れて日本でコンサートを開くという貴重な時間は贅沢でした。

またその愛弟子の2名が豪華で!!

Lorna McGhee(ローナ・マギー)

Lorna McGhee

スコットランドに生まれる。故郷ではデイビット・ニコルソン、イギリス・ロイヤルアカデミー(王立音楽院)では美知恵・ベネット、ウィリアム・ベネットの各氏にフルートを師事し、卒院時には最優秀成績者を彰する「女王賞」を授与される。卒院後まもなく英国BBC交響楽団首席フルート奏者に就任し音楽活動を始めるが、1998年北米に移住し、2011年よりピッツバーグ交響楽団首席フルート奏者に就任している。英国王立音楽院名誉会員(FRAM)。

Denis Bouriakov(デニス・ブリアコフ)

Denis Bouriakov

1981年クリミアに生まれ、モスクワ国立音楽大学を卒業後渡英し、イギリス・ロイヤルアカデミー(王立音楽院)にてウィリアム・ベネット氏のもとで学ぶ。
11歳の時からロシア各地の一流ホールで演奏を重ね、これまでにモスクワ交響楽団、モスクワ・フィルハーモニック、アンサンブル・オブ・トウキョウ、ミュンヘン室内管弦楽団、パリ室内アンサンプルなど数多くのオーケストラと独奏者として共演している。
2009年9月より世界名門のニューヨーク・メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席奏者に就任。


開演までの間、公演プログラムを見ながら師匠の演奏に期待しつつ、慣れない空間にドキドキしつつ、Barラウンジでかっこつけてコーヒーなんて飲んでみました。

紀尾井ホール

肝心の演奏はというと、まぁ3人共うまいですよね。(しみじみ)

ただ、3人それぞれに個性があるものの、若手2人の師匠へのリスペクトが感じられる素晴らしい演奏でした。


Soloは、それぞれ個人の表現力・テクニックなどが際立っていましたし、Duo/Trioは、色彩豊かな音色から奏でられるハーモニーが素晴らしく、フルートだけでこんなに広い世界が表現できるのかーっと口が開きっぱなしでした。


また、演奏開始前ステージ上でのチューニングの際に、毎度ジョークを飛ばす師匠の余裕が会場を和やかな雰囲気にしてくれていました。
ピアノとぜんぜん違う音出したり、弟子2人のチューニングを邪魔して怒られたり(笑)

その後、演奏する前にはおそらく!曲に関する解釈などを解説してくれていたようですが、なにせ語学力がないので理解出来ず、置いてきぼりを食らってしまいました。
毎度コンサートやライブに行く度にアーティストがステージ上で何かを必死で話しているのが理解出来ない事を反省して英語を勉強しようと思うのに、本当に3日で忘れてしまうんですよね。


個人的な好みですが、ピッコロからアルトフルートまで持ち替えを担当されていたローナ・マギーさんの音色が一番好きでファンになってしまいました。
って事で、公演後どさくさに紛れてダメもとで写真撮影をお願いしたところ、快くOKしてくださいました!
ここで自慢したいのは山々ですが、そっと私の胸の中(のスマホの中)にしまっておきます。

紀尾井ホール


いきなりですが、楽器屋っぽいお話をさせていただきますと、
実はこの3人のフルーティストが使用している楽器のメーカーが同じなのです。

Altus Flute

Altus Flute(アルタスフルート)は、音程の正確性や発音のし易さ、表現力の幅の大きさなどが高い評価を得ているメーカーで、特に使用する材質にこだわり、パーツ毎の銀の純度に特にこだわりが感じられる国内フルート専業メーカーです。

今回ホールでAltus Fluteの総銀製ハンドメイドシリーズ(ALモデル・PSモデル)の音色を聞きましたが、やはりフルートは銀ですよ(だいぶ偏ってる汗)


聞いたことあるけど、興味はあるけど、まだ吹いたことが無いという方!!

イシバシ楽器渋谷WEST店なら様々な仕様のAltus Fluteを取り揃えております。
カバードキィ/リングキィ・インライン/オフセットはもちろん、C足部管/H足部管、リッププレート銀?総銀製まで各種ございますので、ぜ ひ一度ご覧下さい。
お問い合わせもお気軽にどうぞ!!


また、師匠のコンサート日本公演まだチャンスありますので、ご都合が合う方は是非一度聞いてみてください。

ウィリアム・ベネット&ローナ・マギー フルート デュオ コンサート
6/30(火)18:30開演/18:00開場
兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール

TAMASHIRO