~クラリネット~
2015-06-13
知らないと危険な落とし穴、今回は柔らかく暖かな音色が魅力のクラリネットです。
クラリネットのトラブルで多いのは、管体割れ・キイ曲がり・コルク剥がれです。
日本は夏は高温多湿、冬はひどい乾燥と温度・湿度変化が大きく、
木管の楽器はどーしても割れてしまうことがあります。
普段のお手入れでリスクを減らすためには、やはり演奏後にしっかり水分をふき取ることが一番です。
さらに以前別の回でもおすすめしました、湿度調整剤がやっぱりおすすめです。
*画像はモイスレガート
キイ曲がり・コルク剥がれは共に上下管の連絡部で多数発生しております。
左手中指のキイ(A/Dリングキイといいます)をパカパカしますと、
下管のキイと連携している部分があります。
皆さんここをよーーくぶつけております。
大事なのは脱着時の持ち方です!
上管は右手で持ち、親指でリングの動くキイを押さえます。
*キィを押さえていない状態
*キィを押さえた状態
左手で裏側から下管を持ち、下のパカパカ動く大きめのキイを指で押さえます。
この状態ですと、上下連携部はぶつからず、力も入れやすく、
その他のキイを曲げる心配もありません。
なにげなく持つのではなく、ちょっと心がけてみてくださいね。
以上リペアセンターSでした。
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