Sankyoのピッコロフルートを紹介致します
2014-12-08 Sankyoってピッコロ作ってたっけ???と思っている方も多いのではないでしょうか?

木製ではなく金属製ピッコロを製造しており、技術の高さとプライドが見えるピッコロですよ!!!!
なんと言っても驚いてしまうのがソルダード・トーンホールを採用している事!
ソルダードトーンホールって何?と疑問に思っている方もいらっしゃると思いますので、ドゥローンとソルダードについて簡単に説明致します。
【ドゥローン・トーンホール】
トーンホールを引き上げている方式。生産コスト、作業効率も良く多くのフルートがこの方式で生産されております。引き上げる分トーンホールが薄くなりますが、吹奏抵抗感も軽い傾向にあり、音色も軽めになる傾向です。
【ソルダード・トーンホール】
トーンホールをハンダで取り付ける方式。作業にも時間が係り、取り付ける技術も必要な事から基本的に高額機種に採用(選択できる)事が多いです。トーンホールも一定の厚さが保たれるので吹奏抵抗感はドゥローンよりも増しますが音に厚みがでる傾向です。
どちらが良い悪いではなく、お好み次第といった所ですが、このピッコロにソルダードを採用したのは音域を考えてもベストな選択だったと音色を聞いて思います。木製に近い音色ながらも特に高音域での音の遠達性は素晴らしく、埋もれないでしっかり響いてくれます。
P201Nは頭部管が銀製なのでSANKYOフルートで言う所のEtudeと同じになりますが、P201Nを1本作るにはEtude3本分ぐらい作る時間が必要らしい(!)です。
手間が掛かっても販売価格を抑えたP201Nは非常にコストパフォーマンスの高いピッコロフルートです。
それ以外にもメリットがございます。
皆さんは基本持ち代えでピッコロを演奏する機会が多いと思います。そしてフルートよりも方がほとんどではないでしょうか?
木製フルートはどうしても湿度や気温にコンディションを左右されてしまいます。
最悪の場合割れてしまう事も・・・屋外での演奏は非常にリスクがありますし、持ち替えたときの違和感を覚える方も多いと思います。
P201Nはフルートから持ち替えても違和感も少なく、なんといってもコンディションを維持しやすいので安定した演奏をサポートしてくれると思います。
音色、演奏のしやすさ、コンディションの安定性どれをとっても素晴らしいピッコロです。