フルートを選ぶときよく言われる「Eメカ」につい解説します!
2014-12-07
Eメカってなんですか???
特にフルートは始める時、疑問に思う事が多いですよね。
※もちろんこういうメカが居るわけではないですよ
個人的な解釈になってしまう為、必ずしも正解とは言えませんので参考程度にお読み頂ければ嬉しい限りです。
一般にいう所のEメカとは、
高いEの運指時に自動で他のキィも塞いでくれる機構です。
フルートは構造上高い「ミ」の音が不安定になりやすいので、それを自動的に安定しやすくしてくれます。
非常にざっくりですが、これが一般的なEメカになります。
ここで良く言われる事が「キィが増える分重くなるので音が悪くなる」という事ですが、実際には変わらない(解らない)と思います。
リペア的な観点でいうとキィが増えるのでトラブル箇所が1個増えるという事でしょうか?
因みに重くなるといわれる部分が下記部分です。

一部トリルが制限されてしまいますが、気にしなくても良いレベルです。
あとは、SANKYOの NEW-Eメカとは?
こちらはトーンホールのサイズで高い「ミ」の音が一般的なEメカ同様に安定しやすくしてくれます。

構造をシンプルにする事ができるので運指も制限されず、トラブルの原因が一つ減りますね!!

ではなぜ他のメーカーがこの機構を使わないのか?
それぞれメーカーの考え方が違う事もあると思いますが、実は某フルートでこのニューEメカを真似した事があるそうです。その結果、音にデットポイントができ音色自体にムラがでてしまったそうです。
Sankyo担当者によると、単純に穴を真似れば良いわけではなく、総合的に精密な設計がされているとの事。
だから既存のフルートに導入してもまず失敗に終わるそうです。Sankyoの技術力の高さは見えない所まで行き届いているのですね。
Eメカもクラッチ式なども増えておりますので、必要と感じるようでしたらEメカ付きを選ぶぐらいの気持ちで良いと思います。
音にこだわるなら OPEN G#フルートが今注目されております。


OPEN G#を使用されている方に聞くと、これが本来のフルートの響きだ!!!との事です。
(運指に慣れが必要です)