渋谷EAST店の小林です。
今日のネタはビンテージトランペットです。

特に、吹いて良し、眺めて良し、な感じの楽器をちょこちょこ紹介します。
このブログを書こうと思った理由としては
先日、とてもいい個体だったコミッティーがご成約となり
お客様へお渡ししたのですが
急に
めちゃ寂しくなってしまったので
まあそもそも店の商品であって
私のものでは無かったんですが・・・
そういう訳なので写真だけでも
残しておきたくなったという
訳です。
ですので
このブログは2020年の5/28日に書いているのですが
販売済みになってもブログは消しません。思い出にしたいので。
写真をクリック(もしくはタップですね)すると商品ページにリンクします。
リンクが切れている場合には販売済みとなっていますので宜しくお願いします。
宜しくお願いします!
H.SELMER / 24A “Balanced” Model

シリアルナンバー17393
1956年頃に作られたバランスドモデルになります。
皆様ご存じキング・オブ・ジャズ!ルイ・アームストロングが使用していたことで有名なセルマーバランスド。
いやー
カッコいいですねぇ・・・
彫刻・・・

良いですねぇ!!
今回入荷した個体は1956年製の24リードパイプを搭載した個体です。
主管抜差管のストッパーは元々付いていない時代のものです。
ガッチリと厚めの管で、各抜差管やリードパイプが洋白製で音の投影性が良く、堂々とした響きが魅力的な一本です~。
MLボアなので息の通りも良く、現代の楽器に慣れている方でも比較的扱いやすいと思われます。
E.K.BLESSING / SUPER ARTIST MODEL

シリアル番号 43386
1947年製造のスーパーアーティストモデル。
クリフォード・ブラウンが愛用したことで有名なブレッシング・スーパーアーティストモデル。
当個体にも見られますが、この3rdトリガーが上下反転している、”F.ベッソンタイプ”のトリガーを搭載した個体はスーパーアーティストを名乗るに相応しい、貫禄があると思います・・・使うかは別として。
というか、下に付いてる3番トリガーって使いにくいですよね。
そして彫刻を見て下さい。

渋い。
音色は太く、特に中・低域の音色は溜息が出そうになるほどです。
適度な抵抗感と息通りの良さが共存しており、ビバップ系のプレイヤーの方には是非一度お試しいただきたい一本です。
VINCENT BACH Stradivarius MT.VERNON

シリアル番号14930
1957年頃に作られたストラディバリウスモデル。
マウントバーノン以前のニューヨーク・ブロンクスからニューヨーク・マウントバーノンへ工場が移転したのは1953年のことですが、その時点ではシリアルナンバーは12000辺りだと言われています。
そこからSELMER USA社に会社を譲渡するまで8年の間に9000本ほどトランペットを製造します。SELMER USA社傘下になってからエルクハート工場へ移転するまでの4年間に9000本ほど製造します。
諸説ありますが、前期の8年間のベルはフレンチビード、後期の4年間に製造された個体はカーリングビード(エルクハートと同じく丸いビード)となっているとされているようです。
当個体はシリアルナンバーが14930、1957年製でフレンチビードとなっています。
そしてやはり彫刻を見せたい。

こんな感じ。
良いんじゃないでしょうか!!!
KING / SILVER TONE

シリアル番号168871
1935年製のシルバートーンです。
アメリカのジャズ黄金期を代表するトップブランドの一つであるキングですが
サックスやトランペットで人気がありますよね。

この銀ベルに施された華美な彫刻と、独特なデザインをした支柱は存在感抜群です。
ゴージャスな雰囲気が漂う見た目に負けず、ハリのある柔らかい音色でコンボジャズ等にピッタリです。
ボアサイズ11.2mm(Mボア相当)、ベル直径116mmと当時のものらしくコンパクトな設計です。抵抗感は銀ベルの影響もあり強めですが、息の抜けは悪くありません。
F.BESSON / MEHA MODEL

シリアル番号 101394
現代トランペットの礎とも評される、MEHAモデルが入荷しました。
1950年前後のレイトモデル(後期モデル)で、後期モデルはバルブがロンドン工場製であることが大きな特徴です。
彫刻はこんな感じ。

当時のF.ベッソンは凄惨な戦争の後、トランペットの製造の材料の確保すらままならない状況だっと言われています。一説には、終戦の1945年の終戦後からの数年間は、戦場から集めた砲弾の空薬莢から真鍮材を切り出したベルを使用したとも言われており、「MEHAモデルの特別な音色は、火薬で焼かれた真鍮材から生まれる」というオカルトめいた伝説もあります。
これ、良く聞く話なんですけど
本当なんですかね?
ちょっとよくわかりませんが。
さて・・・
以上でございます。
私の好きな楽器達・・・
じゃなかった
渋谷EAST店のビンテージトランペット商品をご紹介致しました。
またの更新をお楽しみに!
担当小林
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