誰もやらないなら店長和田がやる!!
2019-11-25 こんちわっFinest Guitars店長和田です。
今回は、少し真面目にがんばります。
2000年からカスタムショップより、ESシリーズを主軸にし、
アーティストシリーズ、ヒストリックシリーズなどの名作を残し、
2018年に閉鎖したメンフィス工場
そして、2019年からナッシュビルにあるUSA工場で製作が始まった
ESシリーズ

左(USA)右(Memphis)
現在メンフィス製は市場在庫は少なく、USAは入荷が少ない状況
どちらを購入しようか迷われている皆様
このブログを見て、少しでもお役にたてればと思います。
少し長くなりそうですが、
さぁはじめましょう
誰もやらないなら店長和田がやる!!
Gibson Memphis製 ESとUSA製 レギュラーESモデルの違い徹底分析!!
まずは、見た目から!!
テールピーススタッド

USA

Memphis
テールピーススタッドは、メンフィスがロック式だったのに対し、
USA製は、ビンテージタイプのスタッド
ロック式は弦交換の際、外れないのでボディに傷がつくことなく交換可能です。
2019年のUSA製は、ビンテージタイプになり、
ルックスも良くなっております。
ブリッジは、どちらもABR-1ですが、
スタッド部分はメンフィス製が直接ボディにネジをマウントしているのに対し、
USA製は、レギュラーUSA製と同じくネジ受けの台座部品があり、そこにスタッドをねじ込むタイプです。
Fホール内

USA

Memphis
メンフィスでは、内側のメイプル材が黒く塗装されており、
2019年からは、白いまま(未塗装)
こちらも好き嫌いが解れるところですが、ビンテージ好きなら後者ですね。
ただし、メンフィス製のアーティストシリーズ、ヒストリックシリーズなどは、
未塗装でございます。
あっこれも触れておくべきポイント!!
デカール!!

2018年製 Memphis
私の記憶だと、2017年にメンフィス工場を訪れた際に、
デカールを変えると言う話が合ったように記憶しております。
2019年USA製から デカールも戻りましたね。
気になっている方多かったのでは?
続いてピックガード

USA

Memphis
解り辛いですが、ピックガードの外周加工
USA製は、角度が浅い
メンフィス製は、角度があり5Pの断面が綺麗に見えます。
好みですが、皆さんはどっちがお好みでしょうか?
店長はメンフィスですかね~!!
カッタウェイ

USA

Memphis
画像で説明するのは難しいですが、
USA製は、バインディングから徐々に盛り上がっているのに対し、
メンフィス製は、バインディングから1cmぐらいのところから、
グワッと盛り上がっており、ビンテージっぽさがございます。
2019年のUSA製、ビンテージ好きの店長、
長年ESシリーズを見ていますが、
少しだけ違和感がございますねー
でも、楽器としてはかなり優秀ですので、特に問題ございませんよ。
バインディング

USA

Memphis
ボディバインディングは、USAが約7mm
メンフィスは、約6mm

USA

Memphis
ネックバインディングは、USAが約5mm
メンフィスは、約4mm
USA製は、1mm位太くなっております。
ヘッド

USA

Memphis
ヘッドは、2019年USAからは、アンティークコートが施されており、
ビンテージ感が増しました。Goodですね!!
さらに、メンフィスと比べ、Gibsonロゴ”i”のドットも小さくなっています。
USAの方は写っておりませんが、
メンフィス製のトラスロッドカバーにあった、Fマークプリントもなくなってますね。
USA製はプリント無しでございます。
ネック

USA

Memphis
ナット裏ネック部分は、メンフィスと比べ、USAの方が
エッジが立っております。
こちらも、ブリッジスタッドと同じく、USA工場っぽい感じがしますね。
しかし、ネックを握った際の違和感は感じられません。

USA

Memphis
ネックジョイントヒール
2019年 USA製は、メンフィス製と比べ、
エッジが強く小さくなった印象です。
ストップピンの位置もやや下に移動しております。
ピックアップ

USA

USA

Memphis

Memphis
ピックアップは、USA製がMHSⅡピックアップ
メンフィス製がBurst Bucker1/2
バーストバッカー1/2は、PAFのイメージ
現在カスタムショップで、採用されているカスタムバッカー前任的存在
カスタムバッカーと比べ、少しパワフルなピックアップで、
ファンも多いモデルです。
因みに、バーストバッカー2と57Classicが同じくらいの出力です。(参考までに)
MHSⅡピックアップは、ES-335用にES-335に付いていたPAFを、
メンフィスで独自に計測して作ったピックアップです。
エナメルワイヤー、マグネットなど再現は非常に高い物となっております。
店長は結構好き!!
どちらもロングテノン(ディープジョイント)を採用している点も
嬉しい限りでございます。
ポット、コンデンサーは、500kPot、オレンジドロップ採用
ざっと、こんな感じで、Gibson Memphis製 ESとUSA製 レギュラーESモデルの違いご紹介してみました。
参考になりましたでしょうか?
どちらのモデルも非常に良く、完成度の高い物と思います。
ネックシェイプも握りやすく、初心者の方でも弾きやすいのではないでしょうか。
アーティストモデル、面白いモデルも、どんどん増えてくることでしょう。
これからのUSA製、期待できますね!!
では今回はこの辺で、終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうござくぃます。
では、また次のモデルで比較企画もしていきたいと思います。
ありがとうございました。
Finest Guitars 店長和田でした。
この記事を書いた人

和田 孝幸(わだ たかゆき)
御茶ノ水本店 FINEST GUITARS/1F ハイエンド・ギブソンフロア
御茶ノ水本店 FINEST GUITARS/1F ハイエンド・ギブソンフロア
池袋店キャスト時代、エフェクター、アンプ、国産エレキギター担当。御茶ノ水本店でのGibsonフロア責任者、渋谷店でのサブマネージャー兼Gibson責任者を経て、現在御茶ノ水本店Finest Guitarsの店長を務める。
所有GuitarはVintage 1968 Les Paul Standard、HC 1959 Les Paul など初めて購入したギターが、Gibson Les Paul Special TV-Yellowと、根っからのGibson好き。
60年代のブルースやロックからテクノ、ジャパニ ーズロックまで幅広く愛聴。年に4回、Gibson Factoryでの買い付けなどにも参加し、材料の選定から企画まで幅広く行っている。Gibsonが公式に認定する「Gibsonプロダクト・スペシャリスト」の資格を所有(No CS1402JP)。
Gibsonの事なら何でもご相談下さいませ。最高の1本を選ぶお手伝いを致します。
所有GuitarはVintage 1968 Les Paul Standard、HC 1959 Les Paul など初めて購入したギターが、Gibson Les Paul Special TV-Yellowと、根っからのGibson好き。
60年代のブルースやロックからテクノ、ジャパニ ーズロックまで幅広く愛聴。年に4回、Gibson Factoryでの買い付けなどにも参加し、材料の選定から企画まで幅広く行っている。Gibsonが公式に認定する「Gibsonプロダクト・スペシャリスト」の資格を所有(No CS1402JP)。
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