【渋E一本★中古入荷情報】ALMEIDAフルート入荷!

【渋E一本★中古入荷情報】ALMEIDAフルート入荷!

2019-08-29 もう8月も終わりですね…。
秋ビールもちらほらスーパーやらコンビニに並び始めました。
秋ビールで秋刀魚たべたいな。

そんな夏の終わりに本日私がご紹介しますのはこちら!

ALMEIDAフルートの総銀製モデル、SOLID SILVER。





EDWARD ALMEIDA(エドワード・アルメイダ)さん、という人が製造していたハンドメイドブランドです。
まずはこちらのアルメイダ氏、どういう人物かといいますと、フルート吹きなら誰しもご存知、アメリカ・ボストンの名門フルートブランドPowell Fluteにて長年製造をしてきた方。


1948年から直接パウエル氏のもとでフルート製造を始めたようですが、めきめきと存在感を上げ、他の同業製造者からも
「あいつはすごい」
と、言わしめるほどの実力者に。
パウエルフルートの技術や製造力を支えていた方のようです。


その証拠に、1960年、パウエル氏がついに引退となり、4人の技術者に後を託すのですが、アルメイダ氏はその4人のうちの一人でした。そしてパウエルフルートの製造技術の重要な革新を次々としてきた、すごいお方。
まさに、パウエルフルートの中核を担っていた方なんですね。


そしてアルメイダ氏のすごいところは、その飽くなき探究心と設計力。現状に満足せず、新しい技術や設計を時代に合わせてどんどん取り入れていったそうです。




そしてその後1969年、45歳のアルメイダ氏はついにパウエルから独立し、自分のブランドを立ち上げます。
なぜそれだけすごい技術を持った人がもっと早く自分の工房を持たなかったのかな、なんてこと思いません?たくさんの名工を生んだボストンのフルートメーカーでは、むかしから自分の工房を持っても独立後5年以内は、自分のフルート本体を製作してはならなかったそうです。


これはボストンのフルート工房は、分業をせずイチから組み上げまで1本の楽器を一人の職人が作る、という体制だったことが原因のようで。
一人で全部作れるんだったら簡単に独り立ちできちゃいますもんね…。
そしてまた、同じ事が日本でも起きるんですよね。

日本にある名だたるフルートブランド、ムラマツ・サンキョウ・ミヤザワ・アルタス・パール…などなど、色々ありますけど、日本にこんなにフルート専門ブランドが多いのも、ボストンと一緒で元々別のメーカーにいた職人さんが独立して、独立して、を繰り返し、こんなにブランドが増えた、ということがあります。


話が脱線しましたが、そんなアルメイダ氏が独立してから、その後ARMEIDAブランドにてハンドメイドフルートを生涯を掛けて造り続けます。1992年、68歳でお亡くなりになるまで製造した総数は約500本。全てハンドメイドでした。
68歳…。今で言えば全然お若いですよね…。





そんな貴重なアルメイダハンドメイドフルートの1本がなんとここに…渋谷EASTにあります!
総銀製SOLID SILVERが!!!
お探しだった方、またこの記事を読んで気になった方、試奏も可能ですので是非当店までお越し下さいませ♪



最後ですが、僭越ながら担当も吹いてみました。
感想はですね、めちゃめちゃ鳴る。
パウエルフルートもそういう傾向ですけど、息がすごく入るんですよね。
フルートってあんまり強く息入れて吹くとダメって言われるんですけど、私がもともと強く息吹き込みたいタイプのアレなので、すごく合うっていうのもあると思うんですけど。
そして入った分すんごく響くんです。許容量が大きいっていうんですかね。
よく遠鳴りする楽器とかって言われますけど、この楽器もそうとう響きます。金製かなって思っちゃいました。
(そしてその後店頭の9kと14kの金製のフルートを吹いて(やっぱ金ちげぇ…)って思ったり。
でもそれだけアルメイダSOLID SILVERが鳴るってことです!!)


というわけで、本日は以上!
商品ページはこちらです!

ISHIBORI