今回はプライベートストックのオーダーのご紹介!
2019-05-29 いつも石橋楽器店をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。渋谷店ギター担当:久保です。
昨年に続き、今月も行ってまいりました!

アメリカはメリーランドにあるPaul Reed Smith(PRS)ファクトリーオーダーツアー!


今回は裏側と厚みが分かるような角度からの撮影に成功しました・・・!w
5/19から5/23の5日間、みっちりとPrivate StockやWood Libraryシリーズのオーダーを詰めてまいりました!
本日は第一弾として、Private Stockのオーダーについてご紹介して参ります!
それでは早速ではございますが、ご紹介させて頂きます!
■PRS Wood Vaultでの木材選定
昨年もご紹介しましたが、オーダーをするにあたり、ギターに使用する木材を選定します。


木材はPrivate Stock用の木材を保管しているWood Vaultという場所にて選定します。
例えばトップ材のメイプルを選定するにしても、キルトメイプル、カーリー(フレイム)メイプルという定番の物でも東海岸で取られた物や西海岸で取られた物、2ピーストップ、1ピーストップ等様々な選択肢がございます。
その他も昨今流行のバックアイバールやスポルテッドメイプル、レッドウッドやタスマニアンブラックウッド、コアやエボニー、ローズウッド、そして今年新たに導入されたローステッドメイプル等、本当に多種多様な在庫量で選定するのも中々大変な量ですw
もちろんトップ材以外にもボディバック材やネック材、指板材、ヘッドストックべニア等、ギターに使用する木材と言う木材は全てこれらすばらしい木材の中から選定できるのがPrivate Stockの魅力の1つです。
ネック材に関しても今年からローステッドメイプルやパープルハート等が追加されており、PRSの探究心や向上心が見受けられます。

画像は昨年の物ですが、ボディ材に使用する木材には使用できるモデルや、重さなどを表す数字がかかれております。
例えばCustom等薄いボディの物であれば『6』という数字の物、McCarty等少し厚めの物は『8』、オールマホガニーボディでMcCartyを作ろうとすると『10』といった具合ですね。
これら木材を選定する際はトップ材の場合は持ってみて開いてみて角度を変えて見て棚に戻して、という作業を数十回?数百回繰り返しますw
ボディ材に関しても同様に棚から出して持ってみて角度を変えて見て棚に戻して、ネック材や指板材は持ってみて角度を変えて見て叩いてみて、という風な具合で思っているよりも正直めちゃめちゃ大変です。
何回も何回も繰り返していくうちに何が何だか分からなくなっていくのですがw何とか全ての木材を選び終えました。
今回はPrivate Stockで実に14本分の木材を選定しました。
その一部をご紹介してまいりましょう!
■PS#8441 Custom24 w/Floyd Rose



・Body:1-Piece Figured Walnut
・Neck Wood:Walnut
・Fingerboard:African Blackwood
・Head Stock Veneer Wood:African Blackwood
こちらはボディ材にはトップ材、バック材を設けない1つの木材から形成される1ピースのフィギュアドウォルナットボディを採用しました。
ネック材には同じくウォルナットを採用し、指板材、ヘッドストックベニアには音響特性に優れるブラックウッドを採用。
■PS#8442 Custom24



・Body Top:1-Piece Quilted Maple
・Body Back:Swamp Ash
・Neck Wood:Curly Maple
・Fingerboard:Pink Ivory
・Head Stock Veneer Wood:Pink Ivory
こちらはボディトップ材には1ピースのキルトメイプルを採用しました。
見る角度により深い表情を見せる極上のメイプル材を選定しました。ボディバックは白系の色にする為と、ネック、指板との相性を考慮しスワンプアッシュを採用しました。
ネック材にはボディトップカラーと同じカラーを施すべくカーリーメイプルを、そして指板とヘッドストックベニアにはピンクアイボリーを採用しました。
■PS#8443 Mira



・Body:2-Piece Quilted Maple
・Body Back:Mahogany
・Neck Wood:Peruvian Mahogany
・Fingerboard:Ebony
・Head Stock Veneer Wood:Quilted Maple
こちらは現在はコアモデルでは廃盤となったMiraをベースにしております。
ボディトップ材には2ピースのキルトメイプルを採用。ボディバックは潰しのカラーにする為軽めの杢目の薄いマホガニーを。
ネック材には目の詰まったペルビアンマホガニーを、指板材には漆黒のエボニーを採用しました。
■PS#8451 Custom24 7string w/Floyd Rose



・Body:2-Piece Roasted Curly Maple
・Body Back:Swamp Ash
・Neck Wood:Roasted Curly Maple
・Fingerboard:Ebony
・Head Stock Veneer Wood:Ebony
こちらはボディトップ材には今年新たに追加されたローステッドカーリーメイプルを採用しました。
ロースト材はその特性上、元々茶色になりますが、今回Private Stockではそれ専用にカラーリングを用意して頂き、定番カラーをロースト材で、という風になりました。
カラー名は今後ご紹介させて頂きます。7弦の特徴を活かすべく、ボディバック材はスワンプアッシュを採用しております。
ネック材にも同じくローステッドカーリーメイプルを、指板とヘッドストックベニアにはエボニーを採用しました。(画像では間違えて#8443に使用するエボニーを収めてしまっておりますw)
■PS#8453 509 24Frets



・Body:2-Piece Buck-Eye Burl
・Body Back:Black Limba
・Neck Wood:Black Limba
・Fingerboard:Exotic Ebony
・Head Stock Veneer Wood:Exotic Ebony
こちらはボディトップ材にはバックアイバールを採用。509の24フレットバージョンという事で、既存の509とは全く異なる方向性のギターを意識してオーダー致しました。
ボディバック材にはバックアイバールとの相性を考えブラックリンバを、ネック材にも同様にブラックリンバを採用し、ルックス的にもかなりエグい感じになりそうです・・・!
指板、ヘッドストックベニアにはボディとのルックスの相性を考慮し、通常のエボニーではなくエキゾチックエボニーを採用。
いかがでしょうか。
もちろんまだギターの形もしていないので、不透明な部分も多いですが、非常にいい感じになりそうです・・・!細かいスペック等は追ってご紹介させて頂きます。
私も完成を心待ちにしております!
こうして選定した木材は細かいスペックを決めていき、Private Stock総責任者のPaul Milesに見て頂き、Paul Milesがオーケーを出した木材はPrivate Stockナンバーを割り振られていきます。
木材に記入されている4桁の数字がそれに当たります。
いかがでしたでしょうか。
今回はPRS Private Stockオーダーのご紹介をさせて頂きました。
次回は今回に引き続き、Private Stockオーダーの残りのモデルをご紹介させて頂きます。
今回も最後までご覧になって頂きまして、誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!
※上記モデルは現状決まっている段階で予告なく変更の場合もございます。
予めご了承くださいませ。

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