渋谷店:久保です。
長らく新宿店にてFRACTAL AUDIO SYSTEMS製品に関する記事を書いており、大分ご無沙汰しておりましたが、本日は居ても立っても居られなくなり、久しぶりに記事を書かせていただきます。
何気なく大好きなFRACTAL AUDIO SYSTEMSのサイトを見ていたら、フォーラムにてとんでもない記事を見つけてしまいました。
タイトルにて既にネタバレしておりますが、本日はそちらをご紹介してまいりましょう!

FRACTAL AUDIO SYSTEMS FM3 Amp Modeler/FX Processor
価格/納期未定
つい先日情報が解禁となったばかりのAxe-Fx III用フットスイッチ、FC-6/FC-12に類似した筐体を採用した、新しいプロセッサーです!
渋谷店フラクタルコンシェルジュ:加涌による
FC-6のご紹介記事はコチラ
まだ本国での情報解禁となったばかりで不明な点も多いですが、分かっている部分のみ順にご紹介してまいります!
ハードウェア
Axe-Fx IIIの日本での発売から1年弱、FC-6/FC-12の発表から1日しか経っておりませんが、突如発表されたFM3。
こちらはFC-6/FC-12に類似した筐体を採用したFRACTAL AUDIO SYSTEMSが新しく発表したアンプモデラー/マルチエフェクターです。FRACTAL AUDIO SYSTEMSのフラッグシップモデルであるAxe-Fx IIIをベースとした、小型フロア型プロセッサーになるようです。
特徴としてはまずAxe-Fx IIIと同様のカラーディスプレイが挙げられます。
その下にはA,B,C,D,Eノブがあり、それぞれのノブの上のカラーディスプレイ上に
A:AMP1
B:TUNER
C:LAYOUT
D:CONTROLLER
E:SETUP
の表示がある事から、それぞれのノブはAxe-Fx IIIと同じくプッシュ機能もあるノブであると推測出来ます。
その他のノブ、スイッチ類は
HOME
EDIT
VALUE
ENTER
EXIT
STORE
TEMPO(HOLD:TUNER)
NAV
PAGE
となっており、これまでの製品を触ったことがある方であれば馴染みのあるボタンばかりとなっております。
カラーディスプレイ上部にはアウトプット1,2それぞれの独立したボリュームノブも搭載しております。
そしてフットスイッチは3つ搭載。
これまでのフロア型プロセッサーであるAX8と比較すると、フットスイッチの数は大幅減少しているものの、フットスイッチ周りのLEDが採用されている点と、フットスイッチ上にLCDが採用されている点が異なります。
この辺りはFC-6/FC-12と同様ですが、LCDでフットスイッチの役割が視覚的に分かりやすくなり、LEDのカラーも選択出来るようですので、より間違えにくい、自分だけの設定が出来そうですね。見えにくいですが筐体両サイドにハンドルが付いているのも嬉しいポイントです。
また、FC-6/FC-12もそうですが、以前までのフロア型プロセッサー、コントローラーとは異なりフットスイッチ部がスラントしているのも特徴です。

こちらが先日発表になったばかりのFC-6/FC-12。
また、FC-6/FC-12やAX8、FX8でも採用されていたフットスイッチのTAP/HOLD機能はこちらのFM3でも採用されております。
TAPは通常のフットスイッチを一回押す作業、HOLDは長押しになりますが、それぞれの挙動で別の機能のアサインが出来るため、実質フットスイッチ6個分の役割を果たします。少し慣れは必要ですが、様々な機能のアサインが可能な為非常に効率的に使用が可能ですね。
ソフトウェア
内部的には1つのARMと2つのSHARC +コアを備えた3コアの「Griffin」DSPを搭載しております。グリッドは縦4×横12となり、Axe-Fx IIIと同様とまでは流石にいかないものの(Axe-Fx IIIは6×14)、幅広いレイアウトが組めそうです。
Axe-Fx IIIと同様、Input/Outputブロックを内蔵している為、AX8よりも自由なルーティングを組むことが可能です。
Axe-Fxシリーズで音色切り替えといえばSCENEを使用される方が圧倒的に多いかと思いますが、SCENEはこれまでと同様8つ切り替えが出来、これまでと同様に使用出来ます。Axe-Fx IIIで実装された1つのブロックに4つのパラメーターを設定出来るChannels機能も搭載されているようで、音色切り替えの多彩さは流石のFRACTAL AUDIO、圧倒的ですね。
モディファイヤー機能ももちろん搭載されており、エクスプレッションペダルやLFOでのパラメーター操作等も設定可能です。
もちろんファームウェアはAxe-Fx IIIと同様のARESを採用。Axe-Fx IIIと同様のアンプモデリング、キャビネットブロックを採用し、AX8と同様に、使用に際し何かしらの制限は設けられるかもしれませんが、これらを足元で、更にこのコンパクトさで使用出来るのは大きな魅力です。
まだサイズ感は分かりませんが、このコンパクトさでAxe-Fx IIIと同様のサウンドが出ると考えたら驚きですね。
リアパネル
続いてリアパネルを見て参りましょう。

リアパネルはまずPHONE端子が搭載されているのが大きな特徴です。
AX8では搭載されておらず、ヘッドフォンで聴くには別途ミキサー等が必要になっていた為、うれしいポイントですね。
その下には楽器の入力用のINPUT端子があります。
OUTPUT 1端子はバランス出力となり、L,R共にXLRアウトがございます。
メインアウトがXLRアウトとなる為、ギターアンプに接続する際は後述のOUT2を使用します。メイン信号のOUT1はXLRでPAへ送り、ステージ内の中音に使用するキャビネット/スピーカーシミュレーターをオフにした信号はOUT2から送る、といった具合ですね。
その横にはGROUND/LIFT切り替えのミニSWを搭載。
IN2、OUT2端子がその隣にあり、これらは基本内部ルーティングでエフェクトループを組む際に使用される物(OUT2はギターアンプへの接続にも対応)になります。
OUT2はFX SEND、IN2はFX RETURNの文字が見られますね。
もちろんOUT2にはFRACTAL AUDIO SYSTEMSの特徴であるHUMBUSTER TECHNOLOGYが搭載されております。
その横にはEXP PEDALを接続するためのPEDAL端子を2つ搭載。同社EV-2がサイズ的にちょうどいい感じでしょうか?
また、エクスプレッションペダル以外にも、ラッチ/アンラッチのスイッチは前回同様繋げられるようですので、エクスプレッションペダルを1つ使用したとしてフットスイッチは筐体の3つと合わせると合計4つ使えるようになるので、外部スイッチャー等使用しなくても簡単な音色切り替えは出来そうですね。
そしてその横にはFAS LINK II端子を搭載。こちらはFC-6/FC-12と接続するための物と記載がございます。FC-6/FC-12でFM3を制御出来るとすれば、FM3のフットスイッチの少なさというデメリットも解消されますし、ライブの際はFM3はアンプの上に置き足元はFC-6/FC-12だけでいけそうですね。
そしてその横にはUSB端子が2つ(Aタイプ、Bタイプ)搭載されており、BタイプはPCと接続しエディット用(FM3 EDITが新しくリリース予定)とファームウェアアップデート用(FRACTAL BOT)に使用する為、及びオーディオインターフェースとして使用する際に使用するものだと思われます。
デジタルアウトであるS/PDIFももちろん搭載。サンプリングレートは前モデル同様48kHzです。
そしてFC-6/FC-12では未実装であったMIDI端子もIN/OUT(THRU)共に搭載しているのも非常にうれしいポイントです。MIDI OUTがある事から、MIDIブロックが内蔵されると予測出来ますので他の機器とのMIDI制御はFM3でも可能になりそうですね。
いかがでしたでしょうか。
本日は速報として、新たに発表されたFRACTAL AUDIO SYSTEMS FM-3のご紹介をさせて頂きました。
まだまだ分かっていない部分も多く、すべてをご案内は出来ませんがご不明な点等あれば渋谷店担当:加涌/我妻/久保までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
また、今回ご紹介したFM3は4/27-4/28で行われるボストンアンプショーにて一足早くお披露目の様です。
一足先に発売されたLINE6 HX STOMPやHEADRUSH GIGBOARDと熾烈なコンパクトプロセッサー争いを繰り広げるのは間違いなさそうな製品ですね!
担当も発売が非常に待ち遠しい製品です。
新しい情報が入り次第、随時こちらの記事を更新させて頂きますので是非今後もお楽しみに!
本日も最後までご覧になって頂きまして、誠にありがとうございました。
次回もお楽しみに!

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