小さいからと侮ることなかれ…
2018-11-30 1982年にフェンダージャパンが誕生した当初のラインナップは、正統派のヴィンテージ・リイシューが主だったところで、ハードロック系やコンテンポラリー路線、スケール違いのモデルはスクワイヤ・ブランドの範疇でした。
ただフェンダージャパンでも1984年にボクサー・シリーズが、1988年にプロフィール・シリーズが登場して徐々にバリエーションが広がっていきます。

今回ご覧いただいているストラトキャスターは、1989-1990年製のPRO-FEEL SERIES STS-550。この頃は一時的に型番が三桁表記になっており、後のSTS-58(1992年-)やSTS-65(1993年-)の前身にあたるモデルです。
Fender Japan / Pro Feel Series STS-550 Black
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上述のとおり、プロフィール・シリーズ自体は1988年から登場していますが、こちらのショートスケールが正式にカタログに追加されたのは1990年。

そして、このモデルの肝は、ただ既存のストラトをスケールダウンしただけじゃないということ。(ヘッド裏には、当時5万5千円定価だったことを示す丸いシールが…)
ナット幅40mmでスリムシェイプの305mmショートスケールネックは、250R指板22フレット仕様。ジョイント部分はラウンドカットヒール仕上げ。


そして、ENDROX G1という10.5mmピッチ・2点支持トレモロで、逆さに張った弦をブロック側でロックすることも可能な新開発のハードウェアを搭載。ピックアップもHOTROD-5Sと差別化されております。


一般にショートスケールというとキッズ向け、スチューデント・モデルというイメージが強いのですが、フェンダージャパンでは日本人の標準体型や手の大きさを鑑みて、コンパクトギター、ミディアムスケールやショートスケールに対しても、なかなか凝った仕様のプロダクトを投入し続けてきた経緯があります。

ここまでジャパンヴィンテージと言ってしまうと仰々しいですが、国内外問わず評価は高く、なかなかロマンを感じさせてくれる一本です。
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