新感覚の吹いて演奏するデジタル楽器 【女子】
2016-09-16
9日9日のRoland/BOSS 新製品発表会にて登場した
Aerophone AE-10 Digital Wind Instrument
ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの各サックスはもちろん、フルートやオーボエなどの管楽器、バイオリンやチェロなどの弦楽器、尺八などの民族楽器、Hard Leadなどのシンセサウンドまで網羅。
ブレス・コントロールは息の強弱への反応がとても自然で、タンギングへの反応もビッシビシで非常に気持ちいいです!

サックスと同じ運指で演奏ができるサクソフォン互換キー配列で、テーブルキィやサイドキィ、パームキィや右手の小指で操作するキィも装備。
キィ部分はAKAI EWIシリーズの「触ると反応するタイプ」ではなく、YAMAHAのWXシリーズのいわゆる「ボタンタイプ」ですが、押し込む深さはやや浅めで、早いフレーズ(動き)にもスムーズに対応できそうです。
オクターブキィはYAMAHAのWXシリーズに近い感じで、最大7オクターブの音域をコントロール可能です。

ちなみにEWIシリーズのオクターブキィはこのようなローラータイプ。

サムフックの近くには、音程や音色の変化が可能なスライド式のボタンが。

構えた状態での上下に動かすと微妙にピッチが上げ下げします。
EWIの右手の親指を置く部分と似たような感じですね。

さらに、構えた状態で横にずらすと、音色の変化が可能。

例えば、サックスの音色でこのボタンを横にずらすと、ブロウした音色に変化致します。
筆者も実際に操作してみましたが、強く吹き込んでボタンをずらすと確かにブロウに変化致しました。「横にずらす」という操作が最初はちょっと慣れないかもしれません。
音色の変更は「TONE」キィを押しながら「MENU」の下にある矢印ボタンを押して行います。

このあたりの操作方法はAKAI EWIシリーズに似ていますね。

マウスピース部分はリードがついていて、内部に高感度バイト・センサーを装備し、マウスピースを噛む力でビブラートやピッチの調整も可能。

外すとこんな感じ。センサーが入っております。

ちなみにマウスピースは交換可能で、専用の交換用マウスピースが別売にてございます。

それでは、9月9日に行われた新製品発表会でのデモ演奏をお聞きください。
まずはオーボエです。
次はチェロ。実はブレス・コントロールと弦楽器の相性がいいんだな、と発見!
次は尺八。思わず首を振りたくなるリアルさです。
4種類のサックスをユニゾンで重ねた「サックス・セクション」。
他にも複数の管楽器を同時に鳴らしてビッグ・バンドを一人で演奏できる「ブラス・セクション」も搭載しており、一人で何人も一緒に演奏しているような分厚い音色を奏でることが出来ます。
次はシンセサウンド。リード系の「Hard Lead」です。
この他にも「Saw Lead」や「Sqr Lead」など様々なシンセサウンドを演奏できます。
最後にソプラノサックスです。
発売は10月8日を予定しております。 ※9月22日追記 10月8日入荷分は完売いたしました。
ただいまイシバシ楽器渋谷WESTでご予約受付中!

ご予約はこちらからどうぞ!
初回入荷分がご予約分で終了となりました。
9/29追記:次回入荷予定分も終了となりました。次々回以降の入荷分をご予約受付中です。
詳しくはイシバシ渋谷WESTまでお問い合わせ下さいませ!
【9/30追記】
渋谷WESTの店頭にてAerophone AE-10試奏用デモ機の展示を開始いたしました。
まずは箱を開けると、専用ケースが入っております。

ケースを空けると、黒い布袋に入った本体と、付属品が。

本体を黒い布袋から・・・

出しました!

ちなみに付属品は専用ACアダプター、マウスピース用キャップ、ストラップ

※ACアダプターは専用となりますのでご注意下さい。

そして取扱説明書です。

本体アップ。まずこちらは電源スイッチとAC接続。

こちらはインプットとアウトプット。

小さい方がインプットで、スマートフォンやオーディオプレイヤーなどから入力し音楽を流しながら一緒に演奏することが出来ます。
※別途ステレオミニケーブルが必要となります。
こちらはUSB接続端子。

他のシンセサイザーやPCとの接続が可能です。
裏側の操作部分とサムフックとストラップフック。

ちなみに、他のサックス用ストラップでも使用できそうです。


練習不足で非常に恥ずかしいのですが、一応デモ動画です。
新製品発表会での演奏で登場しなかった音色をチョイスしてみました。
下手な演奏で申し訳ございません。
ちなみに、「Voice Du」で発音が変化する部分ですが、タンギングをしたらこのようになりました。
「Jazz Scat」で発音が変化する部分は、息を強めに吹き込んでおります。
「Qudi(曲笛)」でも、強めに吹き込むと音がコロッとひっくり返るような変化がありました。
最後のバイオリンのピチカートですが、かなり難しい?です。
まずサムフックのそばにあるスライド式のボタンを横にずらし、そのあと息を吹き込みながら押さえていた指を離すと、ピチカート音が出ます。
指の置き場所によって音階も変わるようなのですが、どこを押さえたら何の音が出るか、というところまで研究しきれませんでした・・・申し訳ございません。
この効果はバイオリンとチェロで確認できました。
この他にも、特にSuperNATURALアコースティック音源で隠しコマンド(?)がありそうなので、いろいろ演奏方法を試すとまた発見があるかもしれません。
そして、アルトサックスとテナーサックスには、通常の「Alto Sax」「Tenor Sax」とは別に、「Alto Sax Plus」「Tenor Sax Plus」という音色がございます。
その違いを動画でご確認下さい。ついでにブロウした音色も吹いてみました。
毎度ですが下手ですみません。
裏のボタンを横にずらしてブロウするという機能を他の音色に使用してみたところ、フルートやオーボエ、トランペットやチューバなどの管楽器音色(SuperNATURALアコースティック音源)はサックスと同様の効果でした。
ディストーションギターなどPCMシンセ系サウンドは、モジュレーション効果となりました。
(ハーモニクス効果とか出たら面白かったのに・・・)
ちなみに「SuperNATURALアコースティック音源」の場合、このように液晶で頭に「SN」と表示されます。

演奏後のお手入れ方法ですが、取扱説明書によるとマウスピース部分を拭く程度で内部の掃除は必要ないとの記載がありました。
演奏時に発生する息及び水分は、本体一番下部分の穴から抜けていきます。

このあたりはEWIと似ていますね。
ずっと演奏していると、水分がリードの隙間から噴き出してきて口の周辺が濡れたりします。
このあたりは通常の管楽器やEWIなどと同様だと思います。
マウスピースを外すと、下の穴につながっていると思われる穴が。

この部分も結構水分があるので、気になる方はセンサーを傷つけないように拭き取っても良いかもしれません。ちなみに、スワブ的なものは使えないと考えたほうが良いでしょう。
このセンサーはリードの下部分にあるので、注意が必要です。

※このようにリードを持ち上げると割れる危険があるので、絶対に行わないでください。
こちらの写真は細心の注意を払って撮影しております。