YAMAHA アルトサックス YAS-62 初代モデルが入荷致しました!【女子】
2015-10-31 1978年にユージン・ルソー氏が監修して誕生した「YAS-62」。当時は「プロモデル」というシリーズで、このモデルの管体設計が現在のYAMAHAサックスの基礎になったと言われております。
その後モデル名が微妙に変わったり仕様変更されたりしつつ、現在も販売されている超ロングセラーモデル。
そのため、日本のみならず世界中で非常によく知られたサックスとなっております。
最近当店でも海外からのお客様が増えておりますが、やはり認知度は高めですね。
世界で一番有名な日本のサックスかもしれません。
息の長いモデルゆえ、生産時期によって仕様が異なります。
初代→第2世代(62II)→第3世代→現行
という分け方が一般的でしょうか。
今回入荷したこちらの62は、「初代」の個体となります。

最近の彫刻タイプのYAMAHAロゴを見慣れていると、このブラウンのロゴが新鮮ですね。
たまたま第3世代のYAS-62がありましたので、比較してみました。

まず最初の違いは、キーガード部分。


初代の方は「J」の形のようにぐるっと取り囲むような形状。
第3世代はキーガードが分割しています。
次にテーブルキィ。


初代の方は、YAS-275などでも見られたコンパクトなタイプ。
第3世代にはシーソーキィが採用されています。これは第2世代(62II)から採用された仕様のようです。
次にネックです。


特にオクターブキィ形状にかなり違いがありますね。



第3世代ではG1ネック、現行では62ネックが採用されております。
そしてメーカーロゴ部分。


さらに彫刻部分。


と様々な点で違いがあったYAS-62。

実際に吹き比べてみると、初代の方が息の通り方がスムーズに感じました。
コントロールがダイレクトに伝わっているような感触があり、Jazzプレイヤーに人気が高いというのも頷けます。
第3世代は、なんとなく吹いた感触に若干の肉厚さが加わっているように感じました。
ほんのり適度に抵抗感があり、オールジャンルで使えそうな印象を受けました。
※ただし、重量自体はほとんど変わっていないようです。


こうやってみると、YAMAHA YAS-62ってなんとも奥深いですね。

今回入荷した初代モデルは、全体的に使用感が強くサビが目立ちますが、しっかり調整されており、即戦力でお使い頂けると思います。
時代を超えてなお愛される名器。
ぜひ店頭にてその実力をお確かめ下さいませ!

【中古】YAMAHA / YAS-62(初代)アルトサックス #045**5 ヤマハ