よくわかるパールピッコロ イシバシ渋谷WEST的解説

よくわかるパールピッコロ 【女子】

2015-10-23

先日、東京/上野にあるPearl Flute Gallery TOKYOにお邪魔して来ました。
Pearl Flute Gallery TOKYO はどのような場所なのか、またPearl Fluteの魅力や製品についての貴重なお話を伺って参りました。
その時の詳細についてはこちらをご覧くださいませ。

今回は、フルート奏者が一度は持ち替えの経験をするのではないでしょうか、、、あの楽器についてのお話です。そう!ピッコロですね。

オーケストラでもフルート奏者が兼任することが大半で、吹奏楽の中ではなにより目立つフレーズが多いですよね?素敵な音色で個人的にもテンションが上がるので大好きです。
ただし、高音域なだけに音程はシビアだし、残念ながらミスすると誰よりも目立っちゃうのも事実、、、
持ち替え楽器に関しては、フルート-ピッコロだけではなく、どの管楽器でも本業楽器以上に購入時、選択するのが難しいとよくご相談いただきます。

そんなピッコロについて、今回はPearl Flute Gallery TOKYOマネージャー:溝口雅之氏にPearl Fluteのピッコロについてお話を伺ってきましたので、ピッコロ選びの参考になればと思います。


Q.Pearl Fluteで販売中のピッコロについて、特徴的なのが材質ですが、その素材について-

(溝口氏):「PPS(ポリフェニレンスルファイルド)」をメインに独自開発した配合素材「グラナディッテ」は湿気乾燥に影響されることはほとんどありません。その為、木製管体とは違い通常使用において割れることがありませんので、取り扱いやすいという事でピッコロの素材として採用しています。


Q.Pearl Fluteのピッコロは2つのモデルを製造しており、頭部管も2タイプそれぞれ選べるようになっていますが、迷ったときのアドバイスはありますか?


(溝口氏):まずは、吹いた時の感覚で頭部管がどちらのタイプが好みか(吹きやすさ)選んだ後、頭部管の素材で音色が変わるのでより好みの音色が演奏出来る頭部管を選ぶことをおすすめします。

なるほど?
頭部管のデザインで吹きやすさを選択、頭部管の材質で音色を決めるということですね。
ちなみに、私の個人的な音色の印象ですと、
・素直で透き通る音色が良ければPFP-105シリーズ(グラナディッテ頭部管)
・より倍音が多い豊かな音色が良ければPFP-165シリーズ(木製頭部管)
といったところですかね。


PFP-105シリーズ(頭部管グラナディッテ)
PFP-165シリーズ(頭部管木製)



【ハイウェーブ頭部管】
・音を拾う性能が高く、ストレートと比べるとポイントが解りやすい為、吹きやすいと感じられる
・少しの息でも十分音がなるので、演奏中のストレスが低い
・元々息のスピードが速い人が吹くと、硬い音になってしまう傾向がある
【スタンダード】
・ポイントが広いため、どこに当てるか解りづらい(ハイウェーブと吹き比べた時に吹きにくいと感じられる可能性がある)
・息のスピードが早い方、息がしっかりと入る方はスタンダードを選ぶ傾向にある。
・自由度が高く、様々な角度で吹ける為、音色を自身で作り易く、許容範囲が広い。


どちらの機種も頭部管のデザインはお好みのものを選択できるのが大きな魅力ですね。
是非参考になればと思います。
頭部管でこんなに吹奏感・音色が変わるのであれば、一度試してみたくなりますね。


石橋楽器渋谷WEST店では現在Pearl Fluteのピッコロ4品番を全機種揃えております。
また、当店にございます個体に関しては、東京交響楽団主席フルート奏者:相澤 政宏氏に選定していただいた個体ですので、きっと納得いく1本が見つかるはずです。

急なピッコロ持ち換えのムチャブリも涼しい顔でこなしちゃう♪
そんな自信に繋がる楽器選びを全力でサポートします!!
是非一度ご相談下さい。



TAMASHIRO