管楽器リペアコラム(12) 知らないと危険な落とし穴 【トロンボーン】
2015-08-07
皆様いかがお過ごしでしょうか?
細々と続いております当コラム、今回は知らないと危険な落とし穴「トロンボーン編」です。
大型楽器の部類に入り、さらに長く伸びるため「ぶつけた!」「落とした!」がやはり多いですね。
金属で出来ているから丈夫なのかと思いきや、
薄?い金属なので、丈夫ではありません!!
ぶつけない、落とさないコツは「使わないときはケースにしまう」・・以上です。
楽器用スタンドも大変便利ですが、あまり目をはなさない方がよろしいでしょう。
奏者自らやってしまうのが、スライドの変形です。
演奏に支障をきたすので、かなり気をつけている方もいらっしゃるでしょう。
ケースから出すときや何気なくスライドを持ってしまったときなど、
なにげなく・・で曲がってしまう事もよくあります。
NGな持ち方を上げますと、
スライドの真ん中あたりをぎゅっと握る
スライド内管の1本だけ持ってぶらぶらする
などは絶対にやめましょう。やっている人がいたらとめましょう。
スライドは演奏時に持つ持ち手をにぎって、出し入れをお願いいたします。
演奏後のお手入れも非常に大事です。
スライドの中は綺麗になっていますか?
汚れが残ったまま乾いてしまうと、自力ではなかなか取れないくらいにこびりついてしまいます。
スライドの動作が悪いといった修理の大半は汚れだったりします。
普段のお手入れで修理が減らせますので、面倒でも演奏後はササッとふき取りしてくださいね。
さらに付けたし、基本の基本ですが、スライドストッパーはまめにかけておくこと。
かかっていると思って指をはなした瞬間、スルンッ・・ゴンッ・・。
ヒヤッとしたことがある方多いと思います。・・・私もあります。気をつけましょう(気をつけます!)。
ストッパーがゆるゆるな場合は、定期点検時などに修正してもらってくださいね。
以上Sでした。
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