生ける伝説、ヴィンセントバック。MODEL VINCENTが意外とイイかも?!
2015-07-23
たまにはトランペットのネタをお持ちしました。
担当こばやしです。
最近、バックのTR-600、VINCENT、STRADIVARIUS(の中古)
がそれぞれ1本ずつ3本入荷いたしました。
ランク違いの3本ですが、特に気になるのが若干イイお値段のVINCENT。
VINCENT BACHの一つのモデルとして存在しているVINCENT。
なかなかややこしいことをしてくれますね・・・笑
BACHのモデルラインナップの基礎知識としてご紹介いたしますが、
まずTR系。
・TR-600 コレが当店に在庫ございます。台湾製。BACHの最安値。
・TR-400 中国製。メッキに微細なキズがつき易い事以外はバランスが取れておりとてもGOOD。
・TR-300 初心者でも吹きやすい様にリードパイプ(マウスパイプ)が短く設計されており、パッと見B♭管っぽくないのが特徴。(特長・・・なのか?笑)
6、4、3、の順に値段が上がっていきます。日本的な感性だとどうも数字が大きいほうがグレードが高い気がするんですが。
次にVINCENT系。
系・・・と言ってもVINCENTはVINCENTしかありません。在庫あり。
そしてSTRADIVARIUS系。
伝説的な人気を誇るMODEL180シリーズってやつですね。中古が1本ございます。
(その他、アルティザン、コマーシャル・・・ビッグ・コパーだとかニューヨークだとかがラインナップにありますが・・・今回のブログではひとまず触れません。)
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さて、今回ピックアップしますのはVINCENT。
こいつは割と最近登場した廉価版的な存在で、
ストラッドが¥367,000-定価のなか、ヴィンセントは¥230,000-定価。(2015/7/23日現在&税抜です)
10万以上定価が違ってて、尚且つサウンドはメロウで華のある響き。なかなか侮れません。
ストラッドと違ってなんとなくまろやかで落ち着いた印象。
スペックはメインチューニングスライドの支柱は一本、リードパイプは#43。
#43と言いますと、よくストラッドに付いている#25に比べ、抵抗感が少なくズバーーンと吹ける・・・尚且つ結構振動感が良いやつですね。
しかも!このヴィンセントの#43リードパイプはゴールドブラスなんです。
ストラッドのリードパイプはイエローブラスが標準装備。
僕はゴールドブラスがあまり好きではないので正直普通にイエローブラスが良いなぁ・・・
吹いてみるといやはや、イイ感じです。
あとゴールドブラスのリードパイプって腐食に対して若干ですが有利らしいですよ。
そしてピストンですが、もちろんモネルメタル。
しかもピストンのストロークタッチが大変よろしい具合で
スッ スッ、、と気持ちの良いピストンなんですね。
というのもポイントは中のスプリング。

左が安価なトランペットに用いられることが多いスプリング。(たまに高いやつでも使われてたりしますが。)
まっすぐな円柱形ですね・
そして真ん中がヴィンセント、右がストラッド。緩やかなタル型をしているのがお分かりいただけますでしょうか?
コレが気持ち良いストロークを生み出すポイント!
まあでもサウンドには影響しないと思いますが。
ただ・・・ここまで来てどうしてこんなに安く作れるのか、疑問が浮かびますよね。
メインチューニングスライドの支柱が一本だから?
3番スライドのストッパーが簡略化されてるから?
うう?ん、今一つピンときませんね。
実はこのヴィンセント、ベルが”ヴィンセント専用ベル”と言う名前のベルなんです。
なんだそれはっ!!
カタログを見ると、123mm径で尚且つ2枚取り。
2枚取り。

2枚取りかぁ?。
おそらくベルの厚み等で調整してバランスを取っているのでしょう。
結構鳴りが良い感じです。良すぎるといえば良すぎるかもしれません。
担当的には結構好きな感じです。
しかし、ここまでバッチリ仕上げてきて、税込でも20万を切る価格帯ではぶっちぎりの性能かもしれません。
是非是非店頭にてお試し下さい!!
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担当こばやし