Vintage Sax / ブッシャーの秘密: ブッシャーの歴史・特徴など

こちらの記事は以前あったヴィンテージサックス特集ページの再掲載です

2014-12-09

BUESCHER(ブッシャー)


アメリカ製でブッシャーはコーンの工場長を勤めた事もあり、コーンサックスと外見では非常に類似していますが、コーンと比べるとボディーはライトウエイトボディーでスイートなサウンドを持っています。デュークエリントンオーケストラはブッシャーサックスで揃えていたようです。粋でお洒落な音楽にはぴったりのサウンドを持っています。

モデルとしては、1932年位までがTRUE TONE MODEL(トゥルートーンモデル)でシリアル番号は細かい資料がないので定かではありませんが250000位までだと思います。

1932年からARISTOCRATE MODEL(アリストクレイトモデル)で多分、征服者と言うような意味だったと思いますが1940年位まで製造されました。シリアル番号は310000位まで。

1940年代に 400 MODEL(フォーハンドレッドモデル)が作られ、外見はKING SUPER 20に似た感じです。1960年代にSELMERに買収されました。

その他のモデルではストレートのアルトサックス、キングのサクセロに似たようなティップドベルソプラノなど変わったモデルも製造されています。
軽いチェンバーミュージック(室内音楽)に向いた楽器と言えます。
装飾的にも、豪華な彫刻を施した楽器や、金メッキ、サテンゴールドフィニッシュ(梨地のようなザラッとした表面仕上げ)など品のある楽器が多いのも特長です。


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