YTR-932MLが中古で入荷!
2016-02-17 こんばんは、ウインドパル御茶ノ水本店のこばやしと申します。冬も終わり、あれよあれよという間に春、花粉症の季節ですね。
わたくしは今年こそ医者に行こうと決心した次第ですが・・・それはさておき
今回郷愁のヤマハはトランペットでございます。
YTR-932ML。

1975年に発売したカスタムモデルで、
チェンジベル仕様なんです。
二つのベルが付属していますので、その日の気分に合わせて・・・
あわせて・・・選べます!!
まあでも どっちかが気に入ったらずっとそれ使うと思いますが・・・
さてさて楽器の紹介に入りましょう。


一番気になるのはこのシェイプですね。
どう見てもシルキーですね。これ。
ケーシングとマウスパイプの支柱、これなんてモロです。
というのも、有名な話ですがこのころのヤマハはシルキーの監修・指導を受けていた時代。
これもおそらくその計画の一部だったのでしょう。
普通のを作って、チェンジベルも作ってみる。
貪欲で最高の大和魂ですね。
ちなみに70年代当時、日本の管楽器情勢は近年の台湾にちょっとだけ似ています。
シルキーは日本のヤマハに技術力を提供する代わりに、
ヤマハに安いトランペットを作らせてアメリカで販売していました。シルキーは安い楽器を売りたかったものの、それを作ってるほどの暇も余裕も無かったようです。ちなみにバルブとかも下請けとしてヤマハで作っていたようです。
もちろんヤマハもニッカンの技術を吸収していますしさらに努力が半端ないので、短期間でいい感じに作れたんですね。
で、現在はヤマハも自力で製品開発したり、
話がそれましたがこのベル、37Aベルと37Bベルが付属しています。
それぞれ127mm径のベルですが、胴の太さが異なります。

早い話がAの方が太いです。でっぷりしています。

Bはスリム。
>>あ、Aベルってもしかして担当こばやしが好きなAベル?
その通り、これはシルキータイプのAベルなんです。太めの設計のため、柔らかく、暗めのトーンが特徴。
それでいてキレもあり、とてもいい感じのベルですね。息もめちゃ入ります。
そしてBベル。これは現行のヤマハには無いベルです。
37Bっていうくらいだからバックっぽいんでないの? って感じもしますが、全然バックっぽくありません。
上記のAベルの胴部分をスリムにした形状になっており、とにかく華やかな音色がポイントです。
私も試奏してみましたが
正直なところ
Bベルだけあればいいですね!
ってぐらいに鳴りが良いのがBベル。
もうキレッキレです。
ただ、オケとか吹奏楽のフルバンドに乗ると多分Aの方が良いような気がします。もちろん店頭にはオーケストラピットがありませんので試せませんでした。残念。
ちなみにどちらも鳴りは良好。というのも、

ベルとチューニング管側の支柱が無いんですね。当たり前ですが。
しかもベルの根元でチューニングできるので、メインチューニングスライドはがっつり入れて大丈夫。

ひじょーーーーに面白い音作りが出来る一本だと思います。
ただし残念な点が一つ。
最高の鳴りを誇る37Bベルに
亀裂が入ってます。
7mmくらい。

凹み修正をした際に、穴が空きかけているものだと思われます。
うう、残念。
しかしながらこの亀裂が入った上でもBベルの鳴りは最高です。
是非一度お試しあれ。
商品ページはこちらっ!
以上、郷愁のヤマハ第六弾でした。お読みいただきありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに?。
担当こばやし