【ベースフロア】激推!中古ベースレビュー! in 御茶ノ水本店!Ver.3 ~Sadowsky Metroline MV4 Black 編~

皆さまこんにちは!ベースフロア担当のウスイでございます!
本ブログを書き始めた頃は「梅雨真っ只中!」と記載していたのですが、もう梅雨明けの時期とのことです。しかしながらジメジメとした気候はそのまま…そんな中ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか!私は店頭でも自宅でも毎日毎日ネック調整の日々を送っております。調整し過ぎも良くないとは分かってはいるのですが、もう完全に沼にハマってしまって…。

さて今回はそんなジメジメとした梅雨の雰囲気を晴らせるようなバッキバキの一本をご紹介!こちらです!

Sadowsky Metroline MV4 Black

ベーシストなら一度は夢見るSadowsky!こちらは現行のMetroLineシリーズが日本で製造されていた頃の個体になります!ブラックボディににブラックのピックガードがロマンをくすぐるルックスの一本です!
それでは紹介の前に、Sadowskyの歴史に関してざっくりとおさらいしていきましょう!

Sadowskyは1974年、創業者であるロジャー・サドウスキーがアメリカにて始めたリペアショップが起源です。その後あのマーカス・ミラーのベースにカスタマイズを施すなどして話題を呼び、1982年にエレクトリック・ベースを製作。基本的には1960年代製のベースを改造することを生業としていましたが、ヴィンテージ市場の形成に伴いロジャー自身もオリジナル・ベースの製作に取り掛かります。
そうして着々と裾野を広げ、日本での先駆けとなったのが2003年より製造開始となったMetroLineシリーズです。コストパフォーマンスを高めつつ、ニューヨーク・サウンドをハイクオリティに提供できる日本製の本シリーズは日本国内でも人気を博しました。更に2018年にはよりコストパフォーマンスを高めたMetroExpressシリーズも登場し、話題となりました。
そんなSadowskyですが、2019年末よりドイツ・Warwick社との提携を発表。これにより上記で紹介したMetroLineシリーズ、NYCモデルを基としたCustom Shop、Warwick社によって選抜された素材によって製造されたMuster BuiltはWarwick社で、こちらも上記でご紹介したコストパフォーマンスモデルMetroExpressシリーズは中国の工場へと生産元をそれぞれ移転。そんな流れで「日本製Sadowsky」は新品市場から姿を消すことになりました。

【商品詳細】
さて今回入荷したのは日本で製造されていた2009年製の個体です。アッシュボディにメイプルネック、メイプル指板というマテリアルがヴィンテージライクな雰囲気のルックスはもちろん、いわゆるSadowskyサウンドをより一層際立たせているようにも感じます。
現行のドイツ製MetroLineシリーズとの違いとして、一番大きいのはボディ構造でしょう。現行のMetroLineシリーズはNYC製と同じくチェンバー加工(ボディ内部に空洞を作り、重量を軽くする加工)が施されていますが、日本製のMetroLineシリーズはチェンバー加工はなく、通常のソリッドボディで製造されています。これにより本体の重量はそれなりに差が出る結果となっており、個体差にもよりますが大体0.3~0.6kgほど日本製の方が重くなっております。その他にもWarwickの専売特許といっていい高さ調整が可能なナット等の違いはありますが、やはりここがメインのアップデートと言って差し支えないでしょう。

ガッツリと杢目が出ているアッシュ材。ネックにはSIMが入れられています。恐らく前オーナーさんのご意向でしょうか。
ブリッジはいわゆるBADASSタイプのもの。こちらは現行でも使用されていますね。

左が日本製ML、右が現行のドイツ製ML。ヘッド裏シリアルの記載方にも違いが表れています。

そしてサウンド。先ほど日本製とドイツ製の違いについてお話させていただきましたが、サウンドにも色濃くその違いが表れています。あくまで主観にはなってしまいますが、日本製の方が抜けが良く、ミドルがドッシリとしている印象を受けました。そのミドルを中心にサウンドメイキングしてあげると、ローの存在感からハイのアタック感までじっくりと堪能できると思います。木材に対してプリアンプの味付けとの相性が非常に良いイメージですね。対して現行のドイツ製MetroLineシリーズは全体にバランスが良く、プリアンプの小気味よいサウンドが汎用性を高めているような印象を受けます。もちろんSadowskyサウンドではありつつ、どこか一点が頭一つ出ていると言うよりはローからハイまで均一にクオリティの高いサウンドを得ることができています。こちらはロジャー・サドウスキーの「プロのための道具を作る」という哲学に基づいたシステムと言って良いでしょう。
もちろん「どちらが良い!」という話ではなく、好みの分かれるお話です。作っている場所も内部システムも違うので単純比較は難しいですが、ぜひ一度この違いを体感していただきたいですね!

今回比較に使用したMetrolineシリーズのWill Leeモデル。同じアッシュメイプルですが、ピックアップが現行Metrolineとも違うものが搭載されているので、こちらも単純比較は難しいかもしれません。Midブーストは切った状態でサウンド比較しております。
こちらのモデルの商品ページは↓からどうぞ!画像タップでも商品ページが開けます!お値段は現在¥398,000!

Sadowsky / Metroline Series 22-Fret Will Lee Model 4st Candy Red

※文中にも記載しておりますが、サウンドのフィーリングは全て担当の主観によるものです。当店では録音等の機材環境が整っておらず、記録としてお届けすることができかねますこと、ご了承くださいませ。

今回は以上となります!ベーシストなら一度は手に取りたいアクティブベース、そのうちの一本として、ぜひご検討くださませ!

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店舗情報

イシバシ楽器御茶ノ水本店

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