このブログでは渋谷店に入荷しました珠玉のヴィンテージ商品をご紹介していきます。
1956年製、Gibson J-50が入荷。
言わずと知れたギブソン・アコースティックの代名詞とも言えるモデル、”J-45″のナチュラルカラーモデル”J-50″。J-45発売開始の1942年より現在に至るまで、”work horse”と呼ばれるほどにミュージシャンたちの分厚い信頼を獲得してきたギブソンのベストセラーモデルが入荷致しました。
















本器はボディトップにスプルース、ボディサイド&バックにはマホガニー、ハカランダ指板&ブリッジ、白ボタン三連クルーソンぺグ、シングルロゼッタなどお馴染みの仕様。1955年まで、スキャロップド・ブレーシング、19フレットの仕様も採用されておりましたが、本器は年代の通り仕様変更後である1956年以降のノンスキャロップド・ブレーシング、20フレット仕様が追加された一本。スキャロップ期とはまた違ったサウンドクオリティを持っており、バランスの良いサウンドレンジと優れたレスポンスが魅力的。アコースティックサウンドが必要とされる様々な現場で大活躍することが容易に想像できるサウンドに仕上がっております。
1956年製である事から、ネックリセット、ボディ割れ修正やリフレット、ブリッジ接着、ブレーシング接着、ナット&サドルの交換、ペグ交換、ピックガード交換など行われている事が確認出来ます。
ボディトップにはピックガード付近に指板からブリッジにかけて割れが発生しており、こちらはブレーシングによって止まっている状態である為、問題は無いと判断しております。ボディバック部には大きくクラックが発生しており、こちらはパッチ接着により割れ修正が行われておりますが、割れ修正に伴いボディバック全体にマット仕上げの再塗装が行われております。
ブリッジも再接着に伴い、ブリッジベースも交換と補強がされておりブリッジピン穴も補強を兼ねて修復が行われております。ボディ割れの影響もある事からボディトップ&バック共にブレーシングの接着修正が各所に行われております。ピックガードは年式を考慮するとティアドロップピックガードの仕様ですが、ラージピックガードに変更されております。
修復歴は多数確認出来ますが、しっかりと補修されており、プレイコンディションは抜群と言える状態を保っており、ギブソンヴィンテージならではとも言えるワイルドでガリンガリン鳴ってくれるサウンドも相まって、いつまでも弾いていたいと思わせる仕上がりになっております。またルックスも、ピッキングによって付いた傷は勿論、至る所に散見される打痕や擦り傷が歴戦の風格を醸し出し、所有欲すらも満たしてくれる一本となっております。
コレクターズアイテムとしてではなく、頼れる相棒としてガンガン使っていけるギブソンアコースティックをお探しの方や、演奏性も両立されたヴィンテージサウンドを手にしたい方は是非。
※汎用ハードケース付属
【Vintage】 GIBSON / 1956年製 J-50【渋谷店】
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