このブログでは渋谷店に入荷しました珠玉のヴィンテージ商品をご紹介していきます。
1957年製、貫禄のサザンジャンボ入荷!
J-45が1942年に誕生し、同年上位機種として生産開始されたサザンジャyンボ。肩の部分に丸みを帯びたラウンドショルダーボディにトップ材シトカスプルース、サイド・バック材、ネック材はマホガニーといったウッドマテリアル。そしてこの年代の指板とブリッジはブラジリアンローズウッドを採用している点も見逃せません。またこちらのブレーシングはノンスキャロップドブレーシング仕様です。
もちろんヘッド角は17度、実測値で約43.4mmナット幅、ギブソンスケールの628mmに20F仕様です。
当記事の写真は高解像度画像となっております。画像をタップして拡大して細部までご確認いただけます。














さすがの上位機種、ヘッドにキラリと光るクラウンインレイ、指板にはダブルパラレログラムインレイが刻まれ、ネック周りにバインディング、サウンドホールにツーリングを施し、マルチバインディングをボディトップ周辺に巻いております。
ボディ内部のネックブロックにあるファクトリーオーダーナンバーから57年製と判断できます。サウンドホール右上部分が少し隆起しており、クラックもありますが裏面から割れ止めをあてて処置。
またサウンドホール右下部分にもピックガードに沿ってクラックがあり、同様に裏面に割れ止めをあてて処置しております。ボディトップセンター部分にはブリッジ下部からエンド方向に向かってクラックがあり、裏面に長めの割れ止めで処置すると同時にその際にトップ全体をリフィニッシュしております。
また過去にネックをリセットしておりその際にもネック&サイド&バックにオーバーラッカーが施されております。いずれも割と製造から早い段階で処置したのか、その新しい塗装にもしっかりウェザーチェック等があり貫禄は十分にあります。またフレット&ナットは交換されております。指板面はローポジションにしっかりと指跡があります。
ネックコンディションは問題なく、トラスロッドは締める方向緩める方向に調整可能です。フレットには弦跡等は無く残りは7割程です。現状弦高は12F6弦側で約2.5mm、1弦側で約2.0mmで調整されております。サドルの高さは低めなのでココでの調整は難しいです。
全体的には、トップリフィニッシュやオーバーラッカー等ありますが、早い段階で施されており違和感は少なめ。しっかりとウェザーチェックやエイジングがあり、年式相応の使用感や貫禄ががあります。ノンスキャロップドブレーシングもあり、バランスよく力強くなってくれる印象です。
リフィニッシュされトップ外周部分はブラウンな感じでコレはコレでカッコいいですよ!
渋谷店まで是非お問い合わせください!
ハードケース:非純正
【Vintage】GIBSON / Southern Jumbo 1957年製
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