このブログでは渋谷店に入荷しました珠玉のヴィンテージ商品をご紹介していきます。
1975年製ストラトキャスターが入荷致しました。
50年代に誕生したフェンダー・ストラトキャスターは世界中の多くのミュージシャンに愛され、今日に至るまで数々のギタリストが使用している事はもはや説明不要かと思います。















今回入荷した1975年製はフェンダーがCBSに買収された後の1本。ラージヘッドにヘッド側からのトラスロッド調整が可能なブレット。
3点留めのネックプレート等、1950年代から1960年代中期までのフェンダーとは異なる点が多い仕様に。
70年代はアッシュ材をボディーに使用した個体が多くございますが、入荷した個体はアルダーを使用。
ピックアップは75年製グレイボビンでフラット・ポールピース仕様。デイトは3つ共”83675″で75年製のオリジナルです。
ネックはメイプルを使用。60年代後期に見られる指板に別のメイプル材を貼り合わせた”貼りメイプル”ではなく、ネック材と同じメイプルを使用した1ピースネックでございます。
75年以降はヘッドトップにシリアルが入れられる為、プレートシリアルの最終年のモデルでもあります。
ネックデイトは”0903 3855″のスタンプされており、1973年の第38週に製作されたネックを使用しています。
ポットは全てオリジナルでデイトも同じ物(1377531)、キャパシターもオリジナルでサークルDを搭載。
セレクターは交換されており、ポットやジャックなどの結線している配線材も変更されています。
前オーナー様によりペグをクルーソン・スタイルのロックタイプに。フレットは太めの物に変更。ナットもオリジナルではない可能性があります。
ボディー側の変更点はネックポケットの6弦側サイドにネックズレ対策のスペーサー取り付け。
キャビティー内は導電塗料が塗布されており、アース線がフロントピックアップに増設。ボディーバックのアース線も残っており、2箇所でアースが落とされています。
キャビティー内の導電処理や太めのフレット、更にアルダーボディーのホワイトカラーと、全体的にあの高速ギタリストの愛機を要所で意識した仕様となっています。
いわゆる”デカヘッドと言えばこの顔つき!”という仕様の最後の年の個体です。王者の風格漂う最高のルックスのストラトを是非ご自身のパートナーとしてお迎えください。
Neck Date : 0903 3855
Pickup Date : 83675 (1975年)×3
POT Date : 1377531 (1975年)×3
【Vintage】 FENDER / 1975 Stratocaster Alder Body/Maple Finger Board White 【渋谷店】
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