アコースティックギターの湿度調整について

湿度調整の必要性とオススメアイテム!!

2017-08-11 こんにちは、石橋楽器御茶ノ水本店SOUTH 荒巻でございます。
今回は、ジメジメしたこの季節に心配な楽器の保管方法とオススメアイテムをご紹介致します。

アコースティックギター、エレキギター、エレキベースなど、全てのギターは湿度管理が必要です。

多湿時、乾燥時に木材が呼吸するように水分を取り込んだり、吐き出したりします。
水分が多いと、当然柔らかく(膨らむ)なり、乾燥時は固く(縮む)なる性質があります。
結果、指板割れやネックの反りが起こってしまいます。

特にアコースティックギターは、薄い板を多用してますので、ネックだけではなくBODY全体に影響がございます。
湿度が高いとBODYTOPが膨らんでしまったり、逆に乾燥しているとBODYTOPが落ちてしまったり、演奏にも支障が出てきます。
ブレイシングが剥がれたり、BODYが割れてしまうと修理費用も大変高額で時間もかかります。

また保証期間中でも湿気乾燥が原因となったトラブルは保証対象外になります。
ですので、湿度管理対策を是非行って、大切な楽器を末永くご愛用ください。



それでは対策方法をご紹介します。


ハードケースで保管
湿度調整剤をケースに入れる
湿度計で常にチェック



一般的にできる事はこの3つだと思います。
そしてできるだけ毎日楽器を弾いてください。(楽器もよく鳴るようになります)


ギターにとって快適とされる湿度は40%?50%(あくまでも相対湿度)とされてます。
日本は湿度が10%台?90%台まで変化がございますので、1年通して湿度管理が必要です。



ハードケースは湿度を一定に保ってくれます。
どちらかというと出しっぱなしよりはコンディションは保ち易いでしょう。
演奏する度にケースから出すのは億劫ですが。。

ハードケースが付属されてないギターに関しましては、ソフトケースやギグケースに入れておいた方がそのまま放置するよりは良いと思います。


しかし!!大切なことがございまーす!!
ハードケース内の湿度管理をしなければ意味がありません!!!



ギターをハードケースに入れっぱなしにしてネックが逆反った!なんて話も耳にしますが、ケース内の湿度が10%だったりしたら逆に好くないですね。

そこで必要なのが湿度調整材なのです!

湿度が高い時は水分を吸収してくれて、乾燥時は水分を放出してくれる優れものです。
効果のある期間は商品ごとに差がございますので是非ご確認を。



いくつかある中からお一つご紹介致します。



Boveda / B49×1pc 2way Humidity Control

13841 B



販売価格 648円 (税込)


B49は世界的に有名な湿度コントロール剤ブランド「Boveda(ボヴェダ)」がギター等の木製楽器専用に湿度49%をキープできるように作られた湿度調整剤です。
純水と天然塩からなる飽和剤が含まれており、乾燥が進むと袋の内側の逆浸透膜を通して純粋な水蒸気だけを放出し、湿度49%以上の場合には空気中の水分を吸収することで僅かな誤差の範囲内で吸収・放出を繰り返す優れた機能を備えています。
別売りの専用ポーチ(2枚セット)にはポーチ1枚につきB49が2パック収納出来ます。通常ギター1本につきB49を4パック使用することと専用ポーチを併用することが推奨されています。






上記商品以外にも何種類か販売されてますので、是非調べて見てください。



ということでここまで長く書かさせて頂きました。
ただ最後に大事なことですが、実際にネットをご検索頂くとわかると思います。
湿度管理の仕方(ハードケースにしまうかetc…)については、結構意見割れてるのです(笑)

実際、皆それぞれの経験から発信されてると思うので間違えではないのです。
ですので一つの情報を鵜呑みにせず、最後はご自身でご判断頂くしかございません。



使用頻度、楽器個体差、部屋環境...様々な要素が複合的に絡み合っておりますので、これはもう仕方ありません。

一つの方法としてこのブログを認識して頂ければ幸いです。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。