タブラとは一体!?そしてそのナゾのリズム「ボル」とは!

世界一難しいともいわれる楽器、タブラ。

2017-05-23 御茶ノ水ドラム館の福間です!
もうすっかり夏のような気温になりましたね。
夏といえば、暑い…
暑いといえば…インド!!

インドの打楽器といえば…

そう!タブラ!

今回は『世界一難しい楽器』とも言われるタブラと、
そのリズムについてちょっとだけお話します!

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タブラはインドの古典音楽に使われる楽器なのですが、
現在では様々なジャンルの音楽にも取り入れられています。
その不思議な音色とリズムを操るようになれるまで10年以上かかることも。
というより、音を出すこと自体かなり難しいのです。

ほとんどのタブラ演奏者は師匠(先生)をみつけて
その人の下で修行&練習をかさねます。
日本に住んでいても、毎年かかさずインドに住んでいる師匠の元へ
通っている演奏者の方もいらっしゃるようです。

・・・

ここまで読んで、
「こりゃ試し甲斐があるぜ!」と思った勇敢な方!
そして、「ヒエエこりゃ簡単に手を出せる楽器じゃないぞう・・・」と思った方…

(福間はもちろん後者ですよ。ヒエーッ!!)

タブラを実際に買って始める前に、
初期費用0円でタブラのリズムを楽しむ方法があるのです!


必要なのは、口のみ!
以上!



タブラから出る音にはすべて名前がついており、それを「ボル」(「喋る」の意味)といい

ます。
このボルを口で発音してリズムを作ることができるのです!
日本では「口タブラ」といってたまにテレビで取り上げられたりしていますね。


ボルの一覧を簡単な説明つきでリストアップしました!

Dha(「ア」と「オ」の中間の『ダ』) TaとGaを合わせた音
Dhin(『ディン』) GaとTinを合わせた音
Ga(「ア」と「ウ」の中間の『ガ』) 薬指で鳴らすオープンストローク
Ka(「ア」と「ウ」の中間の『カ』) 手全体をフラットにして、ミュートするように叩く音
Na(「ア」と「オ」の中間の『ナ』) 小指と薬指をシャヒに置いて、人差し指でリムを強く叩く音
Na(「ン」か「ウ」に近い『ナ』) シャヒを小指と薬指で軽く、響かせずに叩く音
Ta(『ター』) リムを人差し指で強く叩く音
Ti(「お茶」の「ティー」と同じ発音『ティー』) Tinとほぼ同じ音
TiRaKiTa(『ティ』『ラ』『キ』『タ』) 3音目(Ki)にアクセント。すべて響かせない音
TiTa(『ティ』『タ』) ふたつのよく似た音/シャヒ(真ん中)をたたく
Tin(『ティン』) Naによく似ているが、さらに優しい音
Tu(英語のTwoのような『トゥー』) ミュートせず、響かせる音

・・・

省略した部分もございますが、上記が基本的なボルです。
これらをつなぎ合わせていくことで所謂『口タブラ』が完成!
例えば「ダカティラキタダカディナティガダ」
「タナキタカダタナキタタダディンキラキタ」
…など!

私にはタブラの心得がそこまでないので、響きで選んでみましたが
タブラのリズムは「輪廻」というコンセプトの元になっているので
元のリズムに戻ってくるのを意識するとかっこいいリズムを作れそうです!

「口タブラ」を実際に演奏に取り入れている現役プレイヤーとしては
ベーシストのPanagiotis Andreou氏や、ドラマーのSteve Smith氏がいらっしゃいます。
ぜひチェックしてみてください!

きっと、タブラを始めたい!という方でなくても
新しいリズムのコンセプトを知ることでよりドラムの表現力が豊かになります!


最後に現在ドラム館にございます中古タブラセットをご紹介して終わります。
ぜひお手にとって見てくださいね♪
御茶ノ水ドラム館にてお待ちしております?!


余談ですが、タブラの発祥には諸説あり、
誰も「これだ!」という事実は知らないそうです…ますます謎の楽器です…!


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【中古】NO BRAND / タブラ・バヤ インド打楽器【激得】【御茶ノ水ドラム館】
(上記ページですと「ノーブランド」となっておりますが、インドの『BINA』というメーカーのものです)