※ヘッドの主張強めです。
2017-07-25 いつも石橋楽器新宿店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。新宿店のWEB/ビザール担当の長谷川と申します。
最近は天使の3P!やバンドリのギターの件で発信することが多く、新宿店のアニメ担当と呼ばれております。
でも、ヴィンテージ楽器を使うアニメのキャラクターってとてもいいですよね…
さておき、今回もわたくしの食指が動く珍品が入荷致しましたのでご紹介致しましょう。
↓商品名をクリックで商品ページをへ飛びます。
Gretsch/7625 TK-300 89,640円

こちらはグレッチのソリッドにしてボルトオンネックのギターTK-300です。
グレッチと言えばホワイトファルコンやテネシーローズなどの箱モノ、JETシリーズが有名ですが、
こちらは1970年代後半から1980年代前半にかけて製造されておりましたグレッチらしからぬモデル。

しかし、よ?く見続けると1週回って逆にグレッチらしいのでは?とも個人的に思えてきました。
どっちなんだよ…
尖ったカッタウェイと、カクカクしたピックガード
そして何より全体のバランスを顧みないかの如く主張するヘッドがこのギターを異形たらしめているのかもしれません。
↑褒め言葉です!
ボディはメイプル材にラップアラウンドブリッジ
ピックアップはフロントとリアでそれぞれ角度がついております。
スケールはミディアムとなっており、Gibsonを参考にしているような仕様ですね。

そして特筆すべきポイントはジョイントプレートを外したらあらビックリ!

こちらはギアボックス式トラスロッドと言って、Burnsのギターに採用されている仕様でいわゆるBaldwin期のボルトオングレッチならではの特徴ですね。
ネックを外さずにロッド調整が行えるのが利点ですが、個人的には歴史や個性を感じる“萌え”ポイントと言いましょうか。
FenderやGibsonとは違う仕様を見るとビザール感が増して良いですね。
このギターがビザールと分類されるかは非常にグレーなところではありますが(笑)
簡単ではありますがBurnsとの繋がり関して重要なBaldwinについて補足です↓
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?Baldwinとは何ぞや??
アメリカのピアノメーカーBaldwin Piano Company
現存する数少ないメーカーの一つ。アメリカにピアノを普及させた立役者ともいうべきブランド。
1965年にBurns買収。
1967年にGretsch買収。
1960年代のGretschのギターにも一部Burnsの仕様が組み込まれていたようです。
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サウンドに関しては、メイプル材らしいタイトなサウンド。
ネックは細く、手の小さいわたくしはとても握りやすいと感じますね。
当時のミュージックシーンの影響もあるのか、ハードロックもこなせるポテンシャルを秘めております。
ボディはコンパクトかつルックスの個性が強いのでギターボーカルにおすすめの逸品です( ・∀・)ノ