このブログでは渋谷店に入荷しました珠玉のヴィンテージ商品をご紹介していきます。
Gibson 1970s L-5CESが入荷!!
L-5はもともとロイド・ロアーの設計により、アコースティック・アーチトップ・ギターとして1922年に発売されたモデルです。その後、仕様を変えながらも進化を続け、エレクトリック・モデルに関しては、ジャズ・ギターの名手、ウェス・モンゴメリーを筆頭に多くの有名ギタリストらによって愛用されてきました。














L-5のボディ・サイズは全幅17インチで、ボディ・シェイプはフラット・トップのフラッグシップ・モデル、J-200の土台となっています。18インチのスーパー400と比べれば小ぶりですが、日本人からすればES-175を筆頭とするボディ・サイズが16インチ幅のモデルが扱いやすいでしょう。
さてL-5のボディにSuper400のネックデザインの本機を見て、違和感を感じられる方もいらっしゃるでしょう。本機は1978年にラインナップ展開される同タイプのSuper Vより以前に製作られた個体です。
シリアルから判断して1970年から1975年頃でSuper V以前にL-5のカスタムオーダーとして確認がされているモデルです。
ボディ材はトップがスプルース、サイド&バックがメイプルからなり、すべて単板材を使用。マルチ・バインディング、エボニー・フィンガーボード、ブロック・インレイ、ゴールド・ハードウェアなど、一見するからにゴージャスな仕様のギターです。
ピックアップはデカールにパテント・ナンバーが記載された“ステッカー・ナンバードPAF”と呼ばれるものが搭載されています。
交換パーツはピックガードにトラスロッドカバー(オリジナルも付属)、ABR-1、ノブ×4。トラスロッドカバー下の元穴には折れたネジが止まっており、それを避けて数か所穴が空いております。元カバーを付けるには改めて加工が必要となっています。
またブリッジ側のエスカッションはズラした跡があり、埋木はされ、目立ちにくいですが穴が見える形となっています。またリアのビスが1つ欠品しています。
ピックガードも交換されています。(穴位置も変更されています。)
電装系はオリジナルを保っており、不自然な硬さがなく、弾き手がイメージしたとおりの音色を汲み取る再現力に長けています。タッチ・ニュアンスに素直で、ギブソンならではの素晴らしい深みのあるトーンが楽しめます。
年式相応のキズや打痕などございますがプレイアビリティは良好です。
ぜひこの機会にご検討くださいませ。
【Vintage】GIBSON / 1970s L-5 CES
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