あまりにも風格が有りすぎるモデルが入荷致しました。

【中古】SEAGULL by M.Shiozaki / SD-60【S/N:0067】
https://www.ishibashi.co.jp/ec/product/2800002463623

カナダのシーガルではなく、日本の愛媛県のシーガルです。
圧倒的な知識を持つヴィンテージマーチン研究家としても知られる塩﨑 雅亮氏によるシーガル弦楽器工房(現在のエム・シオザキ弦楽器工房)製。
この「SD-60」はマーチンD-28タイプモデルとなります。

製造年は不明ですが、ペグの形状から1980年代から1990年代の個体ではないかと推測されます。

とにかく細部までリアルなエイジング加工が施されており、その仕上がりに圧倒されます。

シーガル弦楽器工房は1982年にスタートしたそうなのですが、このモデルはそれより前から存在していたのではないかと思ってしまいます。

ピックガードにまで施されたウェザーチェックが見事です。

塗装の剥がれ具合や木部の露出具合もリアル。

キミ1950年代から存在してないか?と疑いそうな存在感です。

「え、「LL」のところの突板、割れて接着してるよね?」と思わず目を疑ったこのヘッド。

この絶妙なズレ具合とリアルな仕上がり、凄いです。もちろん演奏への影響はございません。

上から見るとこんな感じ。塗装の剥がれ方も本物かと騙されるリアルさです。

裏から見ると、突板の部分が飛び出ているのがわかります。

ボリュートの部分のキズや塗装剥がれ具合も非常に細かい仕上がり。

ネック裏にて凹みを伴う塗装剥がれが複数見られますが、これもおそらくエイジング加工だと思われます。

塗装剥がれの他にもキズや打痕の加工が有り、触ると凸凹を感じます。

ネックヒール部分もキズ具合が細かくリアルです。


ボディ裏にもびっしりとウェザーチェックが。


ボディ裏にて10センチほどの木部の割れがあったため接着修正を行っております。

これはエイジング加工ではなく、本当に割れを接着しております。

サウンドホールから内部を見ると、その部分に割れ止めがあるのを確認できます。

トップのエンド付近にも割れがいくつか確認できますが、エイジング加工ではなく本当の割れの可能性があると思われます。

また指板にてクラックと思われるものが確認できます。



元々のエンドピンに対して穴が大きすぎたため、嵌まる大きさの新たなエンドピンを取り付けております。

ボディエンドにもウェザーチェックが。

側面にもウェザーチェック。

この塗装の変化具合、本当に細かくてリアルです。

唯一無二の存在感、サウンドも極上です。気になる方はお早めにどうぞ。
【中古】SEAGULL by M.Shiozaki / SD-60【S/N:0067】
https://www.ishibashi.co.jp/ec/product/2800002463623