レアヴィンテージ
2020-01-26 Gibson L-5CES Natural 1975年製【S/N 230535】【御茶ノ水FINEST_GUITARS】税込販売価格￥748,000
重量3.33kg
1951年に発表されたエレクトリック・バージョンのL-5は、スーパー400と並び、ギブソンのアーチトップ・ギターを代表するフラッグシップ・モデルです。
L-5はもともとロイド・ロアーの設計により、アコースティック・アーチトップ・ギターとして1922年に発売。その後、仕様を変えながらも進化を続け、エレクトリック・モデルに関しては、ジャズ・ギターの名手、ウェス・モンゴメリーを筆頭に多くの有名ギタリストらによって愛用されてきました。
この時期のL-5のボディ・サイズは全幅17インチで、ボディ・シェイプはフラット・トップのフラッグシップ・モデル、J-200の土台となっています。
18インチのスーパー400と比べれば小ぶりですが、日本人からすればES-175を筆頭とするボディ・サイズが16インチ幅のモデルが扱いやすいでしょう。しかし17インチのボディから出るフルアコサウンドはやはり音が太く王様の貫録があります。
ボディ材はトップがスプルース、サイド＆バックがメイプルからなり、マルチ・バインディング、エボニー・フィンガーボード、
ブロック・インレイ、ゴールド・ハードウェアなど、一見するからにゴージャスな仕様のギターです。
もともと1951年当時のL-5には、ローズウッドのブリッジとドッグイヤー・カバーのP-90ピックアップを搭載。
その後、1958年頃までにはレス・ポール・モデル同様、ブリッジが各弦ごとにオクターブ・チューニングが
可能なABR-1チューン・オー・マティックへと変更され、ピックアップもセス・ラヴァーが開発したオリジナル・ハムバッキング・ピックアップを装備するようになります。
1960年代に入ると、先の尖ったフローレンタイン（ポインテッド）カッタウェイが採用されますが、68～69年にかけて再びヴェネチアン（ラウンデッド）カッタウェイへと戻されます。
今回入荷した個体は、カッタウェイが丸みを帯びたデザインに変更になった時期のものです。シリアルで確認すると1973年から1975年製ですがピックアップは刻印ナンバードPAF（1975年初期より登場） 搭載ですので1975年出荷の個体になると思われます。
ギブソンのフルアコはは本当に良い音がします。不自然な硬さがなく、弾き手がイメージしたとおりの音色を汲み取る再現力に長けていてタッチ・ニュアンスに素直で、ギブソンならではの素晴らしい深みのあるトーンが楽しめます。
ナチュラルカラーは稀少で市場でヴィンテージのL-5CESのナチュラルは中々出てきません。
近年はジョン・メイヤーが1977年製のL-5CESのナチュラル使用しているのが有名で使用映像はwhere the light is live in los angelsでハリウッドの丘の上で弾いているのとi`m gona find another youでのライブ演奏で弾いているのが観れます。また2008年のデヴィド・レターマン・ショウでフランク・シナトラのIn The Wee Small Hoursを披露している映像もあります。
スケールはストラト同じ25.5インチでストラトで弾くブルースフレーズを弾いても上手くハマります。
クラプトンはレプタイルでボサノバ調の曲を演奏したりオーバー・ザ・レインボウを渋く弾いており、またサイドギタリストのアンディ・フェアウェザー・ロウは渋くリズムギターを弾いたりとブルース、ジャズ、ボサノバまで幅広い音楽にマッチすることが分かります。
コントロールポット、配線材、コンデンサー、ピックアップマウンドスクリュー、エスカッションネジ、ジャック、フロントヴォリュームノブ、フレット、ナット、ピックガード交換。
ネックヒールにストラップピン後付け、ストラップピン穴埋め痕有り。エスカッションネジ穴埋めなおし跡有。
ケースはボブレン・ブラウンハードケース。
