YAMAHA BB Pro (BBP)シリーズとBBシリーズの主な系譜

ヤマハのロングセラーベース、BBシリーズのご紹介です!

2019-10-23

振り返れば自分は相当ヤマハにお世話になっているな、と思います。
初めて所有したギターRGX-A2、親父から譲ってもらったSG-1000 SA-1100、初めて所有したベースAttitude LTD-II、それからBB-XやBB-G5等 更に初めて乗ったバイク、セロー225もヤマハでした!

ちなみに、以下は世界最大規模の楽器展示会、NAMM Show 2018よりYAMAHAブースで撮影した写真です。
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楽器展示会なのにバイク!楽器もバイクも好きな私は大興奮でしたが、実はバイクのヤマハと楽器のヤマハは別会社なんですねー。前者はヤマハ発動機という会社なんです。
以上うんちくでした。(笑)

さて本日はJapanが世界に誇るYAMAHAの、世界に誇る楽器、BBというエレキベースについてご紹介致します!

当店でも取扱のあります、現行最上位モデルのBBP (BB Pro)でございます!

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Violin Sunburst
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Midnight Blue
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ちょっと色の名前からオシャレすぎませんか?
Violin SunburstMidnight Blue って…

もちろん5弦もお取り扱いございます!!
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Violin Sunburst
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Midnight Blue
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鋭い方はお気付きでしょう!そうなんですピックガードが2色あります!
2色付いてきます!!どちらもカッコいいですよね!
エレキベースもエレキギターも、ピックガードの色を変えたいというお客様が意外と多いんですよね。なんと最初からこの2色が付いてくるので新しく買う必要もありません!

では詳細の説明をさせていただきます。
先ず、パーツ!
金属パーツが基本的に全て光沢の少ないパーツなんですね。
ギラギラしていないんですよ。
これが非常に上品な印象ですよ!!

続いてピックアップ!
これはほとんどのBBシリーズの特徴の一つでもありますがPJ配置です!
プレベの音もジャズベの音も、そのミックスも!!ジャズベとプレベのハイブリッド的ピックアップ配置によって出せる音の種類も様々です!これが嬉しい!!
そしてパッシブサーキットなので自然なベースサウンド、且つシンプルなコントロール!!

そしてボディ材!
実は昔にギターメーカーで有名なG社が採用していた、パンケーキ構造的な構造がBBにも採用されています。
アルダー+メイプル+アルダーというように比較的薄いメイプルをアルダーで挟むようなボディ構造をしているんですね。これによりボディ鳴りは向上し、音は豊かな中音域の中にもしっかりと芯があるような印象です。

ボディ鳴りといえば!
ヴィンテージ楽器などを調べたことがある方は耳にしたことがあるかと思いますが、弦楽器は弾きこむとボディ鳴りが良くなると言われています。弦の振動に木材が馴染んでいくんですね。だからヴィンテージ楽器は鳴りが良いとされています。弾きこまなくても、鳴ってくれ!って思いませんか?鳴りが良くなるまで弾きこむ時間は無いという方!
このBBPはなんとI.R.A.という技術によって予め適切な振動数が与えられ、新品でも弾き込まれたかの様な楽器鳴りを実現しているんです!!

そしてネックジョイント!
かつてスルーネック構造だったBBシリーズはボルトオンとなりました。
更に驚くべきポイントは6点止めだということだけでは無く、4本をネックと垂直に、2本をネックに対して斜め45度に刺しているんです!!
これが本当にすごいんです!ビリーシーンのシグネイチャーモデル、Attitude LTD3にも採用されたこの方法だと計算上、ブリッジ方向とボディ裏方向に同じ力でネックが引っ張られ、ボディに密着しようとします。従ってボディ鳴りの向上に一役買っているんですね。


更にブリッジの構造です!

弦は裏通しにも対応していますが、裏通しの仕方も他のベースとは一味違います。
従来のベースのように直角に弦を通すのではなく45度の角度をつけて通す事で、前者よりも弦にストレスを与える事無く、また、より弦の振動をボディに伝えることが出来るんです。

ボディ鳴りに関して徹底的に拘っていますね。

それでいてサスティンもしっかりと保てている、これは流石と言わざるを得ません。
この完成度の高さは是非とも店頭にてお試しいただき、実感して頂きたいです!!

超ロングセラーとなっておりますこのBBシリーズは1977年に登場して以来、特徴的な丸みを帯びたボディを主にアイデンティティとし、今日まで絶大な人気を獲得してきました。
以下はそんなBBシリーズの”主な”系譜となります。

初期BBシリーズのネックジョイントはボルトオン構造では
なくスルーネック構造で生産されていました。
最初のBBシリーズでもあるBB1200はプレシジョンベースのピックアップ配置で登場しました。使用したアーティストにはあのポールマッカートニーも。

翌年に登場した名機BB2000はPJのピックアップ配置で、BBとしてのスタイルを確立したのです。ちなみにプレシジョンタイプのピックアップはBB1200と比較して大きな変化がありました。
通常プレシジョンベースのピックアップは1.2弦側がブリッジ寄り、3.4弦側がネック寄りでしたがBB1200はその逆でした。1.2弦側がネック寄り、3.4弦側がブリッジ寄りでした。
このメリットは、弦が太く振幅の広い低音弦をブリッジ寄りで拾うことで全弦の音量のバランスが取れたり、低音の輪郭がハッキリするという点でした。

BB2000からは一般的なプレシジョンの配置に戻す事で本当の意味でのジャズベ&プレベのハイブリッドに進化したのです。

そして1982年には最も有名かと思われます、名機中の名機BB3000が登場します
スルーネック構造はもちろんピックアップ配置もそのまま。
BB従来の構造を活かしてカッタウェイを深く掘る事でハイフレットへのアクセスがしやすくなったのです。この名機は2009年まで製造されるほどの超ロングセラー商品となりました。

80年代のジャズフュージョン全盛期には多くの日本人アーティストがこのベースを使用していた他、海外ではハードロックバンドでも使われるようになり絶大な人気を誇りました。
櫻井哲夫さんはBB2000もBB3000も使用していましたね。
海外ではChicken FootやVan Halenの元ベーシスト、マイケルアンソニー(ちなみにライブ等では今でも使っています。)やビリーシーン(ピンクに塗ったりザグリを追加してハムバッカーを追加、ステレオアウトプット、ツマミの場所を変更、スキャロップド指板加工をしたり等魔改造を施していました。)も愛用のベースなんです。

ベースに限った話ではありませんが、当時からヤマハは世界中のミュージシャンに信頼されていたんですね!
加えて楽器以外の分野でも名の知れた会社というのも非常に強みですね。海外の方の多くが、こうした日本企業が一つの分野では無く多くの分野でものづくりをしている事実に驚いています。


その後2010年から登場したBBシリーズはヤマハの新たな技術が盛り込まれて登場することになります。それがBB Proにも採用されている裏通し弦が45度の角度をつけられている点と何よりもボルトオンのネックジョイントです。
ネイザンイーストも使用しています。

元々このモデルもスルーネックで作られる予定でしたが、試作段階でスタジオミュージシャン等に意見を聞き、要望を取り入れようとするとボルトオンの方が良いという結論に至った為に急遽ボルトオン構造に変更したそうです。

その後に登場したAttitude LTD3の、ネックジョイントのボルトを45度の角度でネックに刺す技術など、新たな技術の集結とも言えるBBモデルが最新のBBPなのです。

ここまでかなり長くなりましたがBBシリーズは実は他にもたくさん存在します。
少しスリムなシェイプのBBがあったり、アクティブ回路のBBがあったりと…
ネイザンイーストモデルはBBが基礎になっていたりと…
さすがに全てはご紹介できませんが主な系譜は以上となります。

その確固たる地位、スタイルを築いたヤマハのBBシリーズに少しでも興味を持っていただけると幸いでございます。常に進化し続けるヤマハの技術。
当店でもBBシリーズは豊富に取扱がございます。是非ともお試し下さい!!
皆様の御来店、お問い合わせ心よりお待ち申し上げております!!

店舗情報

イシバシ楽器渋谷店

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