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続・わからないことは楽器屋さんに聞け!ドラムヘッド選びの基礎知識《SHIBUYA WEST版》

07/21 (日)[ 渋谷WEST ]

ドラムヘッドの基本を学ぼう、ドラムヘッドはサウンド作りの要です!!

こんにちは、
SHIBUYA WESTの松岡です。

こちらの記事、
以前私が「御茶ノ水ドラム館」が勤務時代に書いたものでしたが、

ありがたくご好評いただいており、
SHIBUYA WEST版として再掲載させて頂きました!

それでは、直接叩く「最重要パーツ」である、
ドラムヘッドについて基本的な部分を解説してみたいと思います。

202907 B

ドラムヘッド・・・
いわゆるドラムの「皮」の部分、
スネアの中でも「替えられないところ」ではなく、
「替えられるところ」であります。

昔は本皮なども使用していましたが、
耐久性、安定性、コスト面でプラスチック製には勝てず、
現在の主流はプラスチック製です。
但し少々お値段張りますが、まだ本皮製も存在はしています。

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ASPR ORIGIN-CC14 ORIGIN 14インチ calfclear
アサプラの本皮(油なめしの牛皮)ヘッド、
プラヘッドよりは高価ですが、そのサウンドは圧倒的!
またSHIBUYA WESTでは試奏室のスネアに張ってますが、
なんと1年半も交換してません(笑)意外に耐久力もありました!

この「ドラムヘッド」は

半永久的に使えるドラムの胴体「シェル」と違い、
いわゆる消耗品で、ある程度使用し伸びてきてしまうと、
本来の音色、性能を発揮できなくなります。

価格も通常14インチスネア用で¥1,600-¥3,000程度が一般的。
しかしながらこの「ドラムヘッド」、音色に最も影響する部分であり、
交換する事により、音はガラッと変わってきます。



■ヘッドの交換時期について


春先にスネアを購入された方、
そろそろヘッドの様子はいかがですか?
なんか音変わっていませんか??

あくまで目安ではありますが、
そんな交換時期が分からないとお悩みの方は、
下の画像を参考に交換時期を判断してみてください。


このヘッドは既にコーティングが剥がれてきております。
あまり伸びてはいないようですが、
ブラシを使う場合は引っ掛かりが無く使いづらくなってしまいます。
このような状態になっていたら交換をオススメします。



このヘッドはもう寿命です。
コーティングの剥がれ、ヘッドの伸びも激しく、
この状態ではもう本来のサウンドは出せないでしょう。
ウラから真ん中を押してみると、
ベコベコなのが良く分かるはずです。
早急な交換をオススメいたします。



コチラのヘッドは
コーティングの剥がれはありませんが、やや伸びが見られます。
ウラから見るとなんかボコボコしているのが分かると思います。
このレベルは許容範囲の方も多いとは思いますが、
このように外して確認したとき、伸びてヘコみが目立ってくると、
サステインが短くなる、音が細くなるなど、本来の性能が発揮できなくなってきます。
なるべく早めの交換をオススメします。

また、スネアのウラ側、いわゆる「スネアサイド」ヘッドは、
コチラは打面に比べ「半分以下」の厚みしかありません。
直接叩くわけではないので打面よりは消耗しにくいですが、
全体が伸びてしまい、音色に影響が出たり、
傷ついていたりすると、たとえ普通に使っていても、
突然破けたりすることがしばしばあります。

気になる傷が付いてしまったら、交換するのがベターです。

また、著しく伸びてしまっているときも交換をオススメします。
伸びっぱなしのスネアサイドでは、
スナッピーの雑音が増える、音が抜けないなど、
チューニングにも支障をきたし、本来の性能を発揮できなくなります。

上記の画像や例は、私共としては「交換」を勧めている状態です。
このへんの許容範囲はそれぞれの感覚もあるとは思いますが、
基本は「なんか音がヘンだ」「チューニングが決まらない」など
あまり心地よく叩けなくなってきたら交換してください。


中にはあえて「伸びたヘッド」が好きだという方もいらっしゃいます。
伸びたヘッド特有のサステインの短くなったサウンドや、
伸びることによりシェルとの「なじみ」が良くなることもあり、
どのくらいのコンディションでの交換が必須であるかどうかは、
一概に決まりが無いともいえます、あくまで参考に考えて頂けると幸いです。
※破れてしまっては流石に使えませんが…

もし、状態が良くわからないようでしたら、
お近くのドラムのわかる楽器屋さんに相談してみてくださいね。

■ヘッドの種類/メーカーについて

さて、ヘッドをいざ交換と思っても、
「ヘッドの種類が多すぎてどれがいいかわからない!」という方も多いはず。

近年はヘッドの種類がどんどん多様化しております。
そんなときに役立つ、ヘッドのスペックによる特性を、
ざっと解説してみたいと思います。

●厚みのバリエーションについて
一緒に見えるヘッドでも、実は厚みに大きな差があったりします。
一般に薄いほど繊細で細かい反応に強く、細いサウンド。
厚いほど繊細さは無くなるものの、耐久性も向上し、太いサウンドになります。

また、その中にも1plyヘッドと2plyヘッドがあります。
1plyはいわゆる1枚のフィルムで構成されたヘッド、
2plyは2枚のフィルムを重ね合わせたヘッドです。

2plyヘッドは1plyに比べたときの特性として、
音がファットになり、ややサステインは短くなります。

たとえば同じ厚みの1plyと2plyを比べると、
2plyのほうが倍音が少なく、タイトなイメージになると思います。
厚めの2plyの場合は、特にその特性が際立つようです。

<レモの場合の厚さのラインナップ>
ディプロマットDIPLOMAT 1ply 0.7mil
アンバサダー AMBASSADOR 1ply 1mil
エンペラー EMPEROR 2ply 1.4mil (DIPLOMAT 2枚分)
VINTAGE AMBASADOR 2ply 1mil 
AMBASSADOR X 1ply 1.2mil (1plyだがやや厚い、1.4milも別途存在します)

こんな感じで、厚みとプライ数で細分化されており、
それぞれの特性を生かしたチョイスが出来ます。

特にディプロマット・アンバサダー・エンペラーの基本3種では
14インチの場合
114BD / C-14BD
114BA / C-14BA
114BE / C-14BE
といった感じに
コーテッドとクリアのバリエーションがそれぞれございます。

特に114BA(14インチ コーテッドアンバサダー)
新品時に張られている大定番ヘッドで、超定番モデル。
このヘッドを基準に考えると、次のチョイスもしやすいと思います。

また、スネアの場合は、
先ほどにも出てきたと思いますが、
「スネアサイド」という専用の裏面用のヘッドがあります。
ルックス的には、いわゆるクリアヘッドに近いものがありますが、
厚みはおおよそディプロマットの半分程度の薄いヘッドです。

このスネアサイドにも
ディプロマット・アンバサダー・エンペラーの厚み設定がありますが、
通常はアンバサダーが主に使用されております。(114SA)
見た目が似ているといって
C-14BAなどのクリアヘッドを間違って張ってしまうと、
スナッピーのバズ音がしないなど、
まったくスネアらしからぬサウンドになってしまうため、
交換の際はご注意下さい。

ざっとまとめると
繊細さ、細やかな反応、明るいトーン…薄め有利
音量、耐久性、太い音像…厚め有利

といった具合です。

ジャンルによって使うダイナミクスレンジは違うはずので、
自分のプレイスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

また、プレイスタイルがわからない、いろんなことをやりたいという方には、
バランス型のアンバサダーをオススメします。

【REMO コーテッドアンバサダー 114BA】


【REMO コーテッドエンペラー 114BE】




●コーテッド系ヘッド / クリア系ヘッド

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一番見ためにもわかりやすい違いのコーテッドとクリアヘッド。
基本的にはコーテッド系は白いヘッド、クリア系は透明なヘッドです。

コーテッド系はその名の通り、
表面にザラザラのコーティングを吹きかけたもの。
表面がザラついている為、ブラシの使用ができます。
音色も温かみのあるトーンで倍音も多く、
クリアヘッドよりもややサステインが短くなります。

スネアの打面に使用する場合は基本的にコーテッドが基本で、
セットにもジャンルを問わず対応できます。

反対にクリア系ヘッドは、
見た目通りの倍音の少ない、輪郭のはっきりしたサウンドで、サステインも長め。
その分「ヌケ」が良く、音程感のはっきりしたアタッキーな音色。
ロック系などの「はっきりした音色」を求める場合に力を発揮します。
スネアにももちろん使用できますが、この場合ブラシは対応出来ません。

●特殊系ヘッド

先にご紹介してきた、
いわゆる「プレーン系」のヘッド以外にも、まだまだ種類があります。

そんな「特殊系」のヘッドも各社様々ラインナップがあります。
その中から一部をご紹介させて頂きます。

そんな「特殊系」の特徴としては、
そのヘッドならではのサウンドが出せるメリットがあります。
しかし、プレーン系に比べるとその特性の個性が強く出るため、
ワンパターンなサウンドになりがちなデメリットもあります。

<代表的な特殊系の例>
ではREMOのヘッドの例にして幾つかご紹介したいと思います。

・ピンストライプ系
(REMO PINSTRIPE)


2plyのエンペラーをベースに、フィルム外周を接着。
高音の倍音を抑え、ファットでコントロールされたサウンド。
スネア向けのコーテッドタイプもあり。
タム系はよく練習スタジオで使用されているなど、
音作りが簡単で耐久性もGOOD。
※類似のものにEVANS EC2シリーズなど

【YAMAHA/REMO クリアピンストライプ(PS-314BEと同種)】



・CS系
(REMO CSシリーズ)


センターにドットを配して、アタックを強調したモデル。
スネア用にコーテッドもあり、厚みバリエーションも豊富。
特にスネアでは独特の抜けるアタックを得られます。
録音時も「芯」がハッキリするため、
少し音がぼやけるかも、、、とお悩みの方におススメ。

またタム向けのクリアヘッドは輪郭のはっきりしたアタッキーな音色。
80年代メタルやハードロック系で特によく使われておりました。
真ん中が補強されているため耐久性も良好です。
※類似のものにEVANS POWER CENTERなど

【REMO CSコーテッド CS-114BA】


・スキン系

いわゆる皮ヘッドの特性を再現したプラスチックヘッド。


REMO FA-514 ファイバースキン3
いわゆる本皮(牛皮)のニュアンスを付加したヘッドで、
丸みのある温かいサウンドが特徴です。
比較的様々なジャンル、スネアに相性が良く、
ヴィンテージっぽいサウンドを出したいとき重宝します。

REMO RA-114 ルネッサンス
ファイバースキン同様本皮(牛皮)のニュアンスを付加したヘッドだが、
やや薄めでレスポンスが良く、オープンな倍音です。
とりわけジャズやクラシックに適したヘッド。

・パワーストローク系

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いわゆるリングミュートを予め装着したヘッド。
やや強めのミュートがかかったタイトなサウンドが特徴。
POWERSTROKE 3は1ply
POWERSTROKE 4は2plyがベースになっている。
コーテッド/クリアがあり、基本スネアとバスドラのみのラインナップ。

特にバスドラ用はノーミュートでも「出来上がった」サウンドで、
全体をタイトにまとめ、低音の増強、倍音コントロールに非常に有効で、
現在のバスドラサウンドの主流ヘッドと言っても過言ではない。

※類似のものにEVANS EMADなど

そのほかにもEVANSのハイドローリックなど、
独特のサウンドを生み出せるヘッドもあります。

特殊系のヘッドは、「この音が欲しい」っていうときに非常に有効です。
チューニングとミュートだけでは、どうしても思うようなサウンドが出ない場合、
是非試してみて頂きたいのがこの特殊系ヘッドです。

●メーカーごとの特色について
ドラムヘッドメーカーにも様々あります、
ここでは、主要に扱っているブランドを中心にご紹介したいと思います。

・REMO社

ドラムヘッドいえばレモと言っても良いくらい
大きなシェアを占めるのアメリカの老舗ブランドで、
様々なメーカーにもOEM供給しています。

たとえば

このヘッドもYAMAHAですが
MADE BY REMOとあるようにレモ社が生産しております。
結構このような他社ロゴ入りヘッドもレモ製が多数です。

サウンドの特徴は、倍音に富んだリッチなサウンドで、
ジャンルを選ばないオールラウンドさが特徴。
多分一番目にする(耳にする)機会の多いブランドではないでしょうか。

・EVANS社
エバンスもアメリカのブランドで、レモに並んで有名なブランドです。
ハイドローリックが代表的なように、特殊な加工の製品に強く、
ドラマーの細かい要望に応えてくれる、個性溢れるラインナップが魅力。
個人的な意見では、レモより明るくタイトな印象で、
とりわけロック系に相性が良いように感じます。

・LUDWIG社
アメリカを代表するドラムブランドで有名。
世界的名器LM400を筆頭に、プロアマ問わず様々なドラマーに愛されるブランド。
ラディックはドラムブランドとしては珍しく、自社でヘッド製作しており
※現在はスネアのみですが、、、
独自の特徴あるドラムヘッドに定評があります。
全体的に上記2社より明るいサウンド傾向で、独特の軽快かつ繊細な音色が特徴です。

【LUDWIG LW3314 MEDIUM CORTED】

ラディックの代名詞的ヘッドですが、厚みはレモ ディプロマット程度で薄めです。
明るくはじけるようなサウンドが独特です。

・ASPR社
プロフェッショナル向けドラムヘッドを生産するアサプラ
数少ない国内メーカー、唯一のMADE IN JAPANブランドです。

《ASPRに関する記事は以下もチェック!》
https://www.ishibashi.co.jp/sale-event/21094
https://www.ishibashi.co.jp/sale-event/23884


プラスチックフィルムを使わないSLヘッド

オープンでナチュラルな音色のLCヘッドなど

他ブランドに無い独自のキャラクターを持ったヘッドが特徴的。
特にSLヘッドは繊維を使っており、
独特の反応や細かいカラーラインアップなど、ユニークでインパクト抜群です。

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仕様も細かい設定が多く、国産ならではの豊富なラインナップが魅力の、
現在最も注目度の高いドラムヘッドメーカーです。

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【ASPR LC HEAD PE-300C】


まだまだ他にもブランドはございますが、今回はここまで…

このように、ドラムヘッドには様々なタイプがあります。

最近では各社新たな製品が続々生まれており、種類も多種多用
ドラム界のきっての激戦パーツと言えるでしょう。

スペックによる特徴、メーカーによる特徴、
また、張るスネアによっても様々な組み合わせが出来、
様々な可能性を秘めていると言えるでしょう。

とはいえ、
全部の組み合わせを試してみるのは大変、というか無理です。

ただ、スペックによる
あれがいいんじゃないか?
これがいいんじゃないか?

というある程度の予測は出来ます。

もし、ヘッド選びや音作りに困ることがあったら、
是非、イシバシ楽器SHIBUYA WESTご相談下さいね!


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