「エレクトリックギターの神」…のギターの秘密とは!!!!!
2019-02-12 3回目です。ジミヘンの「弦の違い」について書きますジミヘンの特殊な弦の太さの違いを侮ってはいけないのであります。2種類のセット弦がフェンダー社からオフィシャルに発売されており「Nickel」「Vintage Nickel」と巻弦のニッケル素材の違いがございます。商品ページはこちらからどうぞ…
端的に「Vintage Nickel」の方はきらびやかな弦の響きのなかにも「あたたかみ」に違いがあるかと存じます。ジミヘン・ストリングはかなり通常とは違うセッティングが施されております。各弦を数値化すると以下のようになります。
09-42セット 009-011-016-024-032-042
10-46セット 010-013-017-026-036-046
ジミヘンセット 010-013-015-026-032-038
いかがでございましょうか！この不規則な配列!!!!特に3弦・6弦は常人では理解できない細さであり驚きでございます。この配列にした理由も「右を左」として使う際のバランス調整なのかも知れませんし、そうではないのかもしれないのですが、これを通常の右利きに張っただけでも「明らかにジミヘンサウンドに近づきます!!!」といえます。
ジミヘンモデルに貼れば「かなり近い!!!」です!!! ジミヘンはＰＵがサカサマになったことで狂った3弦の出力バランスを調整し、5弦・6弦のバランスを取りたかったのかもしれませんし、低音に独特なエッジを際立たせたかったのかもしれませんし、単に弾きやすくしたかったのかもしれませんし、今となってはわからないこれも「神の領域」なのですが、ここにも大変大きなジミヘンサウンドの肝が隠されているのであります!!!
…以上、ほか2点補足致します、ジミヘンモデルと同年代復刻モデルであるカスタムショップ「1969 Stratocaster」搭載「ピックアップ」、「貼りメイプル指板」構造ですがこれらポイントをおさえてある年式故、かなり「っぽい」音がしておりファンには人気がございます。前述してきたジミヘンモデルのトリッキーなスペックはございませんが、ジミヘンサウンドに程よく寄せたいお客様には大変お勧め年式のモデル・ピックアップでございます。
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１.「ピックアップ」…Custom Shop Custom ’69 Strat Pickups…
パンチの効いた60年代後半のブルースロックサウンドを色濃く再現しております。 このピックアップだけでもこの時代のギターサウンドを色濃く再現しており、端的にジミヘンのような音が出力されております。…70年代に向け急成長していくロックミュージックを背景としたコンサート会場の大型化、それによるアンプの大型化、更にエフェクト技術の成長、総じて「爆音化」に対応するためのややパワーダウンしたコイルターンによって生まれたハイの効いたサウンドが特徴です。いわゆる「ジャキッ」「ジョリ」っとしたサウンドはこのピックアップの構成比も高いのであります。
２.「貼りメイプル指板」…
68年後半から徐々に市場に流通した「メイプルネックにメイプル指板を貼った構造」を持つ独特なネック指板構造。音の特徴ですが、「フラット」「ブライト」「軽快」「明快」「アタッキー」といった表現となります、メイプルワンピースネックも同様の表現がされますが更に前述したサウンドの特徴をかなり前面に強く出している感覚がして気持ちがいいのであります。ここにもジミヘンサウンドの「エッジ」を際立たせる構造がございます。
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以上、最後になりましたが私自ら、誠に僭越で恐縮ではございますが、上記ジミヘンシグネイチャーモデルにジミヘンシグネイチャー弦に張替えを施し、ジミヘンモデルを弾いてみましたのでご確認くださいませ!!!
今回は通常のギターと比べての響きの違いに着目しておりますゆえ「レギュラーチューニング」にしておりますが、言わずもがなジミヘンは「半音下げチューニング」の先駆者でございます。
チューニングを下げることで、低音弦のテンションはさらにゆるくなり、更に低音のルーズさに拍車をかけているのであります。諸説ありますが、チューニングメーターが希少であった当時、実際は厳密な半音下げで無く、ジミヘンは場面に応じてヘルツ数を変えていたと言われております。残された映像でも、演奏中でもかなりペグを触る映像が残されていますので、常に「いい感じの響きを探していた」のではないか？と私は推測するのですが…、ここも今となっては不明なのであります。
さて「神の道具」ゆえ、たいへん緊張が見えますがご確認を宜しくお願い申し上げます。「 Jimi Hendrix Voodoo Child Signature Stratocaster Journeyman Relic White」を使用しております。ギターはアンプに直結、アンプは一般的なマーシャルアンプJVM210Hを用いております。
いかがでございましょうか！？つたない演奏で誠にお恥ずかしいのですがジミヘンモデルの「独特な響き」をお分かりいただければ幸いでございます。
「右を左にしたことで、弦の張り・ＰＵ出力の狂い、ＰＵ位置の狂い、により全く別物になるサウンド」「独自のゲージセッティング」「独自の半音下げチューニング」
等々…どれをとっても、まだ60年代後半から（50年以上も前 です!!!）ジミヘンはギターリストとしてもミュージシャンとしても全く別次元を生きており、それは奏法・サウンド・生き方・ファッション、全てにわたり貫かれていたのであります。
没後今をもってしてもなお!!!膨張し続ける宇宙のようなジミヘンサウンドとそのイメージ!!!…もしかしたら私は少年時代ジミヘンを聞いたその時からジミヘンの宇宙に飲まれジミヘンという宇宙に生きているのかもしれません…。
…、なんだか危なくなってきましたのでこの辺で終わりに致します。
ファンの方のみならず、是非ともエレキギターを愛する皆様に、このギターを手にしていただきたい!!!
石橋楽器 各店にて在庫しておりますので、是非とも店頭にてその違いをお試しいただければと存じます。
どーも、俺でした!!!
