★★★掟破りのストラトキャスター・魅惑のジミヘンモデルを語る(第一回)★★★

ジミヘンストラトキャスターについて書きます、ジミヘンがもし世の中にいなければ楽器屋さんにはなっていなかったと思いますどーも 俺です。いきなりですが書きます。
ジミヘンモデルですが、以下のようなラインナップになっております。

■Fender Custom Shop…Jimi Hendrix Voodoo Child Signature Stratocaster NOS White&Black

■Fender Custom Shop… Jimi Hendrix Voodoo Child Signature Stratocaster Journeyman Relic White&Black

■Fender / Jimi Hendrix Stratocaster Olympic White

Fenderレギュラーラインから10万円台半ばの価格で、またカスタムショップからはボディトップコートの演出(ダメージ具合)処理の違いにより白黒合わせ4種のモデルが発売されております。カスタムショップ製は60年代末のフェンダー独特の「貼りメイプル」と言われるメイプルネックにメイプル指板を貼り合わせた独特の仕様も再現されており、こだわる方にはここはやはり外せない条件となっております。
以下はカスタムショップ製 ジャーニーマンレリック加工の施されたホワイトでございます。ウッドストックで天を貫いた「星条旗よ永遠なれ/Star Spangled Banner 」
を思い起こさせる「真っ白なストラトキャスター」でございます。たまりません。

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ジミ・ヘンドリックス(James Marshall Hendrix)、以降ジミヘンと書きますが、ジミヘン没後も様々なフォロワーがおりますが、没後50年近く経とうとしている今となっても、やはりジミヘンと同じ音を出せる人を全くもって私は知りません。その音を、いちファンとして、誤解を恐れることなく私なりに主観でカタカナ文字に起こして書くと以下のようになると思うのであります。

■普通の音(ジャカジャーン!!!、 チューーーーン!!!、ジャジャーン!!!)
 ・・・これをジミヘンが弾くと…
■ジミヘンの音(ジョキジョーーン!!!、チーーーーーン!!!、ジョジョーーン!!!)

…上記はジミヘン独特の、あのユニヴァイブを使った時の感じを表現しているワケではなく、通常の歪ませただけの音からして上記のような違いを、あくまで私の主観・感覚・ニュアンスでございますが感じるのであります。

つまりわたくしが言いたいのはジミヘンの音には独特の「エッジ」があるように思えまして、それは擬音でたとえるなら
「ジャキ」ではなく「ジョリ」や「ジャリ」
「ジャカ」ではなく「ジャキャ」
といったニュアンスと思うのであります。

その音を出すテクニックとして、独特の右手のピッキングの位置・角度、ミュート、ピッキングの強弱、弦のゲージ、等があるのかないのか、それは現代においても解明されていない「神の領域」なのですが、使っているギターからして違う事がありますそうですここからが楽器屋としての本題です始めます。

それは右利きのギターをひっくり返して左利きとして弾いている」という事でございます。

「じゃぁそれを逆にマネして「左利きのギターをひっくり返して右利きとして弾く」で解決なんじゃない?」というとそれも違うのです。…理由を箇条書きにしますと
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1…ジミヘンが右を左にするのは、マジョリティ(多数)用をひっくり返してマイノリティ(少数)が縦横無尽に操る、といった奏法と合わせて、その存在自体のイメージが「体制を反体制がひっくり返す」といったニュアンスとしてイメージされるので、それを逆に真似してしまうと…反体制を体制側に寝返らせるのか?…、という人がいるかもしれないしいないかもしれない。

そして、最大のポイントは
2…ひきにくい(とくに高音側フレットに手が届かない)。
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という問題があるのであります。そこでついに、今回ご紹介の問題のジミヘンモデルが発明されるのであります。これは右利きのギターに、左利きのピックアップとネックをつけ、さらに!逆になった時のリアピックアップの角度まで再現させた、ありそうでない、というかあってはいけない、ブランドとして作ってはいけないんじゃないかと疑う、驚きのギターなのであります。
これにより右利きのままジミヘンのように、逆のヘッド、逆のピックアップ、逆のリアピックアップ角度まで備わっているブランドとしては製品に関わるルール、自ら製品のバランスを崩してしまう、大変な事をやってしまっているギターなのであります。
そしてジミヘンの有名な曲「If 6 Was 9 」をキャッチコピーとすることで、さらにそこにイメージが加わり、右と左が合体したような、右も左も無いような、、6と9がひっくり返って混在するような、そして悪魔的その二つの数字のイメージがグルグルグルグル私の中で絡み合い連想され、…私はもう眩暈がしてきます。
「If 6 Was 9 」の反体制的歌詞、ヤバいリフ、曲調もイメージされ、キマってしまうのであります。
それではまずはここでJimi Hendrix「If 6 Was 9 」をドーゾ!


次回へ続きます・・・


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