ハイエンド・アコースティックギターメーカーとしてアマ、プロ問わず世界中で愛用されているCollings(コリングス)のUsedギターが只今仙台店でお試し頂けます。

MC仙台店竹間がCollings Guitarsの魅力に迫る!

2017-07-19 ミュージックキャッシュ仙台店の竹間でございます。

先日飛び込んだニュースでコリングス・ギター(Collings Guitars)の創始者で、アコースティック・ギターの全てを知りつくした男とも呼ばれたビル・コリングス氏(Bill Collings)が7月14日に逝去という記事を拝見致しました。
かねてより病気療養中であった故ビル・コリングス氏。 一ファンとして心からご冥福を祈るとともに、その作品の魅力を伝えたいと思います。
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完璧主義者として知られた故ビル・コリングス氏は「考えられる最高の技術で最高の楽器を作り、質が分かるユーザーに使ってもらいたい」という信念を持って素晴らしい楽器を作っておりました。
1976年から1988年まで、テキサス州ヒューストンでビンテージ・ギターのリペアに従事し、その時期に、戦前のマーティンやギブソンなど現在ではミュージアムクラスのビンテージギターから名もないギターまであらゆるギターの構造を学び、使用材、トップやバックの厚み、ブレーシング等々がサウンドにどう影響するかを理解したといわれています。
伝統的なブランドが人気のアコースティックギターの中では、80年代後半から
30年ほどしか経っていない「若い」ブランドとも言えるCollings Guitarsですが、
その質感の高さ、サウンドクオリティの良さから、いまやギターブランドとして確固たる地位を
築いています。ジョージ・グ ルーン(Vintage Guitar研究家)に、「新品にしてヴィンテージを凌駕する」と言わ しめたほど高い評価を獲得したCollings Guitars。
1988年に、自らの名を冠したコリングス・ギターの製作を開始。リペアからギター製作への移行に当たり、ビンテージ・ギター業界の権威であるジョージ・グルーンからのオーダーがきっかけで、コリングスの名が業界内に瞬く間に広まっていきました。

ギターのトップにどんな木材が使われているか、カタログなどのスペックからのみ判断し、ギターに対して良し悪しの先入観を持ってしまいがちですが、故ビル・コリングスはこんな発言をしておりました。

「ただスプルースを手に入れるだけなら簡単だが、ギター用に使えるスプルースはそのうちの1%。そして我々が欲しいと思うスプルースは、その1%の中の10分の1しかない」
 つまり、ただスプルース・トップであれば何でも良い音がするというわけではなく、一口にスプルースといっても種類、グレード、伐採方法から保管方法まで様々。そしてこれはスプルースに限ったことではなく、コリングスでは全ての木材において最高のものを使用している。
「他社は価格帯の低いギターも作るから、質の悪い材も使わざるを得ないだろう。我々は安いギターは作らない」
「競合他社より高いグレードの木材を入手するため、他社よりも高い金額を支払っている」
「木材のサプライヤーには、この種の材をこうやって切りだしたものが欲しいと細かく注文している。彼らが持ってくる材はどれも美しいが、美しいものが必ずしもいい音がするとは限らない。そこを見極める検証が重要だ」


 コリングスでは通常、UV塗装をシーラーとして使用し、トップ・コートにラッカーを用いています。
一般的にはビンテージ・ギターのように木地からトップ・コートまでオール・ラッカーを施されることも
多いですが、気候の変化によるべたつき、経年変化によるクラッキングなどの問題が起こることも少なくありません。
伝統的なラッカー・サンディング・シーラーの工程をカットし、固く、より薄い塗装が可能なUVにサンディング・シーラーの役割をさせ、塗装膜をオール・ラッカーよりも薄くすることに成功しております。
UVによる楽器の長寿命化と、塗装膜を薄く保つことでサウンドの向上の両立を可能にしています。


私が入社した際に手に入れたギターがコリングスのD1Aというギターです。
(アディロンダックスプルース/マホガニー/ドレッドノート)
Martin D-28やGibson J-45以上のグレードで一生モノの一本を考えたとき、アコギの場合おのずと
選択肢はビンテージギターに興味がいく事と思います。ビンテージギターを大事に所有していく事は
コレクターにとって至上の喜びであると思いますが、私はプライベートではギターの弦も緩めたくないガサツな性格で、
また日本の環境で永く使用していくにあたり、個体レベルではない堅牢さ、頑丈さが重要という考えに致りました。
少し爪弾くだけでもそのピアノのような響きは、ピック一枚、弦を変えるだけでどんなサウンドが出るかと今でもギター少年に戻る気持ちを抱くことができます。

今回ミュージックキャッシュ仙台店に入荷したCollingsのUsedギターは、2007年製のDS3Aです。

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本機はマーチンの伝統的な12Fジョイントネック&スロテッドヘッド仕様のDS3。

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サイド&バックはインディアンローズウッド。
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ヘリンボーン・バインディングではなくアイボロイドのバインディングをネックとボディの両方に施し、サウンド・ホールのロゼットもアバロンで装飾されています。ネックのポジション・マークはなくペグ・チューナーもゴールドでシンプルさの中に高級感を醸し出しているモデルとなっております。
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オプションでトップ材がアディロンダックスプルースとなっており、反応速度の速さを備え、弦の分離の良さが素晴らしく、パワフルでクリアな音色の素晴らしい一本です。

仙台エリアではまだまだ取扱いが少なく、是非、そのサウンドをご体感頂きたい一本となっております。ご来店心よりお待ちしております。










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